遠州のかめの『山へ行かまい』

山の景色・花の写真、山歩きの記録。

毛無山(天子) 2009-11-21

2009年11月26日 | ・天子・毛無山

毛無山(けなしやま)1945m 天気:晴れ

 今日も晴れの予報だが、長野県より静岡県の方が天気が良さそうだ。それでは、毛無山へでっかい富士山を見に行きましょう。
 富士ICを降りると雲一つ無い青空。遠くに白い南アルプスが見えるが、毛無山の頂上付近も少しだけ白くなっている。雪の残りか。でも陽が高くなれば消えてしまいそうだ。麓から山頂まで見えている富士山の裾野を朝霧高原で左折したら登山口へ向かう。

 ↓登山口


 有料駐車場に車を入れると既に20台近く停まっている。備え付けの封筒に500円玉を入れてポストに投函したら出発だ。スタートしたら直ぐに若い美人の単独者に追い越された。美人だ。最近の女性登山者は、私達が若い頃に良く見た大学山岳部の豆タンク娘とは全然違うぞ・・{おっと、問題発言だぞっ!}。
 朝方は涼しかったが登り出せば汗が噴き出す。長袖はとっくにリュックの中で、半袖1枚で汗だくになって登る。最初の休憩は滝見台。さっきの美人単独者が出発するところだった。もう追いつけないなぁ・・。2回目の休憩はレスキューポイント。広場の端っこで小キジを打っていると、別の若い美人単独者が登ってきた。やばっ、気まずいので挨拶もせずにすぐに出発する。

 ↓五合目


 すぐ上がマツダランプの5合目だが、ここは通過。この先でもう下ってくる人が、、おっと、下ってくるのは毛無山のヌシだ。ヌシ殿は下ったら今日はもう一回登るそうだ。あわぁ、抜かれたら周回遅れになってしまう。チョッと頑張って登ったが5分と持たず・・・。3回目の休憩は7合目だがここは狭いので立ったままの1本。8合目の上に富士山展望台が有り、ここで休憩しない訳にはいかない。4~5名の団体さんと男性の単独者が休んでいたが団体さんと入れ替わりに富士山とご対面。

 ↓富士山展望台。その通り。


 富士山を堪能したら、レスキューポイントの美人女性単独者が登ってきたので入れ替わりに出発。ここからは急登を少しで地蔵峠への分岐に登りつく。分岐のすぐ先にアルプス展望岩が有る。先ほどの団体さんがおられたので少しの順番待ちの後、アルプスとご対面
 ↓赤石岳・荒川岳


 アルプス展望台からは、道ばたにほんのわずかに雪が残っている水平の道を5分も行けば山頂に到着する。山頂の樹木には霧氷が付いているが、ずいぶんと落ちてしまってまばらに白い花が咲いている。先着は十数名だろうか。一服したら最高点まで稜線を散策しよう。おっと、その気になって雨ヶ岳へ向かってしまわない様に、リュックは山頂に置いていくことにする。

 ↓山頂


 樹林帯に入れば日陰には落ちた霧氷の氷が白く残っている。稜線の木々には霧氷の残りが陽の光に輝いてきれいだ。一旦下って開けた草原の尾根に乗れば毛無山が後ろに低く見える。

 ↓縦走路から毛無山を振り返る


 右手には生半可な雪化粧の富士山。ここからの富士山はやっぱりでかいよ。しかし、空の青さが深いなぁ。

 ↓富士山


 男性の単独者が最高点近くの縦走路脇で昼寝をしている。「こんちわ~」、あっごめんなさい、起こしちゃったかな。

 ↓天子岳へ続く山なみ


 1964m最高点に大見岳の山頂標識が有る。以前は無かったと思ったが、登山路から5歩位い脇に入るので見落としていたのかも。確か以前はこの先の1959mピークに大見岳の標識が有った記憶が有る。確かめに次のピークまで行ってみたが、山頂標識は無かった。

 ↓大見岳の山頂標識


 自宅に帰ってから調べてみたら、去年の写真に写っていた。さぁて、大見岳は1959mピークでは無く1964mピークが正解という事になったのかな?。

 ↓去年の1959mピークの大見岳標識


 稜線を毛無山に戻る。見上げれば青い空にハンググライダーやパラグライダーが飛び回っている。遠くかなりの上空にはサーマル(上昇気流)に乗ったハンググライダーがぐるぐる回りながらさらに上空に上がっていく。実は私、大昔に1年間だけハンググライダーの練習場に通った事が有るんです。目の前で墜落を見て、、やめた、、実はこれ、じつわ(実話)なんです・・・・。

 ↓飛んできたハンググライダー。


 いやっ、本当は優雅に空を舞うよりも地べたを這い回っている方が自分の性に合っている事に気が付いただけです。

 ↓パラグライダーをロックオンするハンググライダー(ウソです)


 大見岳往復で1時間も遊んでしまった。山頂に戻るとすごい人ごみになっている。隅っこで小さくなって昼飯を喰ったら帰るとしようか。

 ↓山頂を後に


 アルプス展望台でもう一度赤石岳を眺めたら、地蔵峠経由で下山する。
 分岐から地蔵峠・下部コースへ向かう。最初は気持ちの良い尾根道だが、急下りになると富士山の展望地を経て下部への道を分岐する上の峠に着く。ここからも富士山の眺めが良い。そこから尾根続きに少しだけ登って下れば地蔵峠に付く。麓への道は峠から東へ急激に下っている。長者~天子へ続く尾根道は笹の刈り払いがされており、以前よりずいぶん濃い道が続いている。

 ↓地蔵峠。毛無山への登山路。


 地蔵峠からは、ガラガラの道を急激に下った後、巻道、枝尾根の下り、3mの岩場、金鉱石の釜跡、沢の渡渉と盛りだくさんの道を下るが、比丘尼(びくに)の滝を見れば終わりは近い。

 ↓何回か渡渉する。


 最後の渡渉先から沢水を引く黒いパイプに沿って下れば、朝通った地蔵峠コースの分岐に飛び出し、そこから10分で駐車場に戻る。

 ↓駐車場には車が溢れていた。


 ひょっとしたら毛無山は美人単独者のメッカになったのかも知れない(そんなバカな)。天気が良かったら来週も来たいと思う(ご自由にどうぞ)。

Time  カシミール。ルート図は私の勘によります。
有料駐車場(8:00)→滝見台(8:45)→レスキューポイント(9:25)→7合目(10:10)→富士山展望台(10:45)→山頂(11:15)→大見岳→山頂(12:45)→地蔵峠(14:00)→(15:30)駐車場


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