遠州のかめの『山へ行かまい』

山の景色・花の写真、山歩きの記録。

板取山・沢口山(奥大井) 2009-11-07

2009年11月11日 | ・川根・奥大井
 板取山・沢口山(いたどりやま・さわぐちやま) 1512m・1423m 天気:晴れ

 今回は、山犬の段から板取山・天水(てんすい)へ行こうと思う。沢口山まで足を伸ばすかは、天水で考えましょう。もう日没が早いので13時引き返しでお願いします。
 牧の原ICから金谷を抜け、大井川を渡ったら左岸道路を北上する。道が狭い川根本町にも少しだけバイパスが完成していた。左折して林道南赤石線に入ると25分で大札山(おおふだやま)登山口。そこからダートになりさらに25分で山犬の段(やまいぬのだん)に着く。
 ↓山犬の段。小屋の向こうが蕎麦粒山(そばつぶやま)。


 山犬の段からコンクリート舗装の林道を北へ向かう。機長殉職の碑(本当にそうゆうのが有ったの)から左へ山道へ入るが、5分も歩けば林道に戻り、そこが八丁の段(はっちょうのだん)と巻道の分岐だ。八丁の段への登山路は林道から離れて右へ登って行く。巻道はそのまま林道を行く様だ。今日は土曜日だが林道の工事が行われているみたいだが巻き道は通れるんだろうか。
 ↓登山口


 右の山道へ入り八丁の段へ向かう。階段交じりの道を15分も登れば八丁展望台の標識が有り、右へ少し下れば刈り払われた展望台に出る。広々として中々良い所だが展望自体は南東方向を向いており、これといった山は見えない。先発したご夫婦ペアが休憩しているが先に出発する。
 ↓八丁展望台


 来たのと違う道で縦走路に戻れる。まぁ、1分も違わないけど。尾根道に戻れば少しで八丁の段(1562m)に到着する。今日の最高峰だが、樹林に囲まれて見晴らしはない。
 ↓八丁の段


 八丁の段から少し下るとホーキ薙の縁に出る。古い道から左へジグザグに新しい道が付けられており、危険な場所は無い。薙の縁から板取山・沢口山の稜線とその向こうに大無間山や富士山が見える。ホーキ薙の下りでダブルストックのおじさんが良いペースで追い抜いていった。
 ↓ホーキ薙


 ホーキ薙の縁を下ると左から巻道を合わせ、その10m先に広河原峠の標識がある。ここから東へ榛原(はいばら)川林道へ刈り払われた道が降りている。この先の縦走路にも何箇所か榛原川林道への標識が有り、割と良い道が降りている。ただし、どこまで整備されているかは判りません。
 分岐からは若干微妙な紅葉の尾根道をゆっくり登れば板取山に到着する。板取山にはベンチ・山名板が有り、聖岳や上河内岳が見られる。
 ↓板取山


 板取山を出発すれば、尾根道は細いコルを通過し、小さなピークを右に巻くともう一度狭いコルに下る。そこに小さな広場が有り、展望台になっている。ちょっと木が邪魔だが黒法師が三角にとんがって見える。そこから少し登れば天水の山頂に着く。天水からは北方から西の大展望が広がる。
 ↓天水 天水からパノラマ


 天水から見た感じでは、沢口山まで1時間半だろうか。沢口山の方が天水より低いので、帰りは2時間かなぁ。山頂のすぐ下ですれ違った単独の女性が、「男性が1人沢口山へ向かった」と言っていた。ダブルストックの単独者だろう。ここから引き返すのではやっぱり少し早いので、13時までとして沢口山へ向けて出発する。
 山頂下の分岐から沢口山方面へ向かう。すぐ先には「オチイ沢の頭を経て榛原川林道へ」の結構新しい標識が有る。沢口山へは急斜面の下りになり、分岐から10分も下れば斜面の途中にウツナシ峠の標識が見つかる。
 ↓ウツナシ峠


 沢口山への縦走路は今までよりも格段に道が薄くなり、落ち葉に隠れて不鮮明な所も有る。道は紅葉や黄色いカラマツの中を小さく上下して進む。頻繁に標識やピンクのリボンが見つかるが、落ち葉や枯れ枝に埋まった道は少し分かりにくい場所も有る。
 ↓紅葉


 何回か谷の方の笹薮からガサガサと動物の気配が・・猿かなぁ・・
 ↓沢口山への道


 少し登って下ると稜線のコルに横沢の頭の標識が有る。天水から丁度1時間だが、もう沢口山は近いはずだ。
 ↓横沢の頭


 横沢の頭からは少しの急登もあるが、寸又峡からの道を合わせるとすぐ先が山頂だった。横沢の頭から20分位い。山頂にはダブルストックの単独男性が先着していた。
 ↓沢口山


 山頂からの展望は、さすがに朝日岳がでかい。その奥に大無限もずいぶん近く見える。南アルプスは光・聖。光の左は池口岳でしょう。昼を食べながら展望を楽しむが、そう長居もしていられない。30分休んだら出発する。
 ↓沢口山からの展望 拡大


 往路は4時間。帰りは天水への登り返しが有るが、八丁の段を巻けば4時間以内で帰れるはず。17時までに戻らなくては暗くなってしまう。
 チョット頑張って1時間半で天水に到着した。なんとかなりそうだ。もう一度展望を楽しんだら板取山を越えて広河原峠の先から巻き道に入る。標識には稜線分岐まで1時間と有るが、1時間はかからずに八丁の段の分岐に着くはずだ。待てよ、稜線分岐って別の場所かなぁ、とふと不安になるが、そんな事はないやろぅ。
 ↓広河原峠。巻き道分岐はこの10m先。


 巻き道は少し細くなるがしっかりしており、少しずつの登りが続く。やがて帯状に伐採された場所を抜けると造成中の林道の終点に飛び出す。伐採は林道作りの為だったのか。どこまで林道を伸ばすのかなぁ。今日の工事は終了した様で、止まっている大型重機の間をすり抜けたら、そのまま林道を歩けばすぐに八丁の段への分岐についた。後は、コンクリート舗装の道を歩いて山犬の段に帰る。陽は蕎麦粒山の右に没しようとしている。日没は思ったよりも早かった。
 山犬の段に帰り着けば駐車場にはテントが花盛りで人も一杯いる。山小屋の中は随分と賑やかだが、満席で大宴会の真最中だった。
 ↓夕闇の山犬の段。奥の建物が山犬の段宴会場。


 山犬の段から1.8kmほど林道を下ると水場が有ったが、この時期でもチョロチョロだがしっかり水が出ていた。貴重な水場でしょう。1L汲んで帰る。山の水で焼酎割、これがまた美味いんです。あっ、焼酎が切れていたなぁ。コンビニで二階堂買って帰ろう。

  TIME
山犬の段(8:35)→八丁展望台→八丁の段(9:22)→広河原峠(9:50)→(10:18)板取山(10:28)→(11:02)天水(11:15)→うつなし峠→横沢の頭→(12:35)沢口山(13:06)→(14:30)天水(14:43)→(15:15)板取山(15:25)→広河原峠(15:45)→林道終点(16:15)→(16:30)山犬の段  110k/2.5h

  カシミール

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