JINくん~うつ病、自律神経失調症、パニック障害克服お勉強会~ チャレンジその4

2014-06-09 13:28:17 | 自律神経

2.自律神経のストレス反応
前回、自律神経の基礎知識で「ストレスが多いと自律神経が乱れて自律神経失調症になる。そしてこれが悪化するとうつになる」とお伝えしました。
では、なぜストレスがあると自律神経が乱れるのでしょうか?
これを知ることがうつを克服するための入り口となります。そしてこれに必要な知識が「自律神経のストレス反応」なのです。

結論からお伝えしますと、ストレス時には交感神経が過剰に働きます。これが先ほどお伝えした自律神経の乱れであり、うつの入り口となるのですが、自律神経の乱れは交感神経が過剰に働くことから起きるのです。
うつになると、交感神経も働けなくなってしまうのですが、自律神経の最初の乱れは必ず交感神経が過剰に働くようになっているのです。
これが重要なポイントです。

なぜ、ストレス時には過剰に交感神経が働くのかというと、人間も含め全ての生物はストレス=生命の危機という無意識に捉えるからです。
つまり、ストレスを感じると体は生命の危機から逃れようとする動きをするのです。
この時に交感神経が働かないと生命の危機は確実に訪れてしまうのです。

例えば、あなたはサバンナの真ん中にいるシマウマだとします。
モグモグと草を食べていると、ライオンの気配を感じました。ライオンはシマウマにとって大きなストレスですから、あなたは生命の危機から逃れようとします。そこで走って逃げる必要があります。そのためには筋肉が動かなければなりません。
しかし、筋肉を動かすには酸素と糖が必要になります。そこで酸素と糖を血液が運んでいるのですが、筋肉にたくさんの血液がいかなければ酸素と糖が足りなくなり、走ることができなくなってしまいます。
そのため、心臓の鼓動がはやくなりたくさんの血液を筋肉に送るのです。

そして、たくさんの血液が血管を通るので血圧も上がります。この鼓動が早くなったり、血圧を上げたりするのは交感神経の働きです。
もし交感神経が働かなければ筋肉に酸素と糖がたくさん届かないので、早く走れずにシマウマは確実にライオンに食べられてしまいます。
逆に交感神経が働けば早く走れるので、逃れられる確率は高くなるのです。
つまり、ストレスがかかると自律神経の交感神経が過剰に働くようになっており、それと同時に副交感神経が働かなくなります。
これが自律神経のストレス反応です。
そして、これは我々の意思とは関係なく行われているのです。
この自律神経のストレス反応のために、人間は4つのストレスを受けていると、自動的に交感神経が過剰に働いてしまいます。


本来ならば生命の危機ではないストレスについても、人間にはシマウマなどの野生動物と同じ動物的本能が脳に刻み込まれていますので、自動的に自律神経が乱れて交感神経を過剰に働かせてしますのです。
例えば、人間関係などの精神的ストレスや体のゆがみなどの構造的ストレスは「生命の危機」ではないのですが、我々の本能は「ストレス=生命の危機」と受取ってしまうのです。
これが続くと自律神経の乱れが習慣化し、自律神経失調症になるのです。この自律神経失調症がうつの前段階だということは、もういうまでもありませんね。

まだまだ続くよ(^▽^)

ゆっくりゆーーーっくり


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