そんな○○に魅せられて

謝る理由

まだNYに住み始める前、日本でアメリカ人について色々なことが言われていました。
その頃は今みたいにネットが発達していなかったですし、一個人の立場で情報を発信する人もあまりいなかったので、
もっぱらテレビとか新聞とか雑誌なんかの情報が「(おそらく)正しいもの」として伝播しておりました。

その中で「アメリカ人は謝らない」というのも結構よくきかれた話ではと思います。
いわく、

「交通事故とか揉め事があった場合、日本人はとりあえず『ごめんなさい』と言ってしまうが、
それは自ら非を認めたことになるから、アメリカ人はそういう場合絶対に謝らない」

確かに、実際住んでみて、そういうことは良くありますね。というか、自分が納得できないことに関しては
「とりあえず謝っとこ」っていうのは無いみたいです。
日常ちょっと出入口で軽くぶつかったりした時なんかは「excuse me」を気軽に言いますが、ここ一番では謝らない感じ、
と申しましょうか。
それはアメリカ人に限らず『日本人以外はほぼ全員 in NY』という気もします。
客観的にみて「そりゃアンタがバリバリ間違うてるやん!!」っていう場合も謝らないこともありますね。

ただそれはあくまでも、家庭外のことです。我が家の場合は。

夫は結構ガンコなので、けんかもちょくちょくしてしまいますが、最後はだいたい私が折れて謝ります。
「I am sorry」発言回数は夫:私で、1:10ぐらいでしょうか。
(って夫に言うと、きっと、『いや、僕ももっと謝ってるやん!』て言われそうですが)

といっても、夫の意見に納得してるというよりは

「もしここで謝らずにお互い気まずいままでいて、次の瞬間、彼が永遠にいなくなってしまったらきっと一生後悔する」

という、自分の良心の呵責を軽くするための、超自己中な理由なのでした。
だいたい、けんかのきっかけというのが、ほんとーーーーに後で考えたらむちゃくちゃしょうもないことが多いので、

「ここで謝らへんかって、明日●●(夫の名前)が死んでしもたら、
そんなしょうもない理由で始まったことが命がけの最後のけんかになってしまう~」

考えが飛躍しすぎかもしれませんが、そう思ってしまうのです。

「I am sorry」と言う私が腹の中ではそんなことを考えているなど、夫は全然気がついていないと思いますが、
夫も私が「I am sorry」と言ったほうが気が済むと思うし、ここは絶対譲れない、ということ以外は
それでいいんかな、と。雰囲気も円くなりますし。

しかし考え方は千差万別なので、国際結婚カップルどなたにもオススメな方法、とはいえないかもですね~。
日本で謝ることに抵抗があまりないのは、やはり日本人同士だとうっすら「身内意識」があるからなのかなとも思います。

コメント一覧

Lonely in NY
怒濤の間違い攻撃
>Jin Sohma様、
コメント有り難うございました!
いや~、「そりゃアンタが~」な状況が有りすぎて
イチイチ怒ってられない感じです。
こちらが正しいことを指摘すると
逆切れする担当者とか結構普通です。
さっきもそういう電話がかかってきて泣きそうです。
Jin Sohma
わはは♪
「そりゃアンタがバリバリ間違うてるやん!!」

ド関西弁が脳内で何度もリフレインして笑いもリフレイン♪

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