一番個人的に面白いのは奥田民生さん作詞作曲の「きみの男」です。
秀樹をリスペクトしつつ、70年代前半の秀樹歌謡をパロっています。
奥田民生さん、さすが同郷、母校の後輩ですね〜。
タイトルからは「報われない愛」三角関係なのかと想像してしまいましたが、全然違ってました。
言葉の選び方が素晴らしい。
秀樹、最初に「これ歌ってください」って言われて一瞬「えっ?」って思わなかったでしょうか?
いつも「命をかける」だの「君を救う」だの、
女性は弱くて守るべき存在、恋愛は男がリードするもの、と思い込んでいた男が
マイペースでグイグイくる女性に気づいたら外堀を埋められる話ですね(と個人的に解釈)。
バブル期に、アッシーだのメッシーだのと女性が高飛車に出ていた時代を感じさせます。
そして曲もとても良い感じに仕上がっています。編曲は上邑博さんで、あまり存じ上げない方でしたが、
ボサノバ風のちょっと小洒落た雰囲気から始まり、サビで激しいロック調に、
そしてサンバのリズムすら織り込んでしまう曲調の展開も楽しいです。
そこに秀樹の多彩な歌唱が小気味よく絡んでいます。
あれ?あれ?っという男性側の戸惑いが上手く曲とマッチしていて、
女性の天然を装ったしたり顔というかちゃっかり顔が目に浮かびます。
で、このアルバムの「きみの男」の次の曲「Bad Angel」、曲自体はかっこいいロックなのに、
イントロの「Bad Angel」が何度聞いても
「バー店長」
に聞こえてしまい、自分の耳の悪さは棚に上げて
「西城店長かよ!」とツッコまずにいられなくなり困っています。ごめんなさい秀樹。
この1991年の秀樹は本当にキレっキレ。かっこいいですね。
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