芥川賞受賞作の映画化作品。地元岩手に縁のある作家さんなのですが、原作は未読なのです…いつか読もうと思っているうちに、先に映画を観ることになってしまいました😅
ストーリー:
ひとり暮らしをする75歳の桃子(田中裕子)は、東京オリンピックの開催に日本中が湧く1964年に、その熱狂に導かれるように故郷を飛び出して東京に来た。それから55年の月日が流れ、母として二人の子供を育て上げ、夫・周造と夫婦水入らずの穏やかな余生を送ろうとするが、その矢先に彼に先立たれてしまう。突然の出来事にぼうぜんとする中、彼女は図書館で借りた本を読み漁るように。そして、46億年の歴史をめぐるノートを作るうちに、見るもの聞くもの全てに問いを立て、それらの意味を追うようになる。
東北弁(っていうか岩手の県南訛りかな?)は、最初こそ「ん??」って感じだったのが、ごく自然に聞こえるようになっていったので、単純にすごい!って思いました。地元に住んでいる人間でも、聞いて意味はわかれど話せないっていう人が多数なので。そもそも、予告などでタイトル「おらおらでひとりいぐも」を正確に読めている人は少ないよね(笑)
120分以上でしたが、私はその長さは気になりませんでした。最愛の夫に先立たれ、二人の子供たちにもそれぞれの生活があり、これから一人で毎日を過ごすことになる桃子さん。想像上の「寂しさ」3人や過去の自分が目の前に現れ、なんだか騒々しい毎日…寂しいとか孤独といった老後ばかりじゃないぞっていう明るいお話に見えました。桃子さんの気持ちの変化がゆっくり丁寧に描かれていて良かったんじゃないかな。冗長と思われるかもしれないけれど、、、
今日はレディースデーということもあって、桃子さんと同年代と思しき方たちがたくさんいらしていました。かく言う私も今日は代休だったので母を連れて行きましたから。楽しんでくれたようで良かった、良かった。