『ありがち日記』

12月の文楽鑑賞教室

今まで何公演か文楽に足を運んで来たけれども、ここで初めて鑑賞教室を鑑賞。
本当は本公演に行きたかったのだけど、スケジュールや予算の関係で断念。
でも、いつか鑑賞教室も観たいな~と思っていたので、今回はぴったりのタイミング。

午後2時の回。
鑑賞教室の客層は、半分以上が中高生のよう。
私が行った回も、客席の前半分以上は高校生?らしき団体で埋まっていた。
この光景自体も初めて。こういう文楽鑑賞の機会があるなんてうらやましい~

演目は、団子売と、菅原伝授手習鑑から寺入りの段と寺子屋の段。
団子売のほうは、2回目なので、また、分かりやすい景事なので、リラックスして鑑賞。

15分くらいで終了し、その後、大夫、三味線、人形遣いの方々による解説タイム
これが密かにお待ちかね

私が観た回は、大夫が靖大夫さん、三味線が龍爾さん、人形が文哉さん。
最初は靖大夫さんから文楽の三業についてのお話。
話し方がさすが、落ち着いていて慣れてらっしゃるなぁ。
続いて、後ろのカーテンが開くと、真ん中に大夫と三味線が座る床が出来ている。
そして、三味線の龍爾さんが座ってて自己紹介…な、生声までイケメン…!(興奮MAX)
語り分けの解説をお二人でしてくださる。
そっから三味線の弾き分けについて龍爾さんが解説をしてくださるのだけど…
シュッとしたイケメンが登場するシーンを、なぜか木村拓哉が来ると仮定して演奏。
で、軽快に鳴らした後に…   「ちょ、待てよっ」
ひょ?ひいぃぃぃっ!!も、モノマネ…!!(ひん死)
まさか来るとは思っておらず、完全に油断。高校生たちもクスクスと笑っている…
お次は、恰幅の良い大柄な男が登場するシーンを、これまたなぜかアントニオ猪木と仮定。
なるほど、なんかさっきよりも音に力強さを感じるぞ…  「…元気ですかっ」
想像通りだけど、猪木の微妙なモノマネ…!!!(墓を掘り始める)
そして今度は感情表現の弾き分けから、怒りの表現を。
撥でビンビンと叩くような怒りの表現に聞惚れていると…    「倍返しだっ」
ぎゃふん!!!!!(墓に入る)

モノマネばかりが印象に残ってしまったような書き方だけど(汗)、
改めて自分の耳でその弾き分け方の解説を聞くと、その音の違いがよく分かる。
へぇ~、今度ちゃんとそういうところも聞かなくちゃな~。
それにしても何と控え目で微妙なモノマネだったんだろう。最後は完全に流行にのっただけ(笑)

最後に人形の解説を文哉さん。
首だけで解説を見るのは初めて。本や映像では観ていたけど。
腱鞘炎になったりはしないのだろうか?と心配になる。余計な御世話だと思うけどね。
主遣いさんは本当にすごいんだけど、
何気に出されている図(合図)を感じ取る左遣いと足遣いの方たちも、
それはそれですごいことだなぁと思うわけで。

ここで15分の休憩が入り、最後の寺入りの段、寺子屋の段。
あらすじはWEBにも載っているので割愛して。

これまた子どもが犠牲になるシーンがあるのだけど、
その親である松王丸と千代の悲しみが、痛いほどに伝わってくるんでね…
自分たちの息子は役に立ったのだ、と自分に言い聞かせているようで。
最後の白装束での野辺送り、少しだけうるっときたな。

松王丸にはすごい存在感があるのね。体も大きいし髪型も顔もまぁすごいんだけど(笑)、
勘十郎さんが遣る松王丸は、豪快、男らしくて、でも感情表現も豊かで、
うっとりしちゃいますな…。ふふ。

何だろう、今まで観る機会がなかったけど有名な寺子屋の段。
こういうものなのかと分かっただけでも収穫としよう。また観る機会が多そうだ。
その時は、もっとちゃんと聞き分けられるようになっていると良いなぁ
そんな風に思いながら、後ろ髪引かれながら、帰途についたのであります…

あっ!そうそう!
H26年の卓上型カレンダーをゲットしたんだった!!へへ…
これで、毎日眺められるぞふひひっ

これで今年の文楽は見収め。寂しいけど。
また来年もさらに勉強しながら、新たな発見もしていきたいなぁ。もっとどっぷり浸かりたい!
2月公演、行けるといいなぁ~。
一年の文楽萌えを振り返ると恥ずかしいけど、非常に充実した一年でありました 


ランキングに参加中。クリックして応援お願いします!

名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「文楽」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事