『ありがち日記』

自分メモ 釜石~宮古

自分用のメモ。


家族の休みがそろったため、沿岸部に行ってきた。
ルートとしては、396で遠野~釜石に行き、そこから大槌、山田、宮古へ。
父が仕事の関係上、大槌に行かなければならなくなって、
その下見も兼ねて一緒に行くことに。

釜石はよく通る商店街も店を営業できずにいるのが現状のよう。
だいぶきれいに片付いているとはいえ、信号が止まっていたりシャッターが曲がっていたり
まだ残る津波のつめあと。
震災後に営業を開始したという商店街のコンビニには、人の出入りも多かったか。
ちょっと海のほうに近づけば、骨組みだけの建物がぽつぽつ解体されるのを待っている。
杉のような木は、塩分に弱いのか、茶色くなって死んでしまっている。
それで、少し高台になっているところでも、木が茶色くなっているところまでは
水が来たんだろうか…と推測できるような状態。

そこから海沿いに北上。
大槌の市街地には行ったことがなく、父も役場の場所を探してウロウロ。
その間にも、まわりを見渡しても、ここに何かがあったんだろうとわかる程度。何もない。
仮設の役場らしき建物を発見したけど、本当にそうか確かめたくて、
近くにいる地元の方に聞きに行った父。
戻ってきて、「おれ、金をもらいにきた台湾人だと思われたー」って苦笑い。
確かに、うちの父は根っからの盛岡弁で、標準語話そうとすると片言の日本語になるけれども…。
いろいろそういう経験があっての言葉だったんだろうなぁ。

考えさせられる。気持ちをわかったフリというのをしてしまいがちがけど、そうじゃないのだな。
だけど否定もせずに戻ってきたのか…複雑だ。

何とか仕事のための道も覚えてさらに北上。

山田。
こちらも聞いていたけれども目の前にすると言葉は出ない。
すぐ道路の脇に穏やかな海。対照的すぎる。

そして宮古。
街の中は一見、今までと何の変わりなく見えるけれど、実はよく見ると浸水のあと。
わからないくらいまで元通りにしようとしてきたのは地元の方々。
あちこちに「がんばろう!宮古」の文字。そうだ、がんばってるんだよ。
やっぱりショックなのは、よく行っていた海水浴場やキャンプ場が被害を受けてしまったこと。
復旧作業中なので車両やボランティアの車も出入りが激しく、
行ってみたくても行けない。
「あそこで氷とか買って、ここを降りて行って…」と昔のことを思い出してしまう。

鍬ヶ崎地区、被害の大きかったところ。
このあたり、周りが見えないほど家が立っていたはずだけど。土台でわかる。

浄土ヶ浜も海沿いの歩道は立ち入り禁止。人はまばら。
夏休みに入ったら、人は来るだろうか。
元気のない観光地を見るのはつらいものがある。賑わいが戻って欲しい。

最後にいつものように魚菜市場へ。
平日の夕方、あまり人は多くなかったけど、今日一番の活気?だったので
ゆっくりと会話をしながら買い物。


4か月ちょっと経ち、だいぶ片付いているとはいえ、
まだあちこち瓦礫があったり、解体を待つ建物も多かった。
人が生活している場なので、邪魔をするようなことはいけないけれども、
機会があって訪れることができるのならば、よく見ておくべきだと思った。

いつもなら海が見えたら「海だー!」って叫びたくなるところが、
今回はどうにもそういう気分になれないというところが正直なところ。
海を見るのが心から楽しみに思えるのは、いつになるんだろうか。


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