息子の話です。
息子の勤務する会社に、ある企業のお偉いさんの訪問がありました。
その部署の担当だった息子が対応したのですが、そのお偉いさんに同行してきた社員とは初対面だったために、二人は名刺を交換しました。
そして、その瞬間、二人は怪訝な表情でお互いの顔を見つめ合ったそうです。
それもそのはず、二人が受け取った名刺には、どちらも見覚えのある、あるいは聞き覚えのある懐かしい名前が記されていたのですから。
お互いの顔を見つめ合った後、二人は同時に言ったそうです。
『もしかして・・・?』
そうです。
二人は、小学校時代の親友だったのです。
毎日、毎日、二人はお互いの家を行き来して遊んでいました。
子供達がそうでしたから、母親同士も親しくなり、子育ての悩みなど話し合ったりして、良いお付き合いが続いていました。
でも、その子のお母さんが亡くなり、それぞれの進路も分かれ、親友同士だった息子達の関係も、いつしか疎遠になってしまい・・・。
それが、アラフィフになって再会を果たすことが出来たのです。
まるで、奇蹟のように!
二人は子供の頃のように、再び、親しく連絡を取り合うようになり、40年近い空白の時間はあっと言う間に埋まりました。
先日も、息子からゴルフに行ったときの写真がメールで送られてきましたが、二人とも本当に楽しそうで、私まで嬉しくなりました。
「今度、家に連れて行くから、以前の様に何か食わせてやってね!」とは写真に添えられていた息子の言葉ですが、言われるまでも無く、その時は、息子の幼なじみに対して、心を込めて歓待をするつもりでいます。
『幼なじみ』って、なんだか胸がキュンとするような言葉ですよね。
息子達の良い関係が、末長く続きますように・・・。 (*^_^*)