お昼前のことです。
家の外からカラスの鳴き声が聞こえてきました。
それも一羽だけでは無く、数羽はいるようで、いずれも、『カア、カア・・・』と言うより、『グァ、グァ・・・』と、ちょっと不気味な感じの鳴き声です。
何かあったのかしら・・・?
ベランダから覗いて見ると、車道寄りの電線や、向かいのビルの屋上に数羽ののカラスが止まっていました。
鳴き声と共に飛び立ち、そしてまた戻ってくる・・・を繰り返しています。
そして、その度にカラスの数は増えていきました。
そんなカラスの様子をしばらく見ていましたが、ふと、電柱の側の地面に真っ黒い塊があるのに気付きました。
もしかしたらカラスの死骸・・・?
でも、我が家のベランダからではハッキリと分かりませんし、また、その場所に行って確認をする勇気もありません。
ただ、通り過ぎる人が足を止め、覗き込んでいる様子を見ると、たぶん、間違いは無いと思います。
なぜ、そこにカラスの死骸があるのかは不明ですが、カラス達にとっては大きなアクシデント、つまり、緊急事態が発生したのでしょう。
それを仲間達に知らせたり、あるいは、応援を呼んだりしていたのではないでしょうか・・・?
そう思ったら、最初は不気味で怖いと感じていたカラスの鳴き声が、切なく胸に響いてきました。
真っ黒いその姿から、とかく人間には敬遠されがちですが、それはカラスの責任ではありませんよね。 (*^_^*)
夕方、覗いたら、すでに黒い塊はありませんでした。
きっと、どなたかが処理して下さったのでしょうね。
何もしなかった(出来なかった)自分を、少し反省しています。