
パワースポットとか、平気で言っちゃう人が苦手である。
いわゆる、スピ系の人たちって、人の言ってることを魔に受けているだけで、判断力に欠如した残念な方々。

しかし、明治神宮にはよく参拝に行く。
矛盾してるかもしれない…
それは、パワースポットだからではなく、神社だから。
パワースポットなんて言うチープな呼び方は、失礼千万。
人々が神を祀った聖域なのである。

ここに参詣したからといって、幸福になることはない。
ましてや不幸になるなどありえない。
平気でそういうことを広める阿呆が多いことに驚く。
ここは、自らの心と向き合う場所。

明治神宮は、たかだか90年ほど前に造営された人造の神域。
歴史もパワーもへったくれもない。

しかし、今では渋谷区とは思えない、自然っぽい景観を都心で紡いでくれている。
都会の人間がもとめた里山。
それが明治神宮の本質であり、意味でもある。

蝉が鳴き、木々が生い茂り、原宿のごちゃっとした鬱陶しさの中にあるとはにわかには信じがたい。

もしまだ行ったことがないのであれば、ぜひ清正井は見ておいて欲しい。
入場料500円ながら、ここに行かずして明治神宮に行ったとは言えない。
そんな、場所。

明治神宮は、パワースポットでもなんでもない。
スピ的な雑念など捨てて、まるッと楽しみに行く場所だ。
都会の人間が心の中で求めている夢の情景、心象風景。
それが明治神宮。