広汎性発達障害児と軽度知的障害児・LGBTとかかわりが深い心理カウンセラーのブログ

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広汎性発達障害のさくらさんはどうして公共交通を使わなかったのでしょうか。

2020年11月20日 | 発達障害児

さくらさんは公共の乗り物がとても苦手です。

彼女は5才の時に広汎性発達障害の診断を受けました。

現在は青年児童精神科に一か月に一度、診察を受けています。

さくらさんは中学生で、中学校は広汎性発達障害クラスに通っています。

その学校はバスで30分ほどかかるそうなのですが、彼女は歩いて通っています。

 

私:さくらさんは中学校に歩いて通っているんですね。

                                                                歩くのは大変じゃないですか?

さくらさん:靴がすぐ擦り切れちゃうんです。だからたくさん靴を買います

私:たくさん歩くから靴が擦り切れるんですね。

さくらさん:はい。

私:バスに乗るのはお嫌いですか?

さくらさん:バスに乗ると太るから、運動のために歩きます

私:ダイエットのためなんですね。なるほど。

さくらさん:それにバスは嫌いなんです

私:バスは嫌いなんですね。どうして嫌いと思われるんですか?

さくらさん:知らない人がいると気持ち悪くなっちゃうから・・・

 

さくらさんはアスペルガー症候群の診断を受けています。

アスペルガー症候群の人は人混みが苦手なことが多く、感覚がとても敏感です。

なので人の気配に過敏になって緊張してしまう為、頭痛や吐き気など気分が悪くなってしまうようです。

広汎性発達障害の方は

「自分のテリトリーじゃない場所では緊張する」

という特徴も持っておられる方が多いようです。

 

さくらさんは自分で考えて、徒歩が最善だとお考えになったようです。

保護者の方や先生は心配なさっています。

ですがさくらさんが徒歩のほうが安心できるのなら、今はそれでよいのではないでしょうか。



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