「変わってるね」
この言葉が小さい頃の私にとって褒め言葉だった。
そう言われたくて、わざと少し変わった言動をやってた時期もある。
他の人と違うことが嬉しくて、
少数派である分、そこに存在意義があると、
当時の私は信じていた。
そこから何年経っただろう。
もうすぐ20年経つだろうか。
「変わってるね」
この言葉はもう耳にしなくなった。
代わりに空気で感じる。
私、少し周りとずれてるかも。
そこに「存在意義」ではなく、「孤立」を感じるようになった。
家族と話していても、驚かれたり、
同僚と話していても、話が噛み合わなかったり。
自分を表現することは好きだけれど
決まって変な空気になる
それを恐れていつのまにか自分を表現するのが怖くなった
口をあまり開かなくなった
その方が楽だ…
そんな私が唯一自分を表現できる場所
それが文章だ
そう自分に言い聞かせる
変わってるから書けることがある
変わってる中にも、共通することがあるから
孤独を感じない人はいない
孤独を感じなくなることはない
だったらこの孤独が、文章となり、
そしてこの文章が存在意義に繋がることを目指して
私は今日も文章を書く。
この文が誰かの心を動かせる日を目指して
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