昨年の仕事が終わった12月半ば。
「おめぇの妹とおふくろも誘って、みんなで温泉に泊まりに行くべ!」
って、旦那ちゃん。
妹は行くけど、母は行かないわよ?
「んなごどねーべ!温泉が嫌いなやつなんていねーべ。」
それがいるんだよ。本当に行かないよ‼︎温泉が嫌いなんじゃなくて、みんなでお風呂に入るのが嫌だし、自分の家から離れるのが嫌なんだよ。
「おめぇの誘い方が悪りぃんだ!オレが見本つーのを見せてやるべ!」
って、私がトイレに行っている隙に実家の母に電話をした旦那ちゃん。
「おめぇのかーちゃん手強いべ。しまいには、しつこい💢って言われっちまった」
けちょんけちょんに言われた様子(笑)
本当に電話をするとは思わなかったから言わなかったけれど。
「なんだ?」
母が赤ちゃんの時、兄弟喧嘩に巻き込まれて、囲炉裏に落ちちゃってね。全身大火傷してるんだよ。たぶん、体にできたケロイドは今も治ってないはず。だから、嫌なんだよ。
「なんだべ。そう言うことは早めに言ってくれちゃ」
だから、母は行かないよ!って何度も言ったじゃない?デリケートなことだからできるだけ私も言いたくなかったんだよ。子供の私でさえ、母と一緒にお風呂に入ったことないんだから、みんなが入るお風呂はまず無理だよ。
「なんだべ。しつこく誘って悪いごとしちまったな…。」
ってのを今日、思い出した旦那ちゃん。
「なぁ。おめぇのかーちゃんはなんでそんなに家を離れたくねぇんだ?」
離れたくないというよりは、遊びに行く時間があるなら家でやることがあるって、そう考える人なんですよ。
「おめぇのとーちゃん亡くなったのはいづや?」
私が24歳の時ですから、母は45歳でしたね。
「それからずっと一人で実家を守ってきたのが?」
ええ。まだ、じーさんとばーさんもいましたし。二人とも介護が必要でしたからね。
「すげえな。嫁の立場なんだからそそくさと退散することも出来たはずなのにな。41歳なら第二の人生もあるべ」
ん?…………。あ!そうだよ!あの言葉だ。
あのね、父が亡くなる前に母に言ったそうなんだよ。
『先に行って待ってるから、おめぇはゆっくり来いよ』って。
そんなこと言われたら、第二の人生の選択肢なんてなくなるわよね。
「んじゃぁ、オレはそのセリフいわねぇようにすっからよ。」って少し寂しそうに旦那ちゃんが言うので。
旦那ちゃんは言わなくていいですよ。私が、言いますから。
「ほが!何て言ってくれるのが楽しみにしってっからよ!」
ええ。楽しみにしててくださいな(^^)
扇風機だけで過ごす暑い空気の中、旦那ちゃんと熱い会話をした昼下がりでした。
✿︎𝕋𝕙𝕒𝕟𝕜 𝕪𝕠𝕦✿︎
ですが、面と向かっては云いたくない。
更に、同情も哀れみも要りません。
協調性がないのではなく、他人が恐い。
自分の殻に閉じこもるな?って簡単に言わないで。
子どもの時に経験したこと、じっと信じていた頃。
真直ぐに視えていた素直さは、持ち続けては鼻先で笑われた。
小学生の時に出遭った小父さん、君は僕と結婚するんだよ。
あの時に、連れて行って貰えばよかった。
今、この時になって存在を知るなんて。
偶然か、必然かは定かでなく、夢の出来事と誰も信じてくれなかった。
以来、ずっと瞳から消えずでした。
時空を超えること、異次元との歪み、あるんです。
兄にかくれんぼしての時、ボールで鼻を強打され、意識が戻らぬ状態に。
容姿の如何は、外から見えない。
心の傷は、抱えたままです。