発作の始まりは深夜だった。
4月11日(木)
PM11時
隣に寝てる旦那ちゃんが起き上がって、「いででで〜」って胸を押さえてる。「どこ痛いの?大丈夫?」なんて言ってるうちに、「あれ?治ったべ」って、横になってすぐ寝息が聞こえたので、私も安心して寝る。
4月12日(金)
AM2時
「まだいでぐなってきたべ…。」って、胸の真ん中を抑えて苦しんでる。が、またも5分もしないうちに、治った!って寝る。
AM4時
「うおぉぉぉー。」って叫んでる。
そして、痛みが出てる時間も少しづつ長くなっているので、狭心症が頭に浮かんだ。
狭心症では死なない。危険なのは狭心症から心筋梗塞になった時だけ。しかし、狭心症からすぐに心筋梗塞になるなんてことあるのだろうか?
いや、それでも救急車だ。
痛みがなくなっても検査だ。
が。痛みがコロっとなくなるので
「こんなんで救急車呼んでいいんだべか?」って言う旦那ちゃん。
専門家に言われたら言うことを聞くだろうと、発作の痛みが治ったのを確認して、#7119へ電話。
「おい!今すぐ救急車呼べって言われたべ…。」
と、すぐに119へ電話をして、A病院へ救急搬送されたのがAM4時半。
受付で手続きをして、外の椅子でお待ちください〜。言われ、
3時間。うんともすんともない。
めちゃくちゃ長かった。
急変しました〜とかなってないよね?いやいや、多分、狭心症だろうし。狭心症の発作が出るようになってこんなすぐに心筋梗塞にならんだろうし。痛み止めでニトロでももらって帰れるだろう〜。
と、あれこれ考えて3時間半。
看護師さんと旦那ちゃんが来て
「心電図と血液検査の結果、なんでもないです〜。」と看護師さん。
「はい?なんでもないのにあの痛み方はおかしいですよ?血液検査もどこも異常なかったのですか?」聞いたら
「先生、もう次の患者さんを診ているので説明は私からしますが、検査の結果はどこもなんでもなかった。です。心臓ではなく胃腸なんじゃないか?って先生は言っていたので、整腸剤とカロナール出すので様子見てください!」と。
と…。むむー!心筋梗塞までいかなくても、狭心症ではなかったのか。しかしなぁ。と、診療明細書をみたら、トロポニンTも血液検査の検査項目に入っていたので、それでなんでもないということは心筋梗塞ではないってことだ。と、自分を納得させて帰ってきた。
ちなみに、心筋梗塞になると、冠動脈から心筋へ酸素が行かなくなって、心臓が窒息状態になり、心筋が壊死しますが壊死した筋肉(タンパク質)が血液に溶けます。そのときに高くなる数値がトロポニンTです。
狭心症では、心筋は壊死しないので、トロポニンTも出ません。なので、心電図で判断になるけれど、狭心症は発作が起きてないと心電図に表れないため、判断が難しいのは分かるけど…
心臓がとても元気!な人はトロポニンTの値はほぼ0なので、血液検査で問題ないということで、安心して帰ってきました。
4月13日(土)
1日の発作は2回。
痛くなったときのために、カロナールをもらってきたので、痛くなった時に飲んでみると、治った!っていうので、狭心症ではなかったのかしら?狭心症ならカロナールなんて効かないはずだしなぁ。
4月14日(日)
この日は朝から何回も痛みの発作に見舞われ、吐き気もあるようなので、翌日の月曜日にかかりつけのB病院に行くことを強く提案して、なんとか発作の痛みに耐えてもらう。5分以上痛みが続く発作がないので、心筋梗塞ではないと思うけどなぁ〜不安と安心を繰り返しながら月曜日を迎えた。
4月15日(月)
かかりつけのB病院に行く。
受付で事のあらましを説明し、旦那ちゃんはあらゆる検査で待つこと2時間半。
全ての検査の結果が出て、診察室に呼ばれると、白衣を着たおじいさん先生が何やら誰かと電話をしてる。
「あのね〜トロポニン値が異常なのでそちらに回しますわ〜。本人はピンピンしてるんだけど、数値が危ないねぇ〜」って、言ってる。
うそでしょ?え?なんで?きっと急性心筋梗塞ってやつなんだろうけど、初めて胸の痛みが出てから心筋梗塞になるまでこんなに早いの?
ん?まてよ?12日に救急車で行った時、本当になんでもなかったのだろうか…。
かかりつけのB病院から、12日に救急搬送されたA病院へと救急車で向かう。
なんでもないと言われたこともあり、不安はあったけど、この辺りで、カテーテル治療ができるのが、このA病院だけなんだよね(◞‸◟;)
運ばれてから約4時間後。不安定狭心症といわれた。
心筋梗塞じゃないんだ…。と思うも
今日は入院をして後日、造影剤を入れてカテーテル検査をして、血管が詰まっていたらステント留置します。とのことでした。
入院の手続きがあるので、お待ちください〜。と、
30分ほど待っておりましたら
「先ほどから強い痛みが来てまして、すぐにカテーテル治療に切り替えます。詰まりがあったら、先ほどの説明の通りです!」と。
2時間ほどでカテーテル治療から生還した旦那ちゃん。今夜は集中治療室だというので安心し、30分ほど面会。
いつでも面会できるってわけではないらしく、2週間入院につき1日面会できるようで、申請が必要。だから、次に旦那ちゃんに会えるのは退院の時だなぁと思いながら、面会に臨む。
造影剤が合わないらしく、呂律は回ってないし、ぐったりしてる。
毎晩、体温確認のために手のひらを旦那ちゃんのおでこに当てて、熱がないのを確かめてから寝る私。
「よく頑張った」と、おでこに手のひらを当てながら言うと、「おぅ。」と、旦那ちゃん。
経過は順調で、最初は2週間の入院と言っていたのが、8日間で退院して来ました。
体にいいものは積極的に食べてくれるようになり、イライラせずに禁煙も続いております(^^)
今回こそは聞いてみた。
緊急治療になったときの痛みが、あれが病院ではなく、家でなっていたらどうなっていましたか?
「もしかすると、間に合わなかったかもしれません。心筋梗塞は、発作が起きて生きて病院に搬送されるのがとても難しい病気なんです。生きて病院に辿り着けさえすれば、なんとかなります。救急車でも間に合わないことさえあると覚えていてください。」
しかし、12日にここに来ましたよね?あのときになんでもなくて、3日の間でこんなことになるんですか?
「12日の救急の検査も見返しましたが、問題ないんです。なので、短期間でなんでもない、から、急性心筋梗塞になるとしか言えません」
聞きたいこと、詰めたいことはたくさんあったけれど、しかし、まずは命を救ってくれた。そこに感謝しよう!と自分の中に押さえ込んだ。
4月10日に長距離の仕事に行ってきたばかり。自覚症状が全くないとしても、無理させてしまったと反省でした。
いなくなるかもしれないと不安に押し潰されながらも旦那ちゃんを信じて一人で待った長い時間。もうしばらくは経験したくない。
あの時間を忘れぬよう、日々を大事にしていきたいと思います。
みなさんも、心臓はお大事にです!
✿︎𝕋𝕙𝕒𝕟𝕜 𝕪𝕠𝕦✿︎