こんばんは。20時には寝たのだけれど、雨の音に起こされて、珍しくこんな時間の更新。
母の日にと、実家の母に蘭の花を送ったおととい。
昨日、近くに住む妹が来てくれて、
「お母さんからお見舞い預かってきたんだよ。姉ちゃんたち、受け取らないよ?って言ったんだけど、こんなことしかできないから受け取ってくれって言ってたから、受け取って!」って。
実家の母は22年前に父親を亡くしてから一人で実家を守ってきた。
仕事と言う仕事をしていなくて、今は少ない年金だけ。弟夫婦が一緒に暮らしてくれているけれど、ほぼ別居のような生活。
だからなのか、妹や私が電話をすると2.3時間喋りっぱなし。
弟夫婦と一緒に暮らしていても、一人暮らしのような感じなんだろうなぁと、うんうんと話が止まらない母親の言葉を聞く。
そんな母親から、申し訳ないほどのお見舞いをいただいた。夜7時くらいなら、畑や田んぼから戻ってくると言うので、電話をしても誰も出ない。
夜7時半に電話をしても、誰も出ない。
「なにかあったんだろか?」と悪い方向にばかり考える私。
が、夜8時に「さっき田んぼから帰ってきたんだよ〜。お花届いたよ〜!ありがとうね」と母から電話がきた。
ありがとうは私のほうだよ。今日、妹が来てくれたんだよ。年金だけなんだから、あんなに申し訳ないよ。
って言うと、
「お父さんの命日やお彼岸のたびに、仏壇にあげて!って色々送ってくれたり持ってきてくれたりするじゃない?うちに来ても、何もいらないから!って何も持って帰ってくれないし、お母さん、あなたにまだ何も返せてないのよ。だから、少ないし何の足しにもならないだろうけれど、気持ちだから受け取ってね。」
そう言われて、涙が溢れて言葉が出なかった。
なんなんだろう。この優しい空気。
なんなんだろう。このあったかい安心感。
「何も返せていない。」
母のその言葉に涙が止まらない。
目の前に旦那ちゃんがいるんだけど
涙が止まらない。
ああ、私はなんて素敵な母親に育てられたんだろう。そう心底思った。
私のほうこそ、まだまだ何も返せていないんだよ。だから、元気で長生きしてね。
そう、思うだけで胸がいっぱいになって言葉にならない。
どこかで、これからのことや旦那ちゃんの体のことで不安が拭いきれなくて、大丈夫!思ってもモヤモヤしていたんだけれど、
「二人一緒ならどんなことも乗り越えて行けるから、大丈夫だからね。」って母に言われて…。
不思議だ。旦那ちゃんと二人一緒なら、どんなことも大丈夫な気がしてきた。そして、涙が止まらない。
私も、誰かに何かを返す生き方がしたい。
そこに、私がまだ経験したことがない
何かがあるような気がしてならない。
人に何かを返す
恩を返すと言うがそれでは何かが足りない。
とても簡単なようで、とても難しい。
漠然とでしかない今はまだまだだ。
しかし、遠い未来。今を振り返ったとき
母の言葉に改めて感謝できるよう
生きていきたい。
ありがとう、お母さん。
今年の母の日は私がいただいてばかりだよ。
✿︎𝕋𝕙𝕒𝕟𝕜 𝕪𝕠𝕦✿︎