先日、仕事に行ったとき。
私たちの100メートルほど先。
「おい!子鹿が横切ったぞ!」って旦那ちゃん。
そうね。子鹿なら親鹿もいるだろうからスピード落としましょうよ。
って言い終わった時でした。
私たちの車の5メートルくらい前を親鹿が横切ったんですよ。
そこに対向車がスピードを緩める様子もなく親鹿に体当たり。バンパーにモロに撥ねられ、飛んで行くのをのを目の当たりにして
固まってしまった。
数メートル進んで車を降りてみるも、親鹿は動かない。
近づいて様子を見てみたいが
撥ねられた野生動物には絶対に近いては行けない。って何かに書いてあったのを思い出した。
こんな時、何が正解なのだろう。と必死に考えた。
・かわいそうに。と通り過ぎる
・撥ねた運転手に話しかける
・警察を呼ぶ
かわいそうに。と、通り過ぎるにはあまりにも、見たものとぶつかった時の音が衝撃的過ぎた。
撥ねた車は、現場から200メートルくらい先で止まっていたが、何を話しかければいいのか分からなかった。
警察は・・来たら
きっと、猟友会に連絡されて射殺されてしまうだろう。
ふと見たら、撥ねられた親鹿が顔を上げている。立ちあがろうとしているけれど、立ち上がれない様子。
こんな遠くからじゃ、親鹿が自分で立てる状態なのか、もう立てない状態なのか分からないよ。
射殺された方が楽なのか、山へ帰って行けるのか、まっっったく判断がつかない。
私の心は大泣きだった。
そこに、警察が来た。
嘘でしょ、嘘でしょ。思うも旦那ちゃんが警察の方と話してる。
あらかた説明が終わって、「猟友会に連絡するってよ。何もできることはないから帰るべ」って旦那ちゃんに言われ、車に乗ろうとした時。
「おまわりさん!できることなら助けであげでね。そいつ、子鹿がいっからさ。」
って、旦那ちゃん。
わかりました。って警察の人がいう言葉に
救われた気がした。
何ができるか分からなく無意識で車を停めたけれど、私たちができる精一杯のことがこれだったんだ。
今頃、山の中を子鹿と走り回ってるかな。そうだといいな。そうであってほしいな。
✿︎𝕋𝕙𝕒𝕟𝕜 𝕪𝕠𝕦✿︎