旦那ちゃんは右手の小指が第2関節から切断している。10年ほど前に、木の伐採の事故で失ったそうな。
毎日ではないけれどたまに夜中、ダブルベッドで一緒に寝ている旦那ちゃんがモゾモゾゴソゴソしている。
最初こそは何をしているんだろう?
思っていたけれど
ある日。(今から3年くらい前)
「小指が攣ったから引っ張ってけろ!」
苦しそうに叫ぶので、存在する左の小指を引っ張ってあげたら、
「ちげーそっちじゃね。右の小指だっ」
なので、関節一つ分しかない小指を引っ張ってあげたら、
「もっと上だっ」
え。(゜д゜)もっと上って・・
存在しない小指がそこにあるつもりで、どうだい?と、声をかけながら引っ張ったり揉んだりしていると
「お〜治った治った〜」
と、すぐにイビキを描いて寝ている。
何故か寝ている時だけ
まぼろしの小指が現れるみたいね。
昔、文献を読んだ記憶がある。
深刻に捉えても仕方がない。
幸い、睡眠中しか症状は表れていない
旦那ちゃんが睡眠中、モゾモゾ動き出したら、ああ、またまぼろしの小指が現れたんだなぁ思って、旦那ちゃんの手を取ってそっと存在しない小指に触れてみる。
「あら、指先冷たいわね〜」って、声をかけながら、指と掌のマッサージをしてあげるといつの間にかグースカ寝ているので、まだまだ症状は軽いほう。
私自身どこも失くしたことがないから、文献を読んだくらいでは理解ができない領域。
昨日の夜中は少し違っていたまぼろしの小指
「いつもありがとうなぁ」って、旦那ちゃんがわたしの髪を触りながら言う。
寝言なのか?寝ぼけてるのか?
たぶん、寝言だ
そんなことないわよ〜。わたしの方こそありがとうだよ〜言うと
「ゆびきりげんまんだ」って、右手の小指を出してくる。
見えない小指に小指を重ねて
げんまんだよ(^^)って言ったら
気持ちよさそうに寝入っている。
その寝顔を見ていたら、この人のためならば魔物とでさえ契約できるかも!わたし!
なんて思ってしまいまして。
いつも翌日の朝は何もなかったかのようにしているので、そろそろ話してもいいかな?思って昨夜の話しをしたわけですよ。
そしたら
「魔物でさえおめぇどは契約しねえべ!おっかねぇもん!!」
やはり突っ込むのはそこなんだ(;´д`)トホホ…
じぁあ、次にまぼろしの小指が現れたら遠慮なくチョッキンさせてもらいますね(^^)
「そしたらもう小指があるってオレの脳みそは錯覚しねーべが?」
なるほど‼︎その手があったわね
「お、おれ、2回も指がなぐなるのはやんだっちゃ」
しばらくは、まぼろしの小指は現れないでしょう。
✿︎𝕋𝕙𝕒𝕟𝕜 𝕪𝕠𝕦✿︎
いえいえ、只今魔女になる修行中。
天空を翔け、想い人の傍らに。
どんなに慕っても、想いは届くことない。
異世界へと彷徨うわたくし。
視えないだけで、あるんですよ。
あると信じるだけで、愛しさがこみ上げてきます。
おはようございます〜♪
前世がネフェルティティで魔女の修行中と
素敵な笑顔で語っていた友達を思い出しました。
なんでも一生懸命でたくさんの挑戦をしていた彼女を当時の私にとってはキラキラ輝く太陽のようでした(^^)
そうなんですよね。そこにあると信じるだけで愛おしくなります。