リリース:1985年
しばらくぶりでした。
年末年始、入退院を繰り返していたものですから、すっかり更新できずにいました。
さて今回はスターダストレビューの『想い出にかわるまで』です。
まず1番の歌詞を見てみましょう。
「真昼の別れは スローモーション
沈黙の中で 言葉を探してる
愛を語り合った あの日の場所も
今の二人には 色あせた遠い夢」
「交差点前 青に変わったなら
背中合わせに 歩き始める」
「想い出にかわるまで
別れはただの痛み
いつの日か なつかしく
思える時まで」
別れの時の情景というものは、その時に記録しておかないと忘れてしまうものだなあ、とつくづく思います。
それが真昼であったり、スローモーションであったり、痛んでいたことさえ、もう思い出せずにいる。
信号が青に変わったなら互いの道を歩き始めるなんて、当時は胃が引きちぎられる思いだったろうになあと思いつつ、この歌詞を懐かしんでいます。
続いて2番の歌詞を見てみましょう。
「覚えてしまった電話番号
忘れたくないけど 忘れてしまいたい
まだくすぶっている 火を消せるなら
思いがけぬ雨に 歩くのもいいさ」
「見たことのない ぎこちない笑顔も
フェイド・アウトに ちょうど似合いさ」
携帯電話になってから、自分の頭の記憶力で相手の電話番号を記憶することなんてなくなってしまったいま、電話番号だけでない想い出までも消し去ろうと必死になっていたんだなあと振り返っています。
見たことのないぎこちない笑顔という表現も、なんか既視感があるようで、そういった情景も含めて、確かに痛みを感じてた若かりし頃の自分を否定はしたくないと思うのです。
人間が痛みというものを知らなくなったら、どれだけ人間関係がギクシャクするのだろうと思います。
今回も最後までお読みくださりありがとうございました。
オミクロン株の感染が流行していますので、どうぞお気をつけてお過ごしください。