歌詞を味わうブログ

1980年代から1990年代の日本のポップスの歌詞を味わうブログ

『My Revolution』 作詞:川村 真澄

2021-06-26 09:23:00 | 歌詞を味わう
リリース:1986年

今週も当ブログをお読みくださり、ありがとうございます。
今週は渡辺美里さんの代表曲でもある『My Revolution』を取り上げます。
ちなみに作曲は小室哲哉さんです。
さっそく1番の歌詞から見ていきましょう。

「さよなら sweet pain
頬づえついていた夜は昨日で終わるよ。
確かめたい
君に逢えた意味を 暗闇の中 目を開いて」

「非常階段 急ぐくつ音
眠る世界に響かせたい。
空き地のすみに 倒れたバイク
壁の落書き 見上げてるよ。
きっと本当の悲しみなんて
自分ひとりで癒やすものさ」

「わかり始めたMy Revolution
明日を乱すことさ
誰かに伝えたいよ
My Tears My Dreams 今すぐ」

「夢を追いかけるなら
たやすく泣いちゃだめさ
君が教えてくれた
My Fears My Dreams 走り出せる」

1番の歌詞ではMy Revolutionの定義を明日を乱すこと、としていますね。
そして歌詞全体では孤独で立ち向かうイメージを持ちますが、最後まで気になるのは「君」の存在です。
それでは2番の歌詞を見てみましょう。

「感じて Heart Ache
笑顔が多いほど 独りの夜がつらいね
わけあいたい
教科書のすき間に書いてた言葉 動き出すよ」

「ホームシックの恋人たちは
ユーモアだけを信じている
交差点ではかけ出すけれど
手を振るときはキュンとくるね
たったひとりを感じる強さ
のがしたくない街の中で」

「求めていたい My Revolution
明日を変えることさ
誰かに伝えたいよ
My Tears My Dreams 今すぐ」

「夢を追いかけるなら
たやすく泣いちゃだめさ
君が教えてくれた
My Fears My Dreams 走り出せる」

こう見てみると「君」の存在がどういう関係性なのか知りたいところですが、わからずじまいです。
でも恋愛に限らず夢を持って初志貫徹するって、大事ですよね。
志望大学への挑戦だっていいし、甲子園を目指すのだっていい。

だけど同調圧力とは別に、だめだだめだとやる前から言い聞かせてあきらめている人の何と多いことか。
まあ、そういう私も偉そうなことは言えないけれど、この曲には大変勇気づけられるところがあります。
独りでも、夢を大切に頑張ってみませんか。

今週も最後までお読みくださり感謝申し上げます。





『ブルージン・ピエロ』 作詞:安井和美

2021-06-19 17:53:00 | 歌詞を味わう
リリース:1985年

今週も当ブログを訪問いただきありがとうございます。
この曲は稲垣潤一さんの歌声で有名ですね。

彼女はもう恋が冷めているのに、主人公は青臭いピエロのように滑稽に振る舞っているんですね。
それで1番の歌詞ですが、

「下手なジョークで

君の気をひこうと
必死な ブルージン・ピエロ」

「下手なダンスで
君を離さないと
ささやく ブルージン・ピエロ」

それにしても気を引こうとジョークやダンスで、というのは、キザすぎて私には無理ね。
そして1番の歌詞を見ると、

「君の気持はもう
決っていたのに
僕だけ 知らない」

「あの時 出来る限りの
愛で抱きしめた
バカだな 君の匂いを
まだ おぼえている
バカだな バカだな
また胸 熱くなる」

人間の記憶って、匂いで覚えていることもあるんですね。
最近は香害の問題もあるから、私は無味無臭でいいな。

今週も最後まで当ブログをお読みくださり、誠にありがとうございました。

『丘の上の愛』 作詞:浜田 省吾

2021-06-12 09:54:00 | 歌詞を味わう
リリース:1980年

今週も当ブログを訪問いただきありがとうございます。
さて今週は、浜田省吾さんの歌詞を味わって見たいと思います。
この歌詞でいう丘の上とはセレブな人たちの事を言っていると思われますが、まずサビの部分を見ていきましょう

愛が買えるなら
その涙の理由を教えて
愛が買えるなら
ため息の理由を聞かせて
いつわらずに」

と主人公の気持ちが語られていきます。
むしろ2番の歌詞にかかっているとも言えるでしょう。
1番の歌詞では状況が説明されます。
まあ女性側の事故商品化って言うやつですね。

笑顔ひとつで
君はどんな恋でもたやすく手に入れた
でも誰ひとり愛さず
ただのボーイフレンド 遊び相手
貧しさの中で こわれてきえる。
愛の生活は嫌だと
まるでショーウィンドゥに
自分を並べるように
着飾って 誰かを待ってた」

2番の歌詞では状況説明の続きが語られていきます。
氷のような腕に抱かれて未来を手に入れたとは少しオーバーなような、というか愛の目的ってそっち?

君がただひとり
心を奪われたあいつはまだ若く
夢の他には
何も持たない貧しい学生
だけど九月の雨の夜 君は
丘の上に住む誰かの
氷のような腕に抱かれて
未来を手に入れた
愛とひきかえに

そして3番の歌詞でもベッドの温度が問われています。
もし2番のいきさつが正反対だとしても、炎のような腕に抱かれて未来を、とはならないのが日本人に刻まれた判官贔屓というものなのです。

「夜毎 冷たいベットで夢見る
丘を駆け降りてく夢
愛しい人のもとへ
戻ってゆくがいい
愛だけを まっすぐに見て

今週も最後までお読みくださり感謝申し上げます。



『二人歩記』 作詞:長渕剛

2021-06-04 09:28:16 | 歌詞を味わう
リリース:1981年

今週も当ブログを訪問いただきありがとうございます。
さて今週は、長渕剛さんの『二人歩記』を味わって見たいと思います。

1番の歌詞ではこれまでの状況が語られていきます。

「住み慣れた部屋を 今日限りひきはらい
また 次の場所へ 行こうと思うんだ
最後の荷物を 車に積み込んだら
いろんな想い出が ふと通りすぎた

ひとり暮らしの 僕に君は どんな時でも
花一輪のやさしさを 持ってきてくれた
だけど朝になれば 夢がさめる様に
短いひとときが 淋しすぎた

きのうまでの わざわい事に 別れを告げ
ドアを閉めて 階段を降りる
あゝ 今度こそ しあわせになれます様に
そんな願いで 車をはしらせたでは
時の間(はざま)の 想い出は 置いて行こう」

それで一人歩きから二人歩きの生活に変わっていく心境が2番の歌詞で語られるんですね。

いくつもの夢と いくつものいたわり合いが
この街をあとに 長い影を引いて行く
「あなたとの暮らしが 始まるのは いつからなの?」
涙するたびに そう問いかけてたね

いつわりのない君の そんな瞳を見た時
うすよごれた 僕の 過去がうつっていた
だからもう君を 死ぬまで 離しはしない
僕は君なんだし 君は僕なんだよ

きのうまでの わざわい事に 別れを告げ
ドアを閉めて 階段を降りる
あゝ 今度こそ しあわせになれます様に
そんな願いで 車をはしらせた
時の間(はざま)の 想い出は 置いて行こう」

私が当時にこの曲を聞いて考えていたことは、「結婚って何?」ということでした。
同棲と結婚の違いって何だろうなって。
日本にはフランスのパックスのような連帯協約制度はないし、関係を解消する場合の面倒さは変わらないし、子どもがいた場合の養育権・配慮権やコストの問題はなってからしかその大変さは分からないのよね。
まあ、それは結婚でも同じなんだけどさ。
だから結婚って対社会、親戚付き合いや冠婚葬祭ごとの面倒さもあるけど、まず夫婦関係の中でのコスト、特に金額に表せない家事・育児を喜びを持って分担できるところにあるんだろうなと思っているのさ。

今週も最後まで読んでいただきありがとうございました。