本日詩のみ更新『隠喩紅々綺羅蒼々』 2007-02-07 22:02:58 | 日々。 衰えた瞳が語る 掴めぬ幻像 差し出される手を 拒む術も棄てて 蕩けてしまいたかった 戒めの紅に似た 香しい妖光に踊らされ 夜空に血潮垂れ流して 地から天を仰ぐの 響きさえ忘れた此の胸には 愛しい人の声すら 届かないけれど 頬を伝う綺羅蒼々 虚空を信じて降り続く 脈を打つ鼓動感じながら 息が止まるその刻を 密かにずっと待っていた 幾億個の惑星の下 二度目がないこと祈りながら