カナダの大学に直接出願した日本の高校生のみなさん、そろそろ結果が大学から届き始める時期ですね。
カナダのGrade12たちも、これまでの学校12年間の自分をすべてさらけ出し、何を成し遂げたかが大学に評価される時期。
自信を持ちながらも、ドキドキする日が続きます。
Acceptされた!と喜ぶのも一瞬。 日本のように「合格おめでとう!」はちょっと違和感があります。
カナダの大人は「わぁ、大変だね。何勉強するの?」と反応するかな?
6人に1人がドロップアウトすると言われる大学の勉強に、これからどう向かって行くか。
ここから真剣勝負となります。
あなたはカナダの優秀なGrade12と同等の精神年齢と、社会体験と、Critical Thinking 言語運用能力がありますか?
カナダの主要MediaCBCにこんな記事が掲載されました。
”Every high school student should have to take a philosophy course.”
「すべての高校生は哲学を履修すべき」
トロントの高校に通う実際のGrade12生のエッセイです。
If we can't think for ourselves, we are opening ourselves up to allowing others to think for us.
「哲学を学ぶことにより、自分のために考えられるようになり、自分をオープンにし、他者にも自分の事を考えてもらうことが出来るようになる。」
エッセイのスキル・内容のレベルの高さもですが、このような考えを社会に発信出来るのがカナダのGrade12の実力です。
カナダの大学留学を目指す日本の高校生のみなさん、この実力を持ったGrade12が大学に進学出来る国がカナダということを、よ〜く認識しておいて下さい。
単にちょこっとTOEFLのスコアを取ったからと言って、こんなエッセイは書けませんね。
日本の丸暗記教育制度から来たみなさんには、このエッセイを書いたカナダのGrade12のように、自分の考えをクリティカルシンキングを基に、またReasoningという論理的思考を使い書けますか?
え!「ヤバい」という気持ちで、このエッセイの中身を探検してみましょうか。
In an increasingly polarizing society, the notion of progress can sometimes feel impossible. Misinformation and the uncompromising way we hold on to our radically different beliefs has divided us. We follow behind parties, rather than policy, and allow labels to tear us apart. But how did we get here?
最近の両極化する世界を憂えています。 こんな中に私達は船出していかないと行けない。。。と。 こんな世界で生きるのは不可能かも。。。と。
強固に譲ることのない個人的信条と、SNSに溢れる偽情報とが私達を分断してしまっている。
なぜ、どうやって私達はこんな世界にしてしまったのか。
Simply put, we stopped thinking.
簡単に言うと、人間が考えることを止めた世界になってしまったということ。
As a Grade 12 student, when I reflect on my experience in the education system, I realize that somewhere along the way, something shifted within me and my classmates and we began favouring memorizing all the information in sight, rather than making something meaningful of it. We went from being curious children to stressed out teens looking to build our post-secondary applications.
Grade12として、この国の教育制度の中にいる自分と向き合ってみると、勉強の仕方がいつの間にか、どこかでズレてしまったと感じる。学んだ内容から意義のある何かを見つけるのではなく、単に目の前にある情報を暗記するという、いとも簡単過ぎる勉強法を好むようになってきてしまった。好奇心いっぱいの子供だったのに、今ではストレスで疲れ切った10代になってしまい、大学の出願作業に押しつぶされそうになっている。
Namely, a competitive capitalist society that heavily favours studying science, technology, and mathematics, because they're associated with large salaries in an increasingly competitive job market. In turn, the humanities and social sciences, which encourage vital critical thinking, are pushed aside.
競争の激しい今日の資本主義社会では、サイエンス、テクノロジー、数学を学ぶことがまるですべてのような考え方が蔓延している。激しい競争を勝ち抜いて高い報酬を手に入れるのはそんな分野の学位だけ。 その代償として、人間を学ぶことや社会科学が脇に押しやられてしまった。 それらこそが、人類の未来のために重要で不可欠なクリティカルシンキングを学ぶ場なのに。
I'm looking for an education that will teach me how to think for myself. This is where philosophy comes in.
自分で考えることを教えてくれる教育を探していた。そこで思い当たったのが「哲学」。
As a discipline, philosophy pushes you to reflect on your biases and how they influence your thought processes, letting students see that they, like those whom they are polarized from, are all influenced by their biases and the fallacies that they're exposed to.
「哲学」は、自分の思い込んでいる偏見を見直し、その偏見がいかに思考過程を捻じ曲げているのかを学ぶ場である。 生徒自身が危険な思考課程に陥る課程を学ぶことが出来る。 虚偽情報に簡単に晒される課程、そのが自分の偏見になる課程、その自分で作り上げた偏見に影響されてしまう課程、を間近に学べるのが「哲学」。
In teaching students to question the information that they're given and the manner in which it's presented, they can get closer to understanding its reliability. In my philosophy course, for example, we did an assignment where we had to pick out fallacies in news articles and reflect on their purpose and effectiveness.
目の前の情報にいかに疑問を持ち、どれだけ信頼に足る情報であるかに迫るための方法を「哲学」は教える。 「哲学」のコースでは、ニュース記事の中の虚偽情報を見つけ出し、その虚偽情報が目的としていること、どうやって人はそれに騙されてしまうのかも学べる。
You cannot memorize how to justify an argument or pick out fallacies; these things require you to think.
主張を正当化したり、虚偽情報を見つけたりするには、暗記などでは無理。 自分で考えることが要求される。その「自分で考えること」が今の若者には必要な訓練であると信じる。
After all, if we cannot think for ourselves, we are opening ourselves up to allowing others to think for us, which will never serve us well.
もし、私達が自分で考えることを止めてしまったら、誰かに私達の代わりに考えることを無条件で認めることになる。
そんな世界では生きたくない。 そんな世界になるのを止めたい。
このGrade12の考え方に大賛成、大拍手を送ります。
そう、これからの分断世界に生き残るには「自分で考え論理的に判断する力」が絶対必要です。
このGrade12が警告するように、「他の誰かに『考えて決める権利』を丸投げしてしまうことになってしまいます。
カナダのPhilosophyのコースは、Reasoning(Deductive/Inductive),Critical Thinkingを徹底的に訓練します。
Introductory Psychologyでも人間行動理解すべてにクリティカルシンキングを使うスキルを学びます。
学んだ、論理的Reasoning, Critical thinkingスキルは、外に向けての発信(Essay Writing/Speaking)に必須の基本となります。
今の、そしてこれからの世界 – 人類が生き残れるかどうかの大きな境目を迎えている今の世界 – には「自分で考える力」を持った若者が絶対必要です。
日本人としてクリティカルシンキングを学んだ立場の私にも使命があると感じ、40年近くに渡り日本の生徒にCritical thinking指導を続けています。
今は、クリティカルシンキング本場のカナダから特別に設定したオンライン授業によって。
学ぶ意欲の高い、限られた日本の生徒を指導するカナダクラブでは、「自分で考える力」をPhilosophy, Psychologyのコースのようにカリキュラム一面に敷き詰め、生徒の「考える力」の訓練を行っています。
カナダの優秀なGrade12に届きたいですか?
じゃ、カナダクラブにいらっしゃい!
そして
カナダにいらっしゃい!
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