懲りないとはカナダのカレッジとエージェントです。
昨年来、4つのコラムを公開しました。
すべて、カナダの国営MediaCBCが暴露したとんでもないキャリアカレッジの実態です。
語学学校からコーププログラムという大インチキ:カナダCBCニュースが暴露
カナダ留学情報:カナダ国営メディアCBC[エージェントに騙される留学生続出の実態]
カナダ大学留学 - モントリオールの詐欺カレッジ3校・学費返還なく学生立ち往生
これらの記事に登場した怪しいカレッジは、未だに日本の留学エージェントがサイトに載せ、ぬけぬけと日本人を送り込んでいる所です。
くれぐれも騙されないように気をつけて下さい。
すでに何件も「コラム読みました。騙されるところでした、ありがとうございました。」というお礼のメールをいただき、ほっと胸をなでおろしているところです。
さぁ、今日のCBCの暴露は、バンクーバーにある2つのとんでもない私立Career College.
⚠️Vancouver Career College
⚠️Granville College
こんなカレッジを勧められた方はいませんか?
今すぐキャンセルなさることをお勧めします。
この2つは私立ですので、州が関与するわけでもなく、一応B.C.'s Private Training Institutions Branch (PTIB)が学生からのアピールを受け対処しているだけです。
しかし、英語も不自由、自分がどんなひどい環境に置かれてしまったかも深く理解するよしもない留学生は、ほぼ泣き寝入り。
こんなカレッジを終了しても、州立カレッジのような資格はないですし、どこにもたどりつけません。
しかも、入学後すぐにインチキ振りがあからさま、そしてキャンセルしようとしても連絡も取れず、返金しないどころか逆にさらなる費用を請求されるケースも。
授業内容もあいた口が塞がらないほどひどいものです。
ここでひどい目にあった留学生のCaseをどうぞ。
Case1:
インドの高校を卒業後、カレッジで資格を取り、仕事をみつけ、最終的には永住権を取得する目的でインドの留学エージェント(めっちゃくっちゃインチキが多いです、日本のエージェントと同様に)にGranville Collegeに送られたSonali Sharma.
農業を営む父親が農場を抵当に入れ、$11,000の学費を捻出しての留学です。
Sonaliは入学後すぐに「ここはインチキ。騙された!」と気付き、カレッジをキャンセルし、授業料の返金を求めましたが、カレッジは拒否。 19歳でひとりぼっち、なすすべのないSonaliは途方にくれました。もっと信用出来るカレッジに入るにも返金なしではお金がありません。
CBCの調べでは、このような私立カレッジは、返金要求には応じないのが従来のやり方とか。
様子のわからない、知り合いもいない、英語も出来ない留学生の弱みに完全につけこん非人道的やり方です。
応じないどころか、あることないことを理由にあげ、拒否しているそうです。
エージェントはその片棒をかついでいることもよ〜く肝に命じておいて下さい。
更に悪いことに、このようなイカサマ私立カレッジは州が取り締まるわけでもないことから、留学生が餌食となり泣き寝入りするのが常ということです。
日本のエージェントにこんなこと言われた方はいませんか?
「州立のカレッジは入りにくいので、まずは私立のカレッジに入学しましょう。」と。
嘘ですよ。
Sonaliも州立カレッジでの資格を目指し留学エージェントに相談したところ、「とんでもない。私立の方がいい。」と言われたそうです。
Sonaliが送られたのはGranville College、今まで名前も聞いたことのないカレッジでした。
授業もひどいもので、学生が「エッセイはどう書いたらいいのか教えて下さい。」とインストラクターに聞いたところ、返事は"Just Google it, yaar [buddy]."
1時間のはずの授業は10分で終了。
また、入学前には、Granville Collegeで2年終了すれば、州立のVancouver Community Collegeに入学可能と言われていましたが、実際にVancouver Community Collegeに問い合わせたところ、「それは不可能」だと。
完全に騙されたわけです。
イカサマのGranville Collegeをやめる決心をしたのが入学後10日目。
カレッジ側からは特別なフォームをメールで送るからそれに記入して提出するよう指示が来ましたが、そのメールが届くことはありませんでした。Sonaliは「メールが来ません」と連絡を取り続け9月21日から10月9日の間に9通の問い合わせメールを出しましたが、返信なし。
そこでSonaliが頼ったのはインド人が運営するNPOで、カナダのインチキ留学エージェントや語学学校、カレッジに騙された留学生を守る団体です。 そこからの接触と、B.C.'s Private Training Institutions Branch (PTIB)にも訴えた結果、やっとGranville College側が返信。
かなりをひいた後の$900のみ返金ということでしたが、契約書には全額返金と書いてありました。
NPOによると、このようなインチキカレッジは何やかや理由を作り上げて、返金額を減らすのが常だそうです。
Case2:
同じくインドのパンジャブからの留学生ManpreetはVancouver Career Collegeの6ヶ月コースに送られました。
履修コースは4時間の授業のはずが、次第に授業時間が短くなっていきました。
また、授業が勝手にキャンセルされることも頻繁に。
払った高い学費の無駄だと、Manpreetはやめることにしカレッジに連絡。 カレッジ側は「Directorが連絡するから」と。 その連絡が来ることはありませんでした。
最終的にメールで事務とやりとりし返金されることにはなりましたが、何やかや理由をつけてかなり引かれた金額を提示されました。
その段階で上記NPOにヘルプを求めましたが、NPOが介入したとたん、Vancouver Career Collegeからの連絡はなくなりました。
NPOより:
このようなケースはカナダ中で起こっており、無力な留学生を守る制度が必要です。
Vancouver Career College、Granville Collegeなどのイカサマ極まりないカレッジと、エージェントとが結託し、留学生を脅していることも報告されています。
「このような問題は、移民局に報告するので、将来の永住権が取れなくなる。」と、留学生本人や、本国の親にも脅迫がいきます。
「将来の永住権がほしいなら、黙って引き下がれ。」という脅しだそうです。
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「カナダ!良心はないのか!」と怒りが溢れてきます。
日本の方も泣き寝入りしたケースがかなりあるようですので、十分気をつけて下さい。
インド系留学生が非常に多いカナダであることから、インド系留学生を助けるNPOが存在するのは力強いことですが、日本人留学生がヘルプを求めるには少々敷居が高いかも。 でも勇気を持って行動して下さい。 インチキに負けないように。
どうしても立ち往生してしまった方はご連絡下さい。
出来る限りのアドバイス・ヘルプを致します。 上記NPOの方と代わりに話をすることも可能です。
しかし。
それよりも、まず、エージェントは信用しないこと。
カナダに来るなら、全部自分で調べること。
それでも自信がなければ、一報下さい。
授業料を払うに足る学校か、エージェントかを調べ、結果をメール致しますよ。
騙されない能力と知識があるなら
そして現地に信用出来、頼れる人がいるなら
カナダにいらっしゃい!
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