文春記事に「事実無根」と開き直り、下村氏会見の“愚” 加計秘書室長から200万

都議会議員選挙で自民党の東京都連会長の下村博文氏が57議席だった現有勢力がわずか23議席に減らした責任をとって辞任しました。

下村氏が文春報道を受けて加計学園の秘書室長から２００万円を受け取っていたことを認めたので、６月２９日、３０日の当ブログで
加計疑惑）下村博文・自民都連会長、加計秘書室長から200万円受け取る　会見で明らかに（２９日）
下村博文元文科相、加計秘書室長が200万円、「加計学園からではない」を誰が信じるか（３０日）
と２０万円未満の抜け穴を利用して形式的に法律違反を犯していないからと言って、それは何の言い訳にもならないことを指摘しました。これは識者のヤメ検弁護士の郷原氏も同じ指摘をしています（もっと専門的ですが）。
文春記事に「事実無根」と開き直った下村氏会見の“愚”（郷原信郎が斬る）
今回の都民による自民・下村氏への断罪は、形式的に法律違反していないのだから「落とすなら落としてみろ」（これは二階氏の発言ですが）と開き直っても、都民はじゃあ落とします、とあっさり落とされてしまったと言えるでしょう。特に下村氏の元秘書２人は見事に落選しました。
下村博文氏の元秘書２人落選　板橋の自民現職（朝日新聞）
しかも、「落選した自民の河野雄紀氏（４７）は選挙期間中に下村氏自身が「加計学園から闇献金」と報じられたことについて、「選挙妨害だと思う。マスコミの報道が国政の流れや自民党全体の印象にかなり影響した」とメディア批判を展開」したそうです。自らの反省もなく、開口一番、人のせいにするようでは、次の選挙の当選も難しいでしょう。
　一方で、自民党でも立派な人は多く、安倍首相が辞めて出直せばまだまだ支持は厚いのではないかと感じた議員を紹介します。東京都議選で６回目の当選を目指した青梅市選挙区（定数１）の自民現職、野村有信氏（７６）です。報道によれば、落選の報を受け、選挙事務所で記者団の取材に応じ、落選理由について「やはり森友、加計学園の問題が都民に悪い印象を与えた。国政レベルの問題の影響が強く働いたと思う」と分析した一方で、選挙期間中に稲田朋美防衛相の失言を巡る報道が相次いだことについて、「権力の問題を指摘するのが報道機関の責務ですから当然のことだと思います。憲法のうえでも表現の自由、知らせる自由がありますので、そのことについては不満も文句も申し上げません」と述べたそうです。
野村さんはご高齢なので、４年後をどうされるのかわかりませんが、こうした紳士がいることは自民の幅の厚さではあると思います。
「森友と加計が悪い印象」　落選した自民ベテラン現職(朝日）