ウィルビーの安藤優子さんのインタビューから、面白くて「あの娘は英語がしゃべれない」をむさぼるように読んでしまった。
彼女の16歳のアメリカ留学体験のエッセーである。
彼女と私は2歳違いだと知った。 同じジェネレーションなのだ。彼女が高校1年生で留学しようと思った時、私は高校3年生で留学は諦めていた。 私も同じようにアメリカにあこがれ、いつか行ってみたいと夢見ていた。
しかし、私は高校生活を1年遅らせて、戻った時に1年下の下級生の中に入る勇気が無かった。だから高校生での留学は諦めていた。
と云うよりも、留学するどころか、私は英語が苦手科目の1つだったのだ。
数学では学年1番を取れたくせに、英語は後ろから数える方が早かった。 暗記が苦手なのだ!英単語が覚えられない、だから長文を読んでもチンプンカンプン。 よって成績も悪い。 だから英語が苦手の意識が芽生える。
でもアメリカは行きたい。英語はしゃべりたい。
学校の英語の授業は苦手でも、外人としゃべることは好きだった。
高校生での留学は諦めても、やはりアメリカへは行きたかった。 それで大学3年生の春に思いきって1カ月のアメリカ留学を申し込んだ。 それは勉強というより遊びのような留学だった。
アメリカ人の家にホームスティさせてもらい、たっぷりアメリカの空気を吸い込んだ。 そこはロスのハンティングトンビーチ。
昨年30数年ぶりにロスの空港に降り立った時、あのヤシの木を見ても、初めて降りったった時の「アメリカだ~」という空気はどこにも感じることが出来なかった。なんだかとてもヤシの木がしょげて見えた。
30年の間にあの強気の元気のアメリカが陰ったような空気をヤシの木に感じてしまった。
大学生で長期で留学しなかった、いえ出来なかったのには訳がある。 私は2浪していたので学年をダブると就職できなくなる可能性があった。ただでさえ、女の子の浪人生なんて数が少なかった時代である。
安藤優子さんのアメリカ体験記を読んでいたら、色々思い出されて私も留学体験記を書いてみたくなった。私の場合はアメリカでなくイギリスだけど。
そう私が日本を飛び出したのは、就職して3年目、26歳の時であった。彼女より10年近く遅れてであった。
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