日曜の朝はほぼ毎週「所さんの目がテン!」を見ている。科学バラエティとでも言う30分番組で、雑学好きの私にはぴったりのなかなかためになる番組である。その番組で先月「血液型を科学する」というテーマを取り上げていた。いわゆるABO式の血液型のことは特に目新しい話題もなかったのだが、白血球の血液型とも言われるHLAの話題が面白かった。内容を番組公式サイトをもとに要約すると、
HLAの種類は100以上もあり、この中から人は6種類持っている。そして、この情報が重要となるのが骨髄移植。骨髄移植は6個全てが一致するのが理想とされ、1つでも違えばその分手術後のリスクが高くなってしまうので、骨髄移植でドナーを見つけることは大変なこと。そんなHLAに関する海外の研究では、なんとHLAのタイプによって、特に女性から見た男性の好みが変わり、しかもその違いを体臭で判別するというのである。ならば、仲の良い父と娘の場合、娘は、「お父さんはいい匂い」と感じるはず!そこでこんな実験。40~50歳代の男性5人に、新品のTシャツを2日間寝る時にパジャマ代わりに着用してもらい、そのうちの2人の娘さんに密閉容器に入れた5種類のTシャツの匂いを嗅がせて、不快だと感じた順位をつけてもらいました。結果はなんと1人目の娘さんは父親のTシャツを一番臭いと判定し、2人目も父親のTシャツが2番目に臭いと判定。2人のお父さんはガックリの結果に…。この理由は、HLAの組み合わせは両親から半分ずつ遺伝するため父と娘は6個中最低でも半分の3個は一致し、この組み合わせが近い場合、女性はその相手の匂いを不快だと感じるため。HLAを判別できるのは女性だけが持つ能力で、病気に強い多くのHLAを持つ子を生むために、自分と違うHLAを持つ男性を好み、同じHLAを持つ男性を避けるようにできている。
ということなのである。当り前のことではあるが、人間といえども生物であり、雌はより強い子孫、それも単なる体の大きさなどではなく遺伝子レベルでの強さを持っている子孫を残すために、雄を選んでいるということなのであろう。こう考えてみると、どうしてあんな綺麗な人があんな不細工な男の子を選んだのだろうと思うようなカップルが存在するのもよく分かる。恋愛の基礎は、学歴だのイケメンだのではなく遺伝子レベルの問題であったのだから、頭で考えて分かるようなことではなかったのである。世の男性諸君!女の子にふられても、がっかりすることはない。それは自分ではどうすることもできないDNAのせいなのである。
・・・なんて妙なところで肩に力を入れても仕方ないかな。私なんか誰と付きあったって不釣り合いだって批難されるような存在でしかないのに、やっぱりすごく綺麗な子が好きになってしまうんだから、DNAどころか素粒子レベルでの勘違いおじさんでしかないような気もしてくる。とほほ。
それにしても、どんなに一生懸命お風呂に入ろうが、加齢臭対策の石鹸を使おうが、自分の娘には臭いと言われてしまうお父さんたちの無念さの方が問題かもね(笑)。
ちょっと専門的な内容だけれど、三菱化学メディエンスのサイトでは、番組とは一味違って同じHLAの場合は好感をもつという学説も紹介されているので、オジサンたちはがっかりしないでそちらも参考にしてみてくださいねえ。
HLAの種類は100以上もあり、この中から人は6種類持っている。そして、この情報が重要となるのが骨髄移植。骨髄移植は6個全てが一致するのが理想とされ、1つでも違えばその分手術後のリスクが高くなってしまうので、骨髄移植でドナーを見つけることは大変なこと。そんなHLAに関する海外の研究では、なんとHLAのタイプによって、特に女性から見た男性の好みが変わり、しかもその違いを体臭で判別するというのである。ならば、仲の良い父と娘の場合、娘は、「お父さんはいい匂い」と感じるはず!そこでこんな実験。40~50歳代の男性5人に、新品のTシャツを2日間寝る時にパジャマ代わりに着用してもらい、そのうちの2人の娘さんに密閉容器に入れた5種類のTシャツの匂いを嗅がせて、不快だと感じた順位をつけてもらいました。結果はなんと1人目の娘さんは父親のTシャツを一番臭いと判定し、2人目も父親のTシャツが2番目に臭いと判定。2人のお父さんはガックリの結果に…。この理由は、HLAの組み合わせは両親から半分ずつ遺伝するため父と娘は6個中最低でも半分の3個は一致し、この組み合わせが近い場合、女性はその相手の匂いを不快だと感じるため。HLAを判別できるのは女性だけが持つ能力で、病気に強い多くのHLAを持つ子を生むために、自分と違うHLAを持つ男性を好み、同じHLAを持つ男性を避けるようにできている。
ということなのである。当り前のことではあるが、人間といえども生物であり、雌はより強い子孫、それも単なる体の大きさなどではなく遺伝子レベルでの強さを持っている子孫を残すために、雄を選んでいるということなのであろう。こう考えてみると、どうしてあんな綺麗な人があんな不細工な男の子を選んだのだろうと思うようなカップルが存在するのもよく分かる。恋愛の基礎は、学歴だのイケメンだのではなく遺伝子レベルの問題であったのだから、頭で考えて分かるようなことではなかったのである。世の男性諸君!女の子にふられても、がっかりすることはない。それは自分ではどうすることもできないDNAのせいなのである。
・・・なんて妙なところで肩に力を入れても仕方ないかな。私なんか誰と付きあったって不釣り合いだって批難されるような存在でしかないのに、やっぱりすごく綺麗な子が好きになってしまうんだから、DNAどころか素粒子レベルでの勘違いおじさんでしかないような気もしてくる。とほほ。
それにしても、どんなに一生懸命お風呂に入ろうが、加齢臭対策の石鹸を使おうが、自分の娘には臭いと言われてしまうお父さんたちの無念さの方が問題かもね(笑)。
ちょっと専門的な内容だけれど、三菱化学メディエンスのサイトでは、番組とは一味違って同じHLAの場合は好感をもつという学説も紹介されているので、オジサンたちはがっかりしないでそちらも参考にしてみてくださいねえ。
背のデッカイ成年男子が、小柄な女性を好むのも、この辺りの摂理なんでしょうか。
視覚、聴覚の文明って高度化してきたと思うんですけど、嗅覚の文明って、料理と香水ぐらいな物で、生物として理解しなければならないもっと奥の深い領域が在ると思うんですよね。
人間が嗅覚において一番退化してしまったのかもしれません。
人類は二足歩行により視点が高くなり、視覚が発達してその情報に大きく依存することになってしまったようですね。