Metabolic Syndrome

　今朝は多くの朝刊が１面で平成16年度国民栄養・健康調査の結果を取り上げていたので、ご覧になった方も多いと思われる。厚生労働省の公式発表資料はサイトで見ることができるが、見出しには大きな活字で中高年男性の半数がメタボリックシンドロームか、その予備軍だということを告げていた。
　いきなりメタボリックシンドロームだなんて言われても何が何だか分からなかったが、よく見ると内臓脂肪症候群だと訳が付いている。それなら最初からそう書いてくれればいいのにと思いながら読み進むと、男性でウエスト（腹囲）が85cm以上で、血中脂質、血圧、血糖の３つのうち２つ以上に異常がある人がメタボリックシンドロームが強く疑われる者で、１つに該当する者がその”予備群”と書いてある。私はごく最近この予備軍に召集されているので、このまま読み過ごす訳にもいかない。何しろトップニュースになるほど重大なことらしいのである。案の定、このまま放置し続けると脳卒中や心筋梗塞などの心疾患、糖尿病などになる危険性が高まると解説が書いてある。でもまあ、私なんかはギリギリだし、そんなことを気にしてストレスためる方が体によくないよなあと現実逃避を図りかけていたら、「健康に黄信号が点滅した状態といえるが、実際には自覚症状が乏しく、『おなかがでてきただけ』と危機感も希薄（産経）」と心の底を見透かされたような記事が載っている。さらには、厚生労働省生活習慣病対策室が「重大な結果と受け止めている。予備軍は放っておけばリスクが２つ、３つと重なっていく。」とのコメントでとどめを刺してくれる念の入りようである。どうせ３日も経てば忘れるとは思うが、そこはまあ折角お上が忠告してくれているのだから少しは反省することにした次第である。アメリカにいる時には自分がやせ型と思えたのになあ・・・。トホホ。
　ちなみに、20代女性の21.4%、30代女性の15.6%が低体重（やせ）で、逆にそれぞれ5.4%、8.3％が肥満だという統計も発表されていた。世の中の女性は口々にやせたいとか、ダイエットしたいとか言っているが、実態はこんなものなのである。女性のみなさんは安心してもっとたくさん食べてくださいと言うことなんでしょう。

　・・・なんてちょっと詐欺っぽいかな。あ～あ、好きな物を好きなだけ食べて運動しなくてもやせる（もちろん薬とかも使わない）方法って誰か知りませんかねえ。