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令和元年俳句会

2019年12月08日 | Weblog

四方錦令和の帝都入る
兼題「寒」


寒晴れの篁の風抜けゐたり

     日溜まりに寄り添ふ鳩や寒の宮

朝まだき上弦の月寒に入る

禅寺の渡り廊下の寒の風

大根焚き口とがらして雲二つ

  干し柿の影に重さのありしけり

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令和元年11月俳句会

2019年11月10日 | Weblog

季題「神無月」

神の留守朽ちし回廊鳩一羽

大雨の決壊重なる神の留守

日本列島荒ぶる雨や神無月

校倉を出でし宝物冬隣

   天平の美と技に触れ文化の日

   夕暮れて古刹に灯る石蕗の花

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令和元年10月俳句会

2019年10月13日 | Weblog

季題「葡萄」

 
    葡萄棚の波打つ河内山低し

      すき間なき葡萄一房選びけり

     朝まだき鋏持ちだし葡萄棚

     山の辺の朽ちたる塀や烏瓜

風そよぐ甘樫の丘花芒

        明日を待つ足の痛みや夜の秋

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令和元年九月の俳句会

2019年09月10日 | Weblog

兼題「○○忌」

夢二忌や柳通りの下駄の音

 去来忌や蓑の掛かりし庵来し

 手賀沼の松の並木や広重忌

         秋空やドローンの探る百舌鳥古墳

    指の傷やっとほどけし桃を向く

    百一回高校野球や子規忌かな

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令和元年八月俳句会

2019年08月07日 | Weblog

兼題「馬肥ゆる」

        近江路のサイロの高さ馬肥ゆる

       馬肥ゆる北の大地の夕陽負ふ

     タピオカを含む口元馬肥ゆる

神木の温もりよよと秋高し

     鞍馬駅の天狗の面や初紅葉

法師蝉一色となる糺の森

 

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令和元年七月の俳句会

2019年07月15日 | Weblog

兼題「晩夏光」

        倒木に鳥とびとびに晩夏かな

        牧草を腹いっぱいに晩夏かな

     瀬戸内の島から島へ晩夏光

咲洲の警備の眼晩夏光

     熊野路や夏草覆ふ道しるべ

  夏暮るる小舟操る翁の手

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令和元年六月の俳句会

2019年06月16日 | Weblog

兼題「夏掛け」「葦簀」

       手繰り寄せ夏掛け腹におさまりし

     夏布団手足はみ出し大の字に

   岩風呂の葦簀屋根より月明り

葦簀茶屋砂に足跡続きけり

   立てかける葦簀に砂の嵐かな

       瀬の音や闇に葦簀の明かりもれ

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令和元年五月俳句会

2019年06月02日 | Weblog

兼題「蝌蚪」おたまじゃくし

    大鳥居蝌蚪生れし池底うごく

   蝌蚪一つ大斎原の木立かな
   (おおゆのはら)
   水田に残る足跡蝌蚪の群れ

雲流る熊野古道や風薫る

   最南端の白き灯台初夏の風
 
   初夏の海橋杭岩のシルエット

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平成31年4月の俳句会

2019年04月07日 | Weblog

兼題「花曇り」

花満開令和決定の瞬間

二人半の車夫の荒息花曇り


  目覚めても予定なき日や花曇り


競馬場に赤ぺん走る花曇り


球場に湧く応援歌春惜しむ


囀りや昼餉の後の夢うつつ

 

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平成31年3月俳句会

2019年03月24日 | Weblog

 

兼題「淡雪」

   明け渡す部活の部屋や春の雪

   豆腐屋の明かりもれくる春の雪


 淡雪や白川郷に灯のともる


どこまでも続く神苑風光る


   カフェテラスに風抜けて梅香る

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平成31年2月の俳句会

2019年02月17日 | Weblog

季題「下萌る」

下萌や名刹水の蓋重し


下萌や塔の相輪復元す


 下萌や大地の鼓動青空に


  草萌えるスタート前の青き空


     春時雨バス待つ娘等の裾ぬれし

 

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平成31年1月の俳句会

2019年01月14日 | Weblog

兼題「年末年始一切」

 元旦や尼僧の笑みと半跏像


深閑の海龍王寺や初御空


鐘楼にこぞりし僧や年の暮


湯豆腐の旗絡まりて門前に


初観音結界外され案内さる


         足裏の傷かかえしままや去年今年

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平成31年今年も感謝にて始まります

2019年01月14日 | Weblog
  1.     正月もはや鏡開も過ぎ元気に迎える事が出来ました
    初詣は京都と奈良 元旦に中宮寺の菩薩半跏像の
        結界をよけて案内され尼僧の微笑みに感激しました
       また海龍王寺の国宝の小さき五重の塔など新発見も
    最高のスタートです
         初句会も終わり昨日は初ゴルフ今年も良く働きよく
       遊ぶ先ずは健康に過ごせます事をねがいつつまわりの
      皆々さま自然の恵み生きるものすべてに感謝しつつ
     今年は元号も新たになり色々と忙しくなりますが
    ぼつぼつ行こうかな よろしくお願いします
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平成31年12月俳句会

2018年12月06日 | Weblog

季題「城」字結び

      冬日射す古城の壁にゆるる木々

   城跡の崩れしままや冬の湖

 短日や城の階段音高し


   冬日和雲のかかりし彦根城


  冬空や中金堂のし尾薫る


     紅葉散る滝道あふる昆虫館も

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平成30年11月俳句会

2018年11月22日 | Weblog

 

兼題「紅葉且散る」

 紅葉且散る風抜けし石舞台

紅葉且散る白壁の博物館

 山の辺に紅葉且散る下り坂

  水面染つつ紅葉且散り初じむ

天平の瑠璃の器や秋の暮

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