兼題「冬ざれ」
冬ざれや朽ちたる塀の浄瑠璃寺
冬ざれや路面電車のきしむ音
梵鐘の錆の浮きたる霜の朝
行者堂の軒にからみし蔦枯るる
運慶の如来立像冬日射す
夕陽射す実相院の床紅葉
兼題「冬始め」
初冬の光斜めにカルデラ湖
山の辺の初冬の蔦の彷徨へり
白壁の蔵に日の射す冬始め
出勤の服きめかねる冬始め
篁の中の日溜まり冬始め
公園の椅子無人なる帰り花
兼題「冬ざれ」
冬ざれや朽ちたる塀の浄瑠璃寺
冬ざれや路面電車のきしむ音
梵鐘の錆の浮きたる霜の朝
行者堂の軒にからみし蔦枯るる
運慶の如来立像冬日射す
夕陽射す実相院の床紅葉
兼題「冬始め」
初冬の光斜めにカルデラ湖
山の辺の初冬の蔦の彷徨へり
白壁の蔵に日の射す冬始め
出勤の服きめかねる冬始め
篁の中の日溜まり冬始め
公園の椅子無人なる帰り花