やや矢野屋の棚上げ棚卸し

アニメの感想と二次創作小説・イラスト掲載のブログ
「宇宙戦艦ヤマト」がメイン 他に「マイマイ新子と千年の魔法」など

慌てず急いで正確にな!

2009年10月28日 22時48分00秒 | 宇宙戦艦ヤマト


タイトルは、たぶん一番知られている斉藤始の台詞。
「さらば宇宙戦艦ヤマト」、都市帝国動力室入り口に仁王立ちで銃を構え、内部で爆発物を設置する真田技師長に掛けた言葉。

この時、すでに斉藤はその身に何発も敵弾を浴びている。
この描写がとにかく秀逸。
飛び散る血飛沫、激痛に歪む顔。
衝撃でバランスを崩しそうになるところを必死の思いで立て直し、脂汗を滲ませながら応戦している。
イラストにあげたカットの直前の表情も素晴らしい。
目に宿る光だけで、彼が受けたのが致命傷であることを観客に悟らせる横顔となっている。
DVDやビデオをお持ちだったら、ぜひコマ送り再生で見てほしい。
一枚たりとも力を抜いたコマのない、まさに入魂のシーンだということがおわかりいただけると思う。

WEBアニメスタイル掲載のインタビューによれば、斉藤の死ぬ場面は湖川さんが原画も描かれたとか。
http://www.style.fm/as/01_talk/kogawa03.shtml
たしかに、このシーンは湖川さんにしか描けない絵だと思う。


ヤマトの劇場版DVDは高額商品だったので、なかなか人に勧めづらかったのだが、来月は2000円を切るスペシャルプライス版が発売される。
もっと早く出してくれれば……とは思うが、この値段ならば「せっかくだからもう一枚買っておこうかな」という気にもなってくる。
ジャケットを公開当時のポスターに戻してくれればもっと良かったのだけど。
そちらはBlu-ray版発売まで待たなければならないのかな。


pixiv始めました

2009年10月28日 21時22分00秒 | 雑記・雑感
アカウントを取ったままずっと放置していたpixivに、昨日からイラストをアップし始めた。
きっかけはヤマト。
復活篇の予告編を観て、滾ってきた気持ちを何かにぶつけたくなったんだと思う。

ヤマト復活篇。
正直、「今更ファンの気持ちに波を立てるようなことはしてほしくない」と思っていた。
近年の商品展開にあまりいい印象を持っていなかったこともあり、期待よりは不安の方が大きかった。
だが、去年の制作発表で「作画監督は湖川友謙さん」と知って、不安から期待へと気持ちが一気に動いた。
湖川さんのキャラクターで「ヤマト」を観る。
それは私がずっと望んでいたことだ。

PV段階ではあちこちで酷評されていた。
今でも「受け入れがたい」という声は多い。
だが、私は「ヤマトを現代に蘇らすのは湖川さんをおいて他にない」と思う。
ヤマトが誕生してから、35年。
その間に、日本という国も私自身も、様々な曲折を経ながら屈託を抱えてきた。
それでもなお前を向こうとする人間を表現するのなら、記号的な表情に妥協せずキャラクターを動かせる人に絵を描いてほしい。
湖川さんには、キャラクターに血肉を与え、奥深い感情を面に表すことの出来る力がある。
私が「さらば宇宙戦艦ヤマト」という作品に衝撃を受け、斉藤始というキャラクターを好きになったのは、湖川さんのその力に因るものだと思う。

湖川さんだって万能じゃない、それはその通りだろう。
松本キャラの約束事(顔からはみ出し前髪を突き抜ける女性キャラの睫毛とか)から外れた絵柄に、「あれはヤマトキャラじゃない」という意見を持つ人がいるのも宜なるかな、とは思う。
だが、それでもやはり、湖川キャラを通じて紡がれる「ヤマトの物語」へ、私の期待は日々高まっている。

試写会まであと一ヶ月、それから公開まで二週間。
いよいよ、ヤマトが発進する。