(写真と本文は無関係です)
田舎に帰って働き始めて9年か10年位の頃だろうか
思いもよらずうつ病と統合失調症と診断されて動けなくなった
結局、会社に戻る事は出来ずに療養
3年前に自分で農業をやろうとしたが止められ
仕事を探すが、どうにも田舎はこねなり何なり無いと仕事に有り付けない
そこへ友達の兄貴(土建屋の社長)が声を掛けてくれて有り難く働き始めた
近所の人がやたら「偉いな~」と言う意味が分からず
どうやら大学を出て土建屋で日雇いに出る事を言ってたらしい
そんなだから就職難だなんて言ってる訳だ
肉体労働なら・・・とタカをくくっていたんだが
何とも不要な責任感が駄目らしく、去年また寝込む事になった
土建屋で働く人達は上から下までビックリするほどの『人種の坩堝』だった
長い間一流企業の社長から893屋さんまで、営業して来た僕が言うんだから間違い無い
そんな中、一人尊敬出来る人がいた
歳はもう70近いんじゃないかと思う
中卒で働き始め、途中で夜間高校を出たんだと聞いた
他の連中とは違って器用に、そして寡黙に働き
時折ポソリと僕に働こうとしない連中への不満を漏らす
孫の小遣い稼ぎで来ている、そんな彼と一緒に働くのが一番好きだった
今でも思う
小難しい知識の塊を持ってるだけの人より
あんなおっちゃんこそ尊敬出来る人なのだと
そしてあんなおっちゃんが今の日本の基礎を支えたのだと
もうそろそろ引退したんだろうか?
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