ペンネーム牧村蘇芳のブログ

小説やゲームプレイ記録などを投稿します。

禁断の果実 第22話

2025-02-01 21:02:35 | 小説「魔術ファミリーシリーズ」ウェストブルッグ1<禁断の果実>完
 フォルター男爵の領地。
 そこで暮らす人々に報が入ったのは、3日後のことであった。

 隣接する巨大12国家の1つ、ガーディア王国に吸収合併。
 領地民の、農業および林業を営む者への完全救済措置が決定。
 但し、救済期間は土壌活性化完了予定の3年後までとする。
 領地は、ガーディア王国領第6分地とし、
 責任者をフォルター男爵に任命する。
 この分地にての農業、林業、貿易を主な管理業務とする。
 分地と空港は、新設された王宮騎士団第5軍を警備隊とする。
 責任者は、アガン・ローダーとする。

 そのアガンは、室長と共に取調室の隣の部屋に来ていた。
 ガラスの様な壁の向こうの取調室の様子が、とてもよく見える。
 そして声も聞こえる。
 だが、それでも、こちらの声が取調室に聞こえることはない。
 また、姿も見えることがない。
 そんな、特殊な魔法壁の向こう・・・
 取調室には、セイクレッド・ウォーリアに質問されている
 イヴの姿があった。
 イヴは、自首してきたらしい。
「フォルター男爵は、ポストにアサッシンギルドとの連絡方法や、
 白紙の“雄羊の契約書”が投函されていたという。
 それは、おまえではないんだな。」
「ええ。
 私は種を奪取しただけにすぎないわ。
 だから、ひょっとしたら最初から
 何者かに監視されていたのかもしれない。」
 アガンと室長は、黙したまま聞いている。
「何故、そう言い切れる?」
「私は、早朝時間に王城前広場で盗賊共に狙われたわ。
 人混みにまぎれて仕事をする盗賊が、
 人通りの少ない早朝に表に出ることは異例なの。
 護衛団に狙われやすくなるだけだからね。」
「木の葉を隠すなら森の中ってやつか。
 人混みの中で盗賊稼業というのは、
 意外ではなく常識ということか。」
「そういうこと。
 でも、この国から南に10キロも離れた領地の人間の監視
 というのにも疑問があるわ。
 だから私は、領地と王国の間にある空港があやしいと思うの。」
「そこに、敵の本拠地が?」
「わからない。
 でも王国の外にそんな組織があるということは、
 私のいた盗賊ギルドにも無い情報だわ。
 だから確信が持てないのも事実よ。」
 だが、そんな情報でも、セイクレッドは手応えを得たような笑みを見せた。
 言うなれば不敵の笑みだ。
 イヴが、彼の表情にゾクリとする。
 彼は、王国では手出し厳禁とまで恐れられる5人のうちの1人。
 “真紅の魔剣士”であった。
「いや、それだけ聞けば充分だ。」
 そう言うと、セイクレッドはアガンと室長のいる部屋の壁を叩いた。
 まさか、気配で気付いたのだろうか。
 2人が隣の部屋へと移動する。
「アガン!」
 イヴが声を上げたが、アガンは黙したままだ。
 表情も変わらない。
 ビルの行動を止めた話の全容は、イヴも熟知しているからか、
 お互い何も言えなかった。
 それでも間をおいてイヴが、
「ありがとうね。」
 と、一言だけ口にした。
 アガンは軽く目をつむり、無言で頭を下げる。
 言葉が見つからないのか。
 それとも、これが彼の礼儀なのか。
 セイクレッドは、アガンに向けて語り出す。
「聞いてのとおりだ。
 新しい将軍殿には酷な話だが、
 どうやら空港が“奴ら”の接点になっているのは確かなようだ。
 俺が集めた他の情報と合わせると、空港のどこかに“奴ら”の支部がある。」
「奴らとは?」
 アガンは、フォルター男爵の領地と空港の警備が仕事となる。
 空港に何かあるとあっては、もはや他人事ではないのだ。
「ブラック・シープという、世界最大の闇組織だよ。」
 ブラック・シープとは、本拠地不明、構成人数不明。
 それでいながら盗賊ギルドと暗殺ギルドを顎で使う、
 最大の暗黒組織と言われている。
 そんな奴らの支部が、空港にあるという・・・。
 空港の警備とは表向きの台詞だ。
 実際には、空港の監視ではないか。
 女王はまさか、これを視野に入れて警備と語っていたというのか。
 1番に恐るべきは、女王の計画的な組織編成の凄さと言えた。
 カチン、カチンと、アガンの腰元で音がした。
 暗黒の魔剣が鞘から出たがっている。
 ブラック・シープを語る者共の血が吸いたくて、
 うずうずしているのだろう。
 アガンもまた、新しい巨大な敵の存在に内心歓喜していた。
「お任せ下さい。
 第5軍が、必ずや奴らの首を王に献上してみせましょう。」
 室長が、一任したと言わんばかりにアガンの肩を軽く叩いていた。
 そして、セイクレッドがアガンに語る。
「来たついでで悪いが、イヴを“ニードル”の本部まで連れていってくれ。
 彼女は今後、そこで働くことになる。」
 王宮魔法陣“闇夜の陣”に入る最後の1人はイヴであった。
 この台詞には、イヴ自身が驚いた。
「私が・・・ニードルに?」
「禁固数年後に外へ解放しても、
 他の闇組織から命を狙われている身ならば、
 逆に奴らの命を狙う部署に配属すれば問題ないだろう。」
「確かにそうですが・・・いいのですか?
 私が入隊しても?」
 ニードルの入隊試験は、かなり厳しいと言われている。
 100人受けても1人も合格しないことなど当たり前。
 そのうえ入隊試験自体が年に1回しかない。
 これに推薦入隊出来る者となると、
 余程のポテンシャルを秘めた者でなければ不可能だ。
 それでも、イヴは推薦合格なのだろう。
「魔鍵のイヴの話は、私も耳にしている。
 それだけの実力者なら、すぐに実践投入出来るはずだ。
 故に禁固は無い。
 3年間の、ニードルでの強制労働が実刑となる。
 それ以後は、普通にニードルの職員となるだけだ。
 除隊する事は可能だが、入隊したままでいる事の方を勧めるがな。」
 これだけの台詞を聞くや、イヴは深々とセイクレッドに頭を下げた。
「ありがとうございます。」
「ニードルの本部へはどう行けば?」
「一旦、城を出て右に曲がれ。
 王城区域西部にある、一番デカイ建物がそれだ。」
「わかりました。」
 イヴは、アガン、室長と共に、ニードルへと向かっていった。
 イヴをニードルに預けるや、アガンは室長と共に城へと戻っていった。

 その少し後、
「あ、やっぱりイヴもこちらに来ましたか。」
 ルクターが、ひょっこりと現れた。
「ルクター!
 そうか、あなた、ニードルに所属していた暗殺者だったのね。」
「まあ、そうなります。」
 何を言われても、ルクターはお馴染みのノンビリ口調だ。
 しかし、ここが本当に暗殺ギルドなんだろうか?
 玄関を入ったロビーは広い。
 受付カウンターには受付嬢からおり、
 他のフロアには喫茶店やビリヤード場、ダーツ場まである。
 ゆったりと座れる3人掛けのソファーは、
 軽く目を通しても20はあるだろう。
 まるで、高級ホテルみたいだ。
 ルクターは、受付カウンターに顔を出した。
「副官、お久しぶりでございます。」
 同伴していたイヴが、ギョッとした。
 まさか、ルクターは、ここで2番目に偉い人なの!?
「新規登録者のイヴ宛てに仕事はありますか?」
 さっそく仕事ときた。
 職員の紹介などは後回しのようであった。
「暗殺の仕事は今のところありませんが、宅配業務が1件あります。」
 そう言うや、受付嬢はトランクをイヴに差し出した。
 見覚えのあるトランクだ。
「あ!
 私の盗賊ギルドで使っていたトランク!」
「盗賊ギルド“セイル”が壊滅した後、
 王宮護衛団が徹底捜索した中に見つけた物です。
 これには、あなたの全財産が入っています。」
 全財産と言っても、もはや金品以外は価値のないものばかりだ。
「中には現金しか入っておりません。
 物は全て金に換算しています。」
 イヴは、これだけ言われるや、すぐにピンときた。
「そうね。
 まだ彼女に会ってもいなかったし、仕事料も払っていなかったものね。」
「今すぐに行きますか?」
 ルクターに声を掛けられ、イヴが素直に首を縦にふった。
「行って来るわ。
 お礼も言いたいし。」
 ゼロからの出発に、イヴはむしろ喜んでいるようであった。
「では、これに着替えて下さい。」
 受付嬢が、着替え一式の入ったような背負い袋を手渡した。
 袋の皮生地は厚く、冒険者が欲しがるような丈夫な物だ。
「これは?」
「王国承認暗殺ギルド“ニードル”の、実行部隊の女性用制服です。
 全身をまとうタイプですが、季節に分けて4タイプの服が用意されており、
 とても動きやすく機敏と評判です。
 今は初秋の季節なので、秋向けの服を2着用意しました」
「ありがとう。
 更衣室はあるのかしら?」
「喫茶店フロア奥に、洗面所、バスルーム、更衣室等がございます。」
 冗談抜きで、ホテルのようであった。
 どこか矛盾な感覚を抱いたまま、更衣室へと向かう。
 そこで背負い袋を開けるや、目を見張るものがあった。
 暗殺ターゲットのリストがある。
 どこに住んでいるか、その者の名は、
 その者を殺した時に得られる報奨金は、などが綿密に記載されていた。
 組織で名を挙げたければ、この者たちを殺せということなのね。
 高級ホテルの一員になれたような表の景色とは裏腹に、
 現実は実力重視の厳しい仕事が、すでに待っていたのだった。

 ケイトと言えば、ふてくされていた。
 仕事の内容が錬金術絡みだっただけに、
 母に仕事を奪われたような感じがして、どこか腑に落ちなかったからだ。
 更には強敵スーレンを、妹キャサリンに奪い取られ面目丸つぶれの気分に。
 挙げ句の果てには、テリスから花捜索の仕事料を得たものの、
 肝心のイヴとは一度も会っておらず、
 人形娘も彼女の後の行動を理解していなかったからだ。
 タダ働きになるのかしら?
 後から聞いた話だが、
 どこかの馬鹿が母に呪いのある契約書を書かせたらしい。
 怪鳥ロックの羽根ペンに気を取られ、
 “忘却のインク”の存在に気付かなかった間抜けな馬鹿は誰だったのかしら?
 あれで書かれた契約書は、全て白紙と化してしまうのに。
 その母は、国から仕事を得たらしく、
 ここ数日は地下の錬成場をフル稼働している。
 何をやっているのやら。
 妹キャサリンも、新開発の製品の依頼を国から受けたようだ。
 あたしに、しょっちゅう“火”の事について聞いてくるから、
 その類のものを作っているんだろう。
 2人とも、見通し明るくていいな~。
 羨ましさ全開のケイトであった。
 喫茶店アリサにでも行って、ケーキ食べまくろうかな~。
 食にストレスのはけ口を求めるケイトであった。
 が、今回もそう簡単には外出を許さない。
 魔術探偵事務所の扉が、軽くノックされた。
「誰かしら?」
 覗き窓を覗く。
 そこには1人の女性が立っていた。
 随分と大きめなトランクを手にしている。
 が、そんな事は問題ではない。
 ケイトは、その女性の衣装に驚いた。
 上下ともに漆黒の衣装は、気温体感保護を施した特殊な服だ。
 その胸元に、鋭い銀の針を光らせたイラストがある。
 おそらくは、背中にも同じイラストがあるだろう。
 それは、王国承認暗殺ギルド“ニードル”のものであった。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

第108話 カグツチ塔3(魔神バアル・アバター)

2025-02-01 20:58:26 | ゲームプレイ記録「真・女神転生Ⅲ NOCTURNE HD REMASTER」
 カグツチ塔3-BのSターミナルを
 目指している途中で、隼人がLV98に。
 メディアラハンを諦めた。

☆修羅王:檀隼人LV97/HP999/MP411
 能力値:力31/魔30/体27/速30/運28
 補正値:力10/魔10/体10/速10/運0
 合 計:力40/魔40/体37/速40/運28
 禍 魂:マサカドゥス
 耐 性:万能属性以外の全ての攻撃が無効
 スキル:至高の魔弾/死亡遊戯/気合い
     貫通/会心/デスカウンター
     タルカジャ/三分の活泉

 見覚えの成長で魔王ベルゼブブがLV96に。
 死蝿の葬列を覚えた。
 メギドラオンを諦めた。

ベルゼブブ
「気に入るかは知らぬが、
 私の戯れ事と思って納めておけ。」

 くらましの玉を貰った。
 …確かに戯れ事だな。
 これ使う事は無いと思うよ。

☆魔 王:ベルゼブブLV96/HP750/MP375
 能力値:力35/魔29/体29/速29/運21
 耐 性:破魔・呪殺・バッドステータス攻撃無効
 スキル:死蝿の葬列/地獄突き/冥界破
     気合い/貫通/会心/ランダマイザ
     見覚えの成長

 何事も無くSターミナルに着いたのでセーブする。

 ランダムエンカウントの戦闘は、

 隼人、次に回す、
 ライドウ、挑発+MP回復、
 大天使メタトロン、メギドラオン、
 妖精ティターニア、メギドラオン、
 生き残りがいたら、隼人が殴る、

 で終わる。
 生き残れるのは魔王アルシエルとアバドンくらい。
 1体なら殴るし、2体以上なら死亡遊戯といった
 感じだ。
 物理に強いわけではないので貫通の恩恵も無い。
 終わりが近付いているという事でもあるのだろう。
 なので、わざと色々な攻撃を試して楽しむ方が
 いいのかもしれない。

 天使ドミニオンのいる場所まで行き、
 その奥にある昇降ブロックに乗って上へ。

 462F。
 ここに3つ目のSターミナルがある。
 カグツチ塔3-Cでセーブした。

 Sターミナルを出て、
 強い妖気を感じる扉を開け、中に入る。
 すると、上空からゆっくりと降りてきた。

バアル・アバター
「よくぞ来た。
 汝もまた、戦う運命にある者なれば
 礼は尽くそうぞ…
 …
 …わたしたちは、もう友ではない。
 コトワリを違え、創世を争う、
 出会えば戦うしかない敵同士だ。
 幸いなるか、
 互いに涙も流れぬ体になった。
 一戦を交えることなど、
 何のためらいも無かろう…
 さあ、真に優れたるは汝か我か。
 全ての力をもってかかってくるがいい!」

1ターン目

 隼人、タルカジャ(1回目)、
 魔王ベルゼブブ、ランダマイザ(1回目)、
 ライドウ、次に回す、
 大天使メタトロン、ランダマイザ(2回目)、
 隼人、タルカジャ(2回目)、

バアル・アバター
「我は問う。
 汝が創世者たる資格を持つのか。
 我が呪い、我が魔力で、
 汝らの姿を写すとしよう。」

 魔神バアル・アバター、
 ライドウにバエルの呪い、
 ライドウ、無効化、

2ターン目

 隼人、タルカジャ(3回目)、
 魔王ベルゼブブ、ランダマイザ(3回目)、
 ライドウ、次に回す、
 大天使メタトロン、ランダマイザ(4回目)、
 隼人、タルカジャ(4回目)、

 魔神バアル・アバター、
 隼人に攻撃、
 隼人、無効化、

3ターン目

 隼人、気合い、
 魔王ベルゼブブ、気合い、
 ライドウ、次に回す、
 大天使メタトロン、ラクカジャ、
 隼人、次に回す、
 魔王ベルゼブブ、次に回す、

 魔神バアル・アバター、
 ライドウに攻撃、
 ライドウ、ダメージ、

4ターン目

 隼人、至高の魔弾、
 魔王ベルゼブブ、地獄突き、
 クリティカル、
 ライドウ、ヨシツネ見参、

 以上、終了。
 7692EXP、10000マッカ入手。

千晶
「…あなたの…ほうが…
 …優れて…いたのね…
 …それだけの…力を…持っていて…
 …どうして…ヨスガに…
 …」

 千晶の悲痛な声も隼人には届かず。
 隼人はアメノタカラを手に入れた。
 魔神バアル・アバターは消え去った。

 相変わらず集中攻撃に弱い奴だった。
 フラロウス・ハレル、オセ・ハレル、
 共に出番無し。
 最初から一緒に戦えばいいだろうに…
 3体の中で一番楽な相手だけに、
 特に何も語る事は無い。
 なんでこんなのが
 コトワリ3体のトリなんだろう?

 ライドウがLV95に。

☆???:ライドウLV95/HP720/MP363
 能力値:力33/魔26/体25/速28/運17
 耐 性:破魔・呪殺・バッドステータス攻撃無効
     物理・魔法全般に強い
 スキル:ブギウギ/ヨシツネ見参/的殺/挑発
     モコイブーメラン/ミシャグジ雷電
     永世ライドウ/ジライヤ乱舞

 大天使メタトロンがLV97に。
 シナイの神火を覚えた。
 天罰を諦めた。

メタトロン
「我には必要なき品なれば、汝に取らせよう。」

 ディスクローズを貰った。
 我にも必要なき品だな。
 もうそれ、カンスト(99個)してるよ…

☆大天使:メタトロンLV97/HP756/MP396
 能力値:力32/魔35/体29/速25/運16
 耐 性:破魔・呪殺・バッドステータス攻撃無効
 スキル:シナイの神火/メギドラオン
     汚れ無き威光/ランダマイザ
     タルカジャ/ラクカジャ/マカカジャ
     勝利の雄叫び

 戻って天使ドミニオンに声を掛けると、
 かなりショックを受けていた。

悪魔(天使ドミニオン)
「な…なんということを…
 …ヨスガは…
 ヨスガは…どうなるのです…
 千晶様…
 …」

 ヨスガだけじゃなく、
 他のコトワリも終わったよ。

 バアル・アバターと戦闘した場所に戻って
 奥に進み、階段を上がって扉を開ける。
 目の前の落とし穴に落ちると431F。
 カグツチのいる場所に行ける昇降ブロックの
 正面に降り立った。
 今はこれ以上行かずに一旦引き上げる。

 途中にいた天使アークエンジェルの台詞が
 語尾だけ変わっていた。

悪魔(天使アークエンジェル)
「北に真っ直ぐ進んだ先で、
 『カグツチ』を拝見してきましたよ。
 フン、偉そうにふんぞり返りやがって…
 …千晶様の方が、
 ずっと気品があった…」

 『あった』と過去形になっていた。
 敵をハエ化させるスキルを持つ者に気品?
 見た目だけで判断しない方がいいと思うよ。

 ターミナルに戻る途中で、
 妖精ティターニアがLV85に。

☆妖 精:ティターニアLV85/HP708/MP375
 能力値:力23/魔40/体33/速23/運22
 耐 性:破魔・呪殺反射、魔法全般に強い
 スキル:絶対零度/氷結高揚/ラクカジャ
     メギドラオン/汚れ無き威光
     メディアラハン/常世の祈り
     勝利の雄叫び

 大天使メタトロンの専用スキルである
 シナイの神火がエグイ。
 デスバウンドの万能属性版みたいな感じ
 なのだが、ティターニアの出番無く戦闘が
 終わる事がある。
 さっさとゲームを終わらせろと
 言われいるかのようだ。
 それを言ったら魔王ベルゼブブの
 死蝿の葬列も同じか…

 しかしながら、ここまでシッカリと
 プレイしてきたので、まだ終わらせない。

 次からは再びアマラ深界を巡る。
 全ての墓標の間に挑んでみよう。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

禁断の果実 第21話

2025-02-01 13:19:29 | 小説「魔術ファミリーシリーズ」ウェストブルッグ1<禁断の果実>完
 この様な場面は、二人も願っていたに違いない。
 背丈から体格、構えまでが同一に見える二人は、
 年齢からいえば親子のような感覚だ。
 剣に気を込めて放出するのを得意とするレクスタン剣術は、
 ただそれだけの剣技ではない。
 もし、そんな技を使えば近くの床や柱はもちろん、
 天井までが木っ端微塵になる。
 ここでそのような技が厳禁なのは、
 両者、言われるまでもないことであった。
 女王エレナが、
 リラ銀貨を二人の間に一枚放り投げる。
 それが、床に落ちた瞬間、アガンが先制した。
 剣先を向け、突きの体制で喉元を狙う。
 ヴェスターが難なく剣で払ったかと思うや、
 アガンが、そのちょっとの反動を利用して
 迅速に背後に回りながら、胴元を剣で襲った。
 しかし、ヴェスターの剣はその動きを読んでか、
 振り向くことなく剣を背に回して難なく受け止めた。
 この時、軽くズンと鈍く響いた音がしたかと思うと、
 アガンが数歩後退して間合いを取り直した。
 瞬間の攻防は引き分けか。
 次はヴェスターから攻めてきた。
 剣を交錯させ、絡ませてアガンの剣をはじき飛ばす気だ。
 だが、アガンが剣と剣のかみ合わせを鍔もとまで引き寄せ、
 弾かせない。
 数秒の膠着。
 突如、アガンが背を向けず後退し、一気に面を狙おうとした。
 が、ヴェスターの反応が異常に早い。
 アガンの後退に合わせて、その動きについていく。
 頭頂が狙えない。
 ここでアガンは動きを止め、なんと剣先を己の方へ向けた。
 柄の部分で喉元を狙う。
 それでもヴェスターは合わせ、剣の峰ではじき返した。
 そしてお互い、正面から剣を振り下ろした。
 ヴェスターはこれを剣で受け止め、弾き、反撃する。
 この激しい剣と剣とのぶつかり合いの攻防が何分続いたろう。
 両者共に動き乱れず、息も切らさず、
 互角の金属音が部屋を轟かせていた。
「そこまで!」
 女王が叫ぶ。
 二人が静かに剣を納めた。
「どうでした、ヴェスター?
 彼の実力は。」
「素晴らしいですね。
 ここまで私と競り合える男は久しぶりですよ。
 まだ楽しんでいたかったんですが、やはり持ちませんでしたね。」
 その台詞の直後、二人の手にしていた剣が音を立てて割れた。
 なまくらな剣故にといったところだろうが、
 その限界を見抜いて止めた女王エレナの眼力も凄い。
「アガンも見事でした。
 では今後、与えられた仕事を忠実にこなせるよう努めなさい。」
「ヴェスター殿とお手合わせの機会をくださり、
 ありがとうございました。」
「では、謁見はこれにて終了とします。」
 言葉を交わし、アガンは室長と謁見の間を離れていった。
 テリスとルクターは、ヴェスターと共に離れていった。


 廊下を歩くテリスが、ルクターに声をかけた。
「あなた・・・何者なの?
 “ニードル”に所属って女王が言ってたけど、
 “ニードル”って何なの?」
「僕の副業ですよ。
 吟遊詩人だけでも充分やっていけるんですが、
 昔、ある事件がきっかけでスカウトされまして。」
「もう!
 あたしが聞きたいのは、本業とか副業とかじゃなくて、
 “ニードル”の仕事の中身よ!」
 この声には、ヴェスターも『おや?』
 といった表情を見せた。
「ご存じないのですか?」
「え、ええ・・・有名なんですか?」
「有名ですよ。
 極悪人を専門に狙う、
 王国承認のアサッシン・ギルドですから。」
 テリスが驚愕した。
 確かにルクターは、仕事休みの日といえば
 ガーディア王国に足を運んでいたけど、
 まさかそれが暗殺の仕事目的だったなんて。
 でも、王国が承認していて堂々と暗殺と語ることを、
 果たして暗殺と呼ぶのかしら?
 ハンターの間違いじゃないの?
 ヴェスターはルクターを見、静かに語る。
「デッド・シンフォニーのルクターと言えば、
 確かニードルの副官でしたよね。」
「まいったな、そこまでご存じでしたか。」
 ルクターは、何を言われても
 ニコニコ顔のノホホンぶりだ。
 キャサリンといい勝負かもしれない。
 話しながら歩いているうちに城の外へと出た。
 が、ヴェスターが
「こっちに寄りますよ。」
 と言って、王宮魔法陣の塔へ向かって歩き出した。
「私たちもですか?」
「ま、正確にはテリスさんに用があるみたいです。」
 みたい、ときた。
 どうやらヴェスターは、
 あらかじめ頼まれていたようである。
「あたしに?」
「もう1つの条件を聞いていなかったでしょう?」
 テリスがそれを語られてハッとした。
 聞かないでしまった私も私だが、
 女王が言わなかった2つ目の条件とは何だったのかしら?
 王宮魔法陣の塔を入るや、
 昇降機に乗って3階に着くボタンを押した。
 扉が閉まるや、体験したこともない奇妙な浮遊感が
 テリスとルクターを襲う。
 到着した感想は、
「三半規管が狂いそう・・・。」
「面白い乗り物ですね。」
 との、2者対極な応えであった。
 どっちがどっちの応えかは、語るまでもない。
「この塔には、王宮魔法陣の全ての部署が存在します。」
 廊下を歩きながら、
 ヴェスターが観光客相手に語るように説明しだした。
「1階には、聖刻の陣、
 2階には、皇王の陣、
 3階には、幻惑の陣、
 4階には、破封の陣、
 5階には、星界の陣があります。
 この塔のどこかに6つ目の陣が存在するという話もありますが、
 私は目にしたことがありません。」
 奇妙な絵が描かれた壁の前に着いた。
 その壁に突っ込む様に、ヴェスターが歩いていく。
 ヴェスターは壁に溶け込み、消えていった。
「幻の壁!」
 二人揃って声を上げるや、二人ともヴェスターに続いた。
 そこは、壁や床、天井にいたるまで渦巻き状の模様を描いた
 奇妙な部屋であった。
 目眩がしてきそうだ。
 幻惑の陣。
 ここは、全ての幻を扱う部署である。
 何故、こんな奇妙な部署が存在するのだろう。
「ようこそ幻惑の陣へ。」
 ルクターに負けない優男が、二人に声を掛けた。
「私はここの長で、イリス・ウィン・ソラリスといいます。」
「あなたがイリス!」
 テリスが驚愕の声を出した。
 幻術師であるテリスにとって、イリスは超有名人なのだろう。
「私のことを知ってくれているとは、光栄ですね。」
「亡き母に聞いたことがあります。
 ミリエーヌ家と互角以上の幻術の使い手の存在を。
 六感全ての幻術だけでなく、魔感幻術をも極めた天才がいると。」
 幻術魔法は、大きく6つに大別されている。
 嗅覚系幻術。
 視覚系幻術。
 触覚系幻術。
 聴覚系幻術。
 味覚系幻術。
 第六感系幻術。
 それぞれが、それぞれの感覚を狂わせることを目的としている幻術だ。
 特に敵の勘すら狂わせる第六感系幻術は、
 習得の難易度も高く容易ではない。
 魔感幻術とは、それ以上の難しい幻術で、
 習得出来る者はいないとまで言われた幻術だ。
 故に説明は出来ない。
「女王からの2つ目の条件は、あなたの口から語られるのですね?」
 テリスが正面から凛として語る。
 よくよく考えれば、夢のような条件だけで済むような甘い事など
 世の中には無い。
 では、ここで語られる条件とは何なのだろう?
「私の組織下に入ってもらい、
 幻惑の陣の仕事をしてもらいたいのです。
 あなたと、あなたの元に来る少女達に。」
「どんな仕事なのですか?」
 イリスは、真剣なテリスの声にニコリと笑みを見せ、
「まぁ、立ち話もなんですから、そこのソファーに座って下さい。」
 席につくことを促した。テリス、ルクター、ヴェスターの3人が座る。
 テーブルには、王国全体の地図が描かれている大きな紙があった。
 赤いインクペンでマーキングされている箇所がかなりあるが、何なのか。
「その地図にマーキングされている箇所は、王宮騎士団と王宮護衛団の
 駐在所です。
 国境沿いと国内地域に数カ所あるのが、騎士団の警備隊で、
 城下町に点在しているのが護衛団の支部です。
 これらの箇所からは、毎日、
 その日の内容をレポートした書面が上がります。
 それを回収してきてほしいのです。」
「つまり、レポートの回収員ですね?」
 何のことはない配送業務だ。
 無茶苦茶な内容でないことにホッとしたが、それは一瞬のことであった。
「更に、あなたがたにも、その回収した支部の状況を、
 あなた達の目で判断してレポートしてほしいのです。」
「それって・・・。」
「はい、目付役です。
 最近国内の動きに不穏があると、予言者フィアナ殿からの
 忠告がありましたのでね。」
 でもまあレポートぐらいなら・・・いいか。
「分かりました。
 お引き受けします。」
 でも、やっぱり、レポートだけでは済まないのだった。
「普段は、こういった仕事もしてもらいます。」
 イリスから、その仕事の内容を聞かされ、テリスは今度こそ蒼白となった。
 そんな仕事が普段の仕事だなんて!
「それは・・・!
 いいのですか、そんな事をしても?」
 目付役のレポートには一瞬だけの躊躇だったが、これには違うようだ。
 確かに、今時の少女たちにやらせる仕事としてはうってつけだろう。
 だが、これを組織的に実施させるとは。
「ここの部署は“幻惑の陣”なのですよ?
 幻惑の名に、最も相応しい仕事だと思いませんか?」
「・・・分かりました。
 宜しくお願いします。」
 少し考え込んでいたが、テリスが決心したようだ。
 どのみち、後には引き下がれないのだから。
 イリスが提示した内容は、言うなれば情報公開であった。
 少女たちに、喫茶店なり酒場なりで、ペチャクチャと周りに聞こえるように
 お喋りしてもらうというものである。
 本当の内容の時もあれば、嘘の内容の時もある。
 国民の、国に対する反応等は、
 国内に流れる情報で簡単に左右されるだろう。
 この世界に、新聞のような瓦版はあっても、インターネットは存在しない。
 紙は劣化してしまう以上、結局最後には古い情報は紙と共に
 風化されてしまう。
 だが、そういった情報すら、町中の会話を延々に続けていけば、
 何代にも渡って人々の脳に記録されていく。
 本当の情報、嘘の情報を円滑に操作する組織。
 それが幻惑の陣の正体であった。
「では、王宮魔法陣の一員になった証として、
 ペンダントを差し上げましょう。」
 大きく渦を巻いたような形のペンダントだった。
 銀で出来ている。
 裏には古代文字のような刻印が施されていた。
「これは?」
「ボルテクス・ペンダントと我々は呼んでいます。
 世界の構成を象徴する模様だと語る人もいますが、
 私は歴史には詳しくないのでよく分かりません。
 今では、幻惑の陣の一員である証となっています。」
 差し出されたペンダントを、テリスは決意を持って受け取った。
「宜しくお願いします。」
 嘘の証言すら真実にしかねない恐ろしい組織の一員になる。
 この真実に、テリスは今になって女王へ一種の恐怖心を抱いていた。
 喜びも束の間の厳しい現実に、間もなくアガンも知る事になる。
 王宮騎士団第五軍新設の真実。
 それは、ただの警備隊ではなかったのだ。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

第107話 カグツチ塔2(邪神ノア)

2025-02-01 13:17:29 | ゲームプレイ記録「真・女神転生Ⅲ NOCTURNE HD REMASTER」
 カグツチ塔3のターミナルから歩き、
 大きな昇降ブロックに乗って下りた。


 345F。
 ここから階段を下り、
 昇降ブロックに乗って更に下へ。


 329F。
 塔の外側。
 以前、通り過ぎていた扉がすぐ近くにある。
 その扉を開けて塔に入ると、
 奥の扉の手前に思念体がいるのが見えた。


思念体
「…
 アンタが…『人修羅』か?」


隼人
「はい。」


思念体
「…
 そうか…
 なら…中に入れ、
 勇様がお待ちだ…」


 扉の先から強い妖気を感じる。
 隼人は中に入った。


 すると地面が軽く振動し、
 邪神ノアとなった勇が下から姿を現す。



「ハッハッハ。
 わざわざ、やられに来るなんて
 オマエは頭が悪いなぁ。
 ムスビの世界が出来るまで待てば、
 もしかしたら、オマエも死にこそすれ
 生まれ変われたかもしれないのに。
 いくら友達だったからといっても…
 オレの創世を邪魔するヤツは許さないよ。
 残念だけどオマエもサヨナラさ。
 永遠にね…」


 邪神ノア、第一形態、


1ターン目


 隼人、タルカジャ(1回目)、
 ライドウ、ヨシツネ見参、
 クリティカル、
 大天使ミカエル、ランダマイザ(1回目)、
 地母神スカディ、スクカジャ(1回目)、
 隼人、気合い、


 邪神ノア、大天使ミカエルに攻撃、
 大天使ミカエル、ダメージ、
 地母神スカディに攻撃、
 クリティカル、
 地母神スカディ、大ダメージ、
 隼人に攻撃、
 隼人、ダメージ、デスカウンター


2ターン目


 隼人、至高の魔弾、
 クリティカル、
 ライドウ、ヨシツネ見参、
 クリティカル、
 大天使ミカエル、ランダマイザ(2回目)、
 地母神スカディ、スクカジャ(2回目)、
 隼人、タルカジャ(2回目)、
 ライドウ、ヨシツネ見参、
 クリティカル、


 邪神ノア、夜のオーロラ(耐性変更)、
 氷結有効、万能に強い、他は全て反射、
 隼人にアギダイン、
 隼人、無効化、


3ターン目


 隼人、気合い、
 ライドウ、的殺、
 大天使ミカエル、絶対零度、
 地母神スカディ、スクカジャ(3回目)、


 ここまでダメージを喰らった反動か、
 邪神ノアの頭部に勇の頭が現れた。


ノア
「なんで…
 なんでオマエはいつも、
 オレの邪魔ばかり…」


 邪神ノア、第二形態、


 邪神ノア、夜のオーロラ(耐性変更)、
 氷結有効、万能に強い、他は全て反射、
 マハラギダイン、
 隼人、大天使ミカエル、無効化、
 他は躱した、


4ターン目


 隼人、至高の魔弾、
 ライドウ、的殺、
 大天使ミカエル、ランダマイザ(3回目)、
 地母神スカディ、次に回す、
 隼人、宝玉輪、


 邪神ノア、夜のオーロラ(耐性変更)、
 火炎有効、万能に強い、他は全て反射、
 大天使ミカエルに攻撃、
 大天使ミカエル、ダメージ、


5ターン目


 隼人、気合い、
 ライドウ、的殺、
 大天使ミカエル、プロミネンス、
 地母神スカディ、次に回す、
 隼人、至高の魔弾、


 邪神ノア、夜のオーロラ(耐性変更)、
 衝撃有効、万能に強い、他は全て反射、
 マハジオダイン、
 地母神スカディ、電撃反射、
 隼人、大天使ミカエル、無効化、
 ライドウは躱した、


6ターン目


 隼人、気合い、
 ライドウ、的殺、
 大天使ミカエル、次に回す、
 地母神スカディ、真空刃+衝撃高揚、
 隼人、至高の魔弾、


 以上、終了。
 7692EXP、10000マッカ入手。


 吸血より強力なウソブキ1度も無し。
 ノーマルモードだとしてこないのか?
 そのおかげで早く終了した。



「…おまえの…勝ちだ…
 …好きにするが…いいさ…」


 隼人はヨミノタカラを手に入れた。
 邪神ノアは消え去った。


 部屋を出て、
 再び思念体に声を掛けてみる。


思念体
「…
 ムスビの…世界が…
 創られることが…無くなっても…
 オレは…ダレの言うことも…
 聞かない…
 勇様が…いなくても…」


 自分勝手な人だけの世界って、
 世界として機能しないと思うけど…


 カグツチ塔3のターミナルに戻る途中、
 扉の手前で天使パワーに会う。


悪魔(天使パワー)
「くそ…
 ムスビ…めぇぇぇ!
 …だが…我らには…
 千晶様が…いる…
 …ヨスガこそ…が、
 世界を…創る!!!!!!
 グハッ…!」


 悪魔は消え去った。


※これは邪神ノアの戦いの記憶。
 コトワリがムスビでも天使の会話を
 聞く事で、墓標の間で邪神ノアと
 戦闘ができるようになる。


 カグツチ塔3のターミナルでセーブ。
 次は魔神バアル・アバターを倒す。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする