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なかなか勝てない馬がいる。今日もその馬が走る。
がんばれ、と声が出る。
まなざしは、ゴールの先を見つめている。

日本人ビジネスマン、アフリカで蚊帳を売るなぜ、日本企業の防虫蚊帳がケニアでトップシェアをとれたのか?

2022年07月14日 10時40分18秒 | 読書・文学


浅枝敏行/著
出版社名 東洋経済新報社
出版年月 2015年7月

税込価格 1,980円
頁数・縦 387P 20cm

最後の未開拓市場といわれることも多いアフリカ、そしてそこに暮らすBOP(Bottom Of Pyramid:最貧困層)を含む住民たちを救うソーシャルビジネスが注目を集めつつある。ただし、そこでのビジネスを具体的にどう進めるのか、どんな困難を乗り越えなくてはならないかなどは、詳細には知られていない。本書は、住友化学が、マラリアに苦しむアフリカの人々のために防虫蚊帳を開発・販売し、現地でトップシェアを獲得するまでを追ったドキュメンタリーである。他の防虫蚊帳にはない画期的な性能をもつ「オリセットネット」は、WHOから「全面推奨製品」認定をとりつけ、国際機関等の公共入札でシェアを獲得する。そして次なる小売市場への挑戦にはさらなる紆余曲折が待っているのだった。著者は実際に同事業に関わったマーケティングコンサルタント。本書では実在の人物の一部が仮名となっているが、著者自身も、異動になった市坂潤を引き継ぎ個人市場の開拓を担当した神崎健として登場している。

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