いつもの帰り道で
私の進行方向とはいつも逆方向に
手押し車を押しながら歩いている
おじいちゃん
彼のことが気になりだしたのは
1年前から
夕方の陽がおちる6~7時ころ
夏でも冬でも同じ時間帯で歩いていて
緑色の豆電球のような
遠くからでも目を引く細工をしたタスキを
最初は一本肩からかけていた。
おじいちゃんの知恵で
歩く途中、事故にあわないためという
思いが電飾となったのか?
こんな暗くなる前に、お散歩すればいいのに
と思ったりしたが
おじいちゃんには、おじいちゃんの事情があるのか
いつもこの時間帯に歩いている。
それが次第に二本のたすきを
左右の肩にかけるようになり
最近は手押し車の四方を取り囲むように
電飾キラめくデコレーションが加わった。
しかもピンクの鮮やかな縁取りが
一層目を引いていた。
それがなぜか最近
見かけなくなった事にきずいた。
おじいちゃんの身に何か起こったのか?
どこの誰ともわからないけれど
なぜか気になる。