午前9時
ピンポーン
『宅配で~す』
注文した覚えのない荷物が届いた
振ってみた
そんなに重くない
好奇心が勝って中を開けた
どうして柔軟剤が届くのだ?
足跡企画の懸賞には何度か応募はしたけど懸賞が柔軟剤?
全く覚えがない
この柔軟剤は自宅で使ってるのと一緒
届いたからには感想文を書かなくてはいけないのね?
普段使い慣れている柔軟剤の感想分
(。=`ω´=)ん~と
匂いが良い
柔らかい
少量でOKです
お店のオシボリに使ってます
アレルギーの姪っ子も抵抗なく使ってます
アメリカで人気の柔軟仕上げ剤
ダウニーリキッド【エイプリルフレッシュ】
宜しく(≧ω≦)b
こんな感じかな?
恥ずかしくて読者さんに顔向け出来ません
1個しか送ってこない企画担当者が悪いのよ
商品が1個・・・せめて2個欲しかったママも意地悪
だって、この商品のお得意さんの私だもん
日本製品を押しのけてセレブなダウニーリキッド使ってるのよ
もっと送って~♪
バンバン使っちゃうから
いよいよ夏も本番になってきたね
こんなジメジメの暑い日には怖い話なんか聞いて寒くなりたくない?
ここから先は怖いの苦手な人はスルーして
恐怖の体験は数々してきたけど、中でも怖かった話しがあるの
道に迷って閉鎖された炭鉱に辿り着いて途方にくれてた私と友人
『県内に閉鎖された炭鉱があるって知らなかったね』
『ここから先は通行止めだって』
でも地図では大きな道路に繋がってるのよ、このまま進もうよ
どの辺りから迷ったのかも解らない
しかし地図上では廃坑になった炭鉱跡が載っている
真っ直ぐ進んだら30分程で国道に出る計算
車を進めた
1時間経ってもすれ違う車もない
『引き返した方が良くない?』
ここから引き返すの?
だって、どんどん山奥に入ってる気がするよ
そう言えば、木々が深くなり、道幅も狭くなってる
もう直ぐ日が暮れる
引き返すなら今?
閉鎖された炭鉱の入り口と思われる場所から1時間も走った
Uターン出来そうな場所を見つけて引き返した
Uターンした場所には
恐ろしい看板があった
来た道をとにかく走った
閉鎖された炭鉱の入り口まで戻り地図を開き
『この道を走ってたのよ、なのに何で国道に出ないんだろう?』
地図を確認していたその時、閉鎖されたはずの炭鉱から人が出てきた
1人や2人ではない、数えてはいないが10人位はいた
ツルハシやスコップ、色んな物を手に持っている
1人の男が近づいてきて言った
『エライの乗せてるぞ、後ろを振り返らず黙って走れ』
何?
後ろに何か乗ってるの?
『電気の点いてる家を見つけたら知らん振りして降りて道を聞け』
振り向くなと言われた瞬間、身体が強張りハンドルを持つ手に汗が
『解りました』
声が震えてハッキリ言えない
次の瞬間さっきの男達は消えた
いったいここは何?
もう無我夢中で車を飛ばした
何も考えない助手席の友人は下を向いたまま
バックミラーなんて怖くて見れない
どのくらい走ったのだろう電気の灯った家が見えた
友人と私は、もたつく足で車から降り玄関に向かって走る
安心からか、つい車の後部座席を振り返ってしまった私が見たものは
怖すぎるので続く
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