私が始めて痴漢にあったのは中学1年だった
部活で遅くなり、暗い夜道を急ぐ
花も恥らう処女
初恋の人を放課後の教室の窓から、部活している姿をそっと探す
見つけては(* ̄(エ) ̄*)ポッ
同じグラウンドに居たい
可愛い理由で入った同じ部活
部活が終わった学校からの帰り道
晩秋は日が暮れるのも早い、暗くなった田舎道
後ろからヒタヒタと足音が近づく
振り向いた
暗いが男だ!!
薄暗い街頭の田舎道を歩く私の後ろにコート姿の男
民家もまばらな田舎道
乙女の感
気味が悪い
思いっきり走った
すると、その男も走って追いかけてくる
怖い怖い怖すぎる
誰か誰か助けて助けて
追いかけられると、緊張で足が強張り早く走れない
走る足が重い
必死に走る
突然
追いかける男の足音が止まった
私も恐る恐る立ち止まり
ゆっくり振り返った
男は
直ぐ後ろに居た
これ程の悲鳴を上げたのは生まれて初めてだった
その男は
コートの中は全裸
純真無垢な私にとって、初めての男の全裸
スッポンポンとしか覚えてない
その男は、満足したのか走り去った
自宅に戻った私は母に
『痴漢にあったの、コートの中を開いて裸を見せられた』
もちろん母は110番
駆けつけた警官は付近を捜査
しかし男は見つからない
母は私に護身用にとある物を持たせるようになった
護身用にアイスピック
使ったら私は犯罪者?
いや・・・正当防衛
それから数年経った、ある日の同じ季節
同じ男か?
再び私の前に現れた
私は立ち止まり、男を見た
数十秒か?
あるいは、数分か?
母から持たされていたアイスピックをバックから出して
振り上げた
アイスピックの尖った部分が街頭の反射で光る
ビックリしたのか、その男は
悲鳴を上げながら逃げた
昔は痴漢だと思ってたが
ただの変態男に違いない
今度は怖くなかったかって?
怖かったわ
じっくり観察できる程、フリーズしたもん
それから更に数年後
そのアイスピックは私の商売道具となったのだった
そう
スナックのママになったのよぉ~
o(^◇^)/~ ばいちゃ~♪