群ら星の〜あちらこちらの〜弥生かな〜
出雲出身の俳人・原石鼎(はらせきてい)が詠った春の俳句です!
夜空を見上げたら春の星座が見えるでしょうか…。
3月にも突入し、とうとう年度末ですね。
この時期は毎年、自分にとっては切ない季節です。
それでいて、とてもありがたく尊い季節でもあります。
今年もまた愛おしい弥生の月がやって来ました。
最近の自分の近況はというと。
先週末、インドネシアを出国しました!
俺としたことが査証の有効期限ギリギリでの滑り込み出国(笑)
徐々に日本に近付きながら途中もう一ヶ所寄り道しております。
何とか今日でひと通りの用事を終えまして。
ついに…今週中に帰国できる運びとなりました!!涙
ほっとして気が抜けてしまい、今日これからやるべきことが思い付かなくなったので。
ブログでも更新しようと思います!笑
話題は実に沢山あるのですが…。
今回は、インドネシア滞在中に遭遇したある出来事について書いてみます。
内容としては、若干セクシャルな領域での人間模様とそれに対する自分の思いや考えです。
今宵は暇人なのでね。
打鍵の快感に酔いしれながら、取り留めもなく文字を打ってしまうかもしれませんが(笑)
そこは大目に見ていただけますと幸いです!笑
では…ここから本題に入ります。
ちょうど渡航直後の頃のこと。
ある日本人の知人と約6〜7年振りで会いました。
この知人というのが、俺の友人の弟なんですけどね。
高校時代からの顔見知りで、当時からなぜか俺によく懐いていて(笑)
今でも時々連絡を取っているのですが、会うのは本当に久々です。
彼は以前、とても繊細でおとなしい引っ込み思案なタイプでした。
しばらく引きこもり気味だったのですが、日本各地の観光地で働く住み込みのアルバイトを始めて以来、とても社交的になりまして。
好きな観光地で短期間集中して働いてお金を貯めては、その貯めたお金で自由に旅行をしたりしているようです。
そんな彼は今回、フィリピンに3ヶ月間の語学留学中とのことで、週末の休みを使って旅行がてら俺の元を訪ねて来たのでした。
首都マニラからだと俺の滞在地までは直行便で片道4時間とちょっとで移動できます。
彼がこんなふうに一人で国外を自由に旅行したり、短期留学までするようになるとは。
以前の彼からは想像もできないくらいアクティブな生活を送っていて、俺も驚いています。
体型やファッションにも無頓着だったのがいつの間にか洗練されていて、二度びっくりな俺でした(笑)
可愛い彼女もできたようで、今の自分に自信が持てるようになったみたいです。
すごい進歩だなと思って驚きながらも感心していました。
しかしながら…。
彼のこの自信がどこか変な方向に向かって行っている気がして密かに心配しています。
現地で合流後、彼と食事をしに行ったこの夜のこと。
レストランで食事を済ませた後、俺は彼から誘われたんですよ。
なんと…風俗に!!
まさかこの彼が!?という想像を絶する出来事に本気で驚きを隠せませんでした。
確かに東南アジアにも沢山あるんですよね、有名な夜遊びスポットが。
自分はあまり詳しくないのですが、実はこの彼は相当な”通”のようで。
これまでの体験談や海外の風俗が如何に最高かという話を熱弁されて圧倒された俺。
彼は旅行の度にその地のナイトライフを謳歌しているようでした(笑)
自分に自信が持てない状態から一皮剥けて、外に出る楽しさを知って、遅咲きで女を知って…っていうパターンですかね。
典型的ですな(笑)
自分に自信がなかった頃の反動のような感じで。
彼は今、風俗だろうが何だろうが、とにかく沢山の女性とそういう行為ができている自分をカッコイイとすら思っています。
可愛い彼女もいながらね…笑
きっと別腹なんですよね、それとは。
同じ人間の雄として彼の思考や心理は理解できます。
自分も同じ考えを持っているのかどうかということはまた別として。
ここからは少し脱線して全く観点の異なる話になるのですが。
現地の風俗業界に関して、政治絡みで今後どうなっていくのかについては自分も少し興味があります。
というのも、昨年末にインドネシア議会で可決されたある刑法の改正案。
未婚者の婚前交渉や婚姻関係にない男女の同棲、それに付随する諸々のことを禁止するというあれです。
既婚者の婚外交渉も同様で、イスラム法の一部を非イスラム教徒に対しても適用して厳格化しようという議決ですね。
日本のメディアでも取り上げられていたと思います。
当初はそれらを国民だけではなく、外国人居住者や旅行者にも適用するという世界中が困惑するような発表だったので。
この法案は3年後から適用とのことで、違反すると最長1年の禁固刑とか…そういう罰則があるようです。
インドネシアはイスラム教徒が約9割を占めますが、信教の自由は保障されている国です。
ところが、イスラム法の中で統制を行うのではなく、国内法にイスラムの教えを盛り込むという議決がされ、個人的には衝撃を受けました。
その後すぐ、外国人に対しては既出の改正案を適用しないということになったんですけどね。
今回、風俗の話題が出た時に、この状況で現地の風俗業界は今後やっていけるのだろうかと漠然と思ったんですよね。
現地国籍の風俗嬢は、信仰している宗教が何であろうと近親者に通報されれば逮捕されるんだよな…って。
法に触れないレベルのソフトなサービスにシフトしていくのか、水面下で違法営業を続けるのか。
国の方針としてイスラムの教えが色濃くなると、業界自体を一掃するような動きにもなり兼ねないですよね。
現状はイスラム法の中の「ミシャー婚」という婚姻形態を駆使した法の抜け道もあるようですが、それも改正案が発効となった後はどうなるのか。
あくまで興味本位で今後の動向が気になるところです。
脱線話は以上で、そんなことを一人ぼんやりと考えつつ…。
今回の風俗のお誘いを結局どうしたかというと。
自分は行きませんでした。
誘ってきた彼は気合いを入れて一人で夜の街に消えていきましたけど(笑)
お気を付けて!ということで、俺はそのまま滞在中のホテルに戻ったのでした。
ノリの悪いつまらん男ですね!笑
風俗を利用することに関しては、自分は肯定派でもなければ否定派でもないです。
そこで働く女性のことも軽蔑もしていませんし。
考え方は人それぞれですが、風俗って浮気のように個人の倫理観を疑問視されるような代物とはまた少し違うと思うんですよ。
基本的には需要と供給が成り立っている一種の産業として存在しているものであって。
利用者は決められた範囲内のサービスを決められた金額で購入して、それを決められた時間内で楽しむだけ。
サービスを提供する側にとっては、その利用者の私情や個人的な事情は全く関係ないですからね。
コンテンツが生身の人間による非日常的なサービスというだけで、日常に存在する商品売買と仕組みは変わらないはずです。
海外では日本にはない宗教の絡みがあったり、日本でも一部には法的にまずい運営の仕方をしている違法店もあったり、運営元が反社だったり。
全体的にグレーな感じの何かと闇の深い業界であることは確かですけど。
他人に迷惑を掛けず、様々なリスクも承知の上で自己責任で楽しむ分には別に問題はないと自分としては思います。
そこまでして利用したいのか?という感じもしますが、これは利用する人の価値観によりますよね。
パートナーがいる場合にはそれは理想的な行動とは言い難いですし、褒められたものでないのは確かです。
ただ、生理的な欲求を解消するという目的は皆同じでも、利用するに至った根底的な理由は千差万別なはず。
それは結局、普段の生活の中で満たすことができないものを満たすためだったりすると思うんです。
例えば彼女や奥さんがいる人であれば、その彼女や奥さんでは満たせない何かを抱えていたりとか。
パートナーのことを愛していても、そのパートナーが100%自分の理想や性的嗜好を満たしてくれるとは限らないですよね。
肉体的な部分だけではなく精神的な面も含めて。
先に書いた彼についても、過去に抱えていた自分自身の劣等感は相当なものだったのだろうと察します。
現状を打ち破ろうと一念発起して外の世界に踏み出して、彼なりに自分を変える努力をしたのでしょう。
僕、もうダサくないよね?
変われたよね?
"うん"って言ってよ!
一緒にいる間の何気ない彼の言葉や仕草からそういう心の声がずっとダダ漏れていました。
多くの人に自分を認められたい、受け入れてほしい、という自身の存在価値の確認と承認欲求ですよね。
本命の彼女にはそういう格好悪い自分を知られたくないので、そこを隠してカッコイイ自分だけを見せていますね、彼は。
表には出さなくても人それぞれ色々なところで事情を抱えているものです。
そういう満たされない部分を対価を払って満たしに行くことに価値を感じる人が一定数いるからこそ、廃れずに存続している業界だと思います。
過去、留学資金を作るために夜の街で働いていたことがあり、その界隈で見た十人十色な人間模様からも感じた自分の見解です。
かく言う自分は、これまで一度も風俗を利用した経験はありません。
でも、やっぱり何か満たされない気持ちの時は人肌が恋しくなったりもします。
実際に異性に頼ってしまうことも多々ありました。
結局のところ、男というのは女性が思うほど強くはなくて。
外で強がっている分、いつも安らぎや癒しを求めている生き物なのではないかなと。
先週の俺の怠け者旅行も同じです。
それをすることによってまた明日も頑張ろうと思えたり、前向きな気持ちにれなるのであれば、それはその人にとっては価値のあるものですよね。
そういう意味では、旅行も風俗も手段が違うだけであまり差はない気がします。
勿論、風俗で遊ぶのにはそれ特有のリスクを弁えてというのが大前提ですが。
口ではどんな強がりを言っていようと、パートナーの風俗通いを知って平気な女性はまずいないので。
完璧に隠蔽ができなければ失うものも大きい上に、健康上の問題とも切り離せないリスクの高い遊びです。
パートナーを大切に思うのであれば、自分の身を安全に保つこととパートナーの尊厳を尊重することは、風俗に限らずどんな遊びにも必要だと今回の件で改めて思いました。
自分にとって何が一番大事なのかをよく見極めて、上手く息抜きができたら最高です。
偏った考え方かもしれませんが、自分はそんなふうに考えています。
今回話題に出した彼も、いつか体だけではなく心を丸裸にしてお付き合いができる唯一無二の女性に出会えると良いなと。
老婆心ながらそんなことを思った俺でした。
長くなりましたが…最後に。
滞在先で眺めた夕景です。
派手な街です。
あらゆるものがとても高い所から自分を見下ろしていて、ここにいる自分は人間から見た蟻のように脆くて小さな存在に思えます。
今の自分の位置からは天井が全く見えず、果てしがない。
でも、蟻だからこそ通れる道もあるはずです。
弥生の星は…探してみたけれども見つかりませんでした。
今度は故郷の空でまた探してみます。
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