先日、友人から心がほんわかとする話を聞きました。
その友人 M ちゃんは、去年ふたり目のあかちゃんを授かりました。
産まれてきた S ちゃんは、18トリソミーという染色体異常を持っていました。
18トリソミーベビーちゃんは、流産や死産になることが多く、
無事に誕生できても、1年以上生きることのできる確立は1割程です。
S ちゃんは心臓などの臓器に重い奇形があったため、
産後まもなく旅立つだろうと予想されていました。
なので、産後に積極的な治療は施されずに、
カンガルー抱っこでママのあたたかい胸に抱かれたまま、
しばらくの時間を過ごしたそうです。
ところが医師の予想に反して、S ちゃんは旅立ちませんでした。
そして、NICU(新生児集中治療室)に移ることになりました。
S ちゃんにはお兄ちゃんの J くん(3歳)がいます。
J くんの出産時はとても難産で、誕生後 J くんもしばらくNICU に入っていたそうです。
S ちゃんが産まれ、NICU に入ることになった時、その J くんがお母さんの M ちゃんに
突然こんなことを話してくれたそうです。
「産まれてくる前、ぼくと S ちゃんは双子やってん。
S ちゃんが産まれてからNICU に入っても ママが慌てなくていいように、
ぼくが先に産まれて(NICUに入って)、ママに練習させてあげたんやで」
S ちゃんは今7ヶ月です。
まわりのみんなから、ぎゅっと濃縮された愛情を絶えることなく注がれて生きています。
「今、とてもしあわせ」と言うM ちゃんの表情はとてもやわらかくて輝いていました。
2000g に満たないちいさなちいさな、でもとってもあたたかい S ちゃんをだっこさせてもらって、
私も本当にしあわせでした。
生きているだけで、とても大切なことをいっぱい気づかせてくれる Sちゃん。
特別な役割を持って、特別な身体を授かって、
この世に産まれてきてくれたんだと思います。
すべての命が かけがえのない命です。
私たちもみな、それぞれの役割をもって産まれてきていると言われています。
その役割を果たしながら生きてゆくのが、魂のお志事なのですよね。。
でも・・・。
最近はその「役割」って、人に歓びや感動を与えるような、そんな特別なものばかりではなく、
何気なく生活している中で、人と人が関わり合うことでうまれてくるものすべてが、
(たとえそれが否定的な感情を与えるものであっても、それもまた)
その人にとっての「役割」なんだと感じられます。
歓びや感動だけでなく、苦しみや悲しみからも大切なことはたくさん学べるのだから。。
ありのままの自分をまるごと愛してあげられますように。。。
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