瑞牆山 標高2230m 日本100名山
芝生公園 ➾ 不動滝 ➾ 瑞牆山 ➾ 富士見平小屋 ➾ 芝生公園
推計距離 8.4㎞
累計標高差 上り910m 下り910m
歩行時間 5時間34分
茅ヶ岳山頂から見ると、そこだけ色が変わっている。何かの塊のようだがあれが瑞牆山なのか。岩峰の群れで出来上がった岩山を一体どうやって登るのだろうか。色々と調べるも、百聞は一見にしかずで出発です。不動滝も見てみたいので、みずがき自然公園芝生公園から不動滝への周遊コースを選択。
2017年5月20日(土)
中央道長坂ICを降りて県道32号線を左折。直ぐの五町田の交差点を右折し県道28号線を道なり進む。途中、国道141号線を横切り道なりに北上。塩川ダムを左折し黒森地区を通り、みずがき山自然公園の看板に従い右へ進みます。7時半駐車場着。駐車場は広く、まだまだ余裕があります。クライマーの方々が準備をしていました。メッカですね。
駐車場の上の芝生公園からも行かれますが、舗装路を通り不動滝へ向かいます。カーブミラーが特徴的です。
舗装路を山沿いに進み砂利道に変わってから暫くすると芝生公園からの道と合流します。
タチツボスミレ。他のスミレは見かけませんでした。タチツボスミレの独壇場です。
林道が終わると登山道らしい道に変わります。
この岩には人影は見当たりません。
日当たりの良い場所のシャクナゲが咲いていました。花言葉は威厳、警戒、危険、荘厳など高嶺の花って感じです。葉には毒があるようです。
ヤマアジサイかな。早いですね。
不動滝コースは瑞牆山の北側を通るコース。木々が高く鬱蒼としています。木々の合間から岩峰が高く聳えているのが、垣間見えます。辺りにはシャクナゲが群生していて、2~3週間後が花盛りでしょうか。
相棒は、どう奮起したのかクライミングの真似事で、岩の頂きに登り詰める瞬間を表現したようですが、貞子のようです。
手すりに注意の橋を幾つも渡ります。
川の水は、とても澄んでいます。頭に水をかけ熱対策です。
不動滝に到着です。近づいて撮影します。岩が滝の水で大きく削り取られ釜が出来ています。自然が作り出す不思議な造形です。滝つぼまで行ってみたいと思いますが滑りそうです。ベンチが二つ並んでいるので、ここで休憩です。
サンリンソウかな。見落としそうなほど小さな花です。葉に特徴があります。
これは橋だったようです。熊が渡ろうとして折れてしまったのでしょうか。
バイカオーレンかな。葉の写真を撮らないと判断が難しいです。
いくつも岩峰が続きます。この岩峰にはザイルが垂れ下がっていました。
人の声が聞こえてきます。そろそろ頂上かな?
明るい日差しが差し込んできます。もうすぐ頂上です。
鬱蒼として森から抜け出し、足元の岩から視線を上げると富士山がババーンと登場です。思わず声が漏れます。
右に視線を移すと南アルプス。
中央アルプスが続きます。御嶽山も見え、
八ヶ岳。その右側には遠く北アルプスまで見えます。周囲の山々が一望できます。ここまで眺望がいいとは・・・驚きです。
他に、小川山、金峰山、茅ヶ岳・・・と、360度の眺望が迎えてくれました。感激です。
そして、視線を下すと、大やすり岩に人が取りついています。下にいるクライマーは1時間ほどで頂上に登りました。二人で頂上を占有。彼らから見る眺望も、また違う感動があるのでしょう。こちらの山頂は所せましと多くの人がお昼を楽しんでいました。
そして動かない時計で記念撮影。
最後にもう一度振り返り下山開始です。
急な岩場を慎重に下りきり振り返ると大きな岩があります。ここから富士見平小屋に向かって登り返します。ここを進行方向に向かい左手に進めば小川山ですが、今回は直進です。
最初に目に飛び込んだのは、『富士見平小屋ビール』ですが、我慢です。計画より時間が短縮されていたので、コーヒーを落とし富士山を眺めながら一服します。
テントが沢山、張られています。瑞牆山に金峰山と起点になりますね。
気分を落ち着かせ出発です。水場を過ぎてすぐに右方向へ行きます。右手には瑞牆山の岩峰群が木々の合間から見え隠れします。岩峰が重なり合った壁のようです。道標が現れるたびに芝生公園の方面へ進みます。
登山道は良く踏まれ歩きやすいです。辺りはシャクナゲが群生しています。
もう少しですね。
松の木が幹を切り裂かれたように倒れています。
松『やられた~~。』 枯れ木『拙者も年老いたのだ。すまん。』
更に進むと、行く手を阻むように松が枝を広げています。なんとも勇ましい姿ですが、剪定した方が見栄えがいいかと思います。
山頂付近の険しい岩場とは異なり、緩やかな下りの登山道が続きます。途中、大きな葉を広げた植物がありました。アツモリソウかな。こちらも後、2~3週間でしょうか。絶滅危惧種に指定。乱獲が原因だとか。野山に咲く花の多くは、持ち帰っても根を張らず殆ど全てが枯れるそうです。
車道には出ず林の中を進みます。
左手には車道があります。途中、人だかりが出来ていたので何かと思い仲間に加えて頂き覗いてみると、アオダイショウが、スルリスルリと草陰に姿を消しました。体調1.5mはあったかな。
フデリンドウ。ハルリンドウが近似種でどちらも春先に咲くようです。
鹿進入禁止の電気柵を感電しないように外し芝生公園に入ります。
芝生公園から振り返ります。どこでお昼を食べたのか分りませんが、奇岩の塊です。晴れた日もいいですが、霧が深い薄暗い雨の日も趣がありそうです。
最後にもう一枚。3時位に駐車場につきましたが満車でした。
岩峰、透き通った川の流れ、不動滝、森林、苔、山頂での眺望、花と何処をとっても絵になる山。辿ったコースは、景色に変化があり、岩をよじ登ったり、鎖場があったりと飽きることがありません。6月中旬の花の盛りにもう一度行きたいと思うのですが…忙しい(涙)
※ 以下は今回の山行の計画と行動時間および服装についての記録です。あくまで私個人の体力と、よそ見好きな性格によるもので、参考にしてはいけません。計画については、『山と渓谷社』14山梨県の山(改訂版)を参照しました。
山行工程
【読み方】 場所 着時間 【所要時間 計画時間差:-は短縮、+は遅れ】 (計画時間)
芝生公園7:40 ➾ 不動滝9:00【1:20 -20分】(1:40) ➾ 瑞牆山山頂10:45【1:45 +5分】(1:40) ≪≪昼食60分≫≫11:45 ➾ 富士見平小屋13:05【1:28 +7分】(1:30)≪休憩0:40≫13:48 ➾ 芝生公園14:54【1:06 +6分】(1:00)
TOTAL(途中休憩含む。ただし昼食時間は含めない)
5時間34分 16分短縮 計画比 0.95 (計画時間5時間50分)
服装
上アンダーウエア:ナイロン薄手長袖
下パンツ:夏用パンツ サポータ
靴3シーズン用
装備 水2ℓ+スポーツ飲料500ml×2、コッヘル、バーナー、食料、他6㎏.
※ 気温不計測のため記録なし。街中では30℃近くまで上がる。山行も暑いがサポーター位しか脱げない。そろそろ暑さ対策を忘れないようにしないと。
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