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100名山登頂祈願 茅ヶ岳

2017-05-10 22:55:23 | 秩父山系

茅ヶ岳 標高1,704m  日本200名山 山梨100名山
駐車場➾女岩➾女岩のコル➾茅ヶ岳➾金ヶ岳(南峰)➾茅ヶ岳➾千本桜分岐(防火線)➾駐車場
水平距離7.2㎞
累計標高差 上り1050m 下り1050m
歩行時間 6時間8分

2017年4月29日(土)
3年ぶりの茅ヶ岳。何回登ったのかはもう覚えていない。初めて自分の意思で山に登ろうと思ったのは冬だった。冬の八ヶ岳を見たくて選び、頂上から見える四方の眺めに感動したこと、見知らぬ人に声を掛けられ自分という存在をここに感じたことを今でも思い出せる。そして、その時知ったのが深田久弥氏の存在だった。稜線途中にある終焉の碑を見たときに、その人物像に興味が湧いた。そして100名山の存在を知ったが、果てしない夢だと思いそのままやり過ごした。
 今回、茅ヶ岳を登るのは100名山制覇を現実のものとすべく、久弥終焉の地に赴き決意を固めるのが目的。

中央道韮崎インターチェンジを降りて右折し、昇仙峡ラインを15分ほど登ると、左手に『茅ヶ岳駐車場』の看板が現れる。9時位に着いたのだが、ほぼ満車。かろうじて1、2台のスペースが空いていて滑り込みセーフ。大型連休初日だった事を忘れていた。



まずは、深田久弥自筆の記念碑に寄ります。自筆の『百の頂に百の喜びあり』が彫られた部分に映し出されている茅ヶ岳の姿を写真に収めました。


以前は車が通っていただろう道を登っていきます。


途中の廃屋の屋根にはスミレが群生していました。


ツルキジムシロ。


クロモジかな。


途中、舗装された林道を横切ります。


林道を横切ってすぐの木に鋭い傷跡が…これは熊がつけたのか…


コガネネコノメソウ。 黄色い花が猫の目みたいです。


スミレ。。


一輪草。


ヒゲネワチガイソウ。花弁は8枚ありますが花弁の枚数は一定しないらしい。ナデシコ科で、花言葉は『誤解を説きたい』・・・。


女岩手前の水場。耳を澄ますと水が落ちる音が聞こえてきます。


登山道に石が転がっているので、辺りを見上げると左手に岩が剥き出しになっていて、今にも崩れてきそうなので、足早に通り過ぎます。



ハシリドコロ。ナス科の猛毒植物。誤って食べると幻覚症状をおこし苦しんで走ることからハシリドコロ。 花言葉は『沈黙。殺してしまいたいほど愛している。』別名『キチガイイモ』『キチガイナスビ』・・・鹿とか野生動物は、猛毒植物を食べないから群生して春を謳歌しているのでしょう。




岩が崩れて立ち入り禁止になった女岩を遠目で見てから、右側へ進み急登が始まります。
ここから、10分程が一番の危険地帯だといつも思う。



視界が開けると、ひたすら急登です。
相方は後どれくらいと何度も聞きます。その度に『もうちょっとだよ』と励ますのですが最後には『嘘つき』と一言。・・・ここの急登はキツイ事を知っていると『まだまだ』とは言えません。


女岩のコルに到着。ここからは金峰山や瑞牆山が見えますが少しだけ一息入れて、左に尾根沿いを進みます。


5分ほど登ると右手に深田久弥終焉の地の碑が建てられています。早速、登山の安全と100名山制覇を祈願します。


コイワカガミの花は、まだまだ早いようです。


山頂には、所せましと30人程の人が休んでいました。お昼を食べて金ヶ岳方面に向かいます。


南アルプスは雲がかかっています。


金峰山。突き出しているのは五丈石。


瑞牆山。白っぽく岩肌が見えています。


周囲の山を見て出発です。富士山の姿は隠れていました。

石門をくぐります。


観音平分岐点


金ヶ岳南峰?
キツイ上り下りと、辺りを暗くする怪しい雲行きに鳴り渡る風の音。人もいな・・・。北峰はあきらめ引き返します。



そして、また石門をくぐります。どうやって支えているのか、それとも自立しているのか?不思議な構造ですが、門というだけあり岩に厚みがなく今にも倒れそうです。早々に立ち去りたいと思うのですが、岩に張り付いているのは仙人が食べるという幻のキノコ『イワタケ』では??が気になり立ち止まります。美味とはいいますが、知らぬキノコ取るべからず。が、外見はどうみても美味しそうには見えませんでした。


茅ヶ岳頂上から金ヶ岳を振り返ります。八ヶ岳が後ろに控えています。茅ヶ岳を後に千本桜方面に下ります。


5分程下ると千本桜の分岐点です。ここは直進して駐車場に向かいます。千本桜方面に降りて駐車場に向かうことも出来ますが、ソールの固い登山靴でアスファルトを歩くのは好みません。


防火線を下ります。枝が伸びているのが気になります。


ミツバツツジが紅一点。急な坂道を和ませてくれます。


初めて見る『一人静』。イメージとは違いました。一つの茎に一つの花。奥ゆかしく咲いています。数本が集まって咲いていました。別名『吉野静』。天河伝説殺人事件を思い出します。


指先が痛くなり景色に見飽きてくると林道に出ます。韮崎方面に向かい登山道へ右折します。


イカリソウ。花言葉は『あなたをはなさない。』


駐車場着。出発が遅かったのか、それとも寄り道が過ぎたのか殆どの登山者の車はありませんでした。


茅ヶ岳に登った回数は思い出せないけど、その度に喜びがあったと思う。3年振りの頂上での喜びは、変わらない眺望と、こうして改めて頂上に立てたこと。次回は、100名山を制覇した時に報告登山。

※ 以下は今回の山行の計画と行動時間および服装についての記録です。あくまで私個人の体力と、よそ見好きな性格によるもので、参考にしてはいけません。
計画については、『山と渓谷社』14山梨県の山、『昭文社』山と高原地図 金峰山・甲武信 奥秩父を参考にしました。
行動計画と時間
【読み方】 場所 着時間 計画時間差(+は遅れ、—は進み)
深田久弥記念公園駐車場 9:30 ➾ 分岐(林道通過)10:19 +19分 ➾ 女岩 11:00 +1分➾ 女岩のコル 11:45 +5分 ➾ 茅ヶ岳 12:15 +10分 ≪≪昼食 55分≫≫ 13:10 ➾ 金ヶ岳南峰 13:53 +3分 ➾ 茅ヶ岳 14:42 +16分 ≪休憩15分≫ 14:57 ➾ 千本桜分岐 15:06 +4分 ➾ 分岐(林道) 16:29 +8分 ➾ 深田久弥記念公園駐車場 16:58 +4分
行動時間(途中休憩含む。ただし昼食時間は含めない)
 6時間8分 58分遅れ 計画比 1.18 (計画時間5時間10分)
服装
  アンダーウエア:ナイロン薄手長袖
  パンツ:夏用登山ズボン サポータ
  軽登山靴
装備
テント泊にそなえ、テント、シュラフ等含め合計11㎏

 ※気温不計測のため記録なし。午後から風が強くなり肌寒く感じるもののウインドブレーカを着るほどではなかった。


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