次の新聞は「らんまん」の企画展で見かけたものです。
(昭和13年7月30日 「長崎日日新聞」
牧野富太郎氏が、多良岳の珍しい植物として黒木谷のセンダイソウをあげられたと書いてあります。
この記事を読んでから、センダイソウを見てみようと思い多良岳登山を思い立ちました。
センダイソウについては事前に調べたのですが、具体的な自生地の特定には至りませんでした。
YAMAPにも花の写真はアップしてあるのですが、地図には撮影場所を隠してあったり、地図そのものをあげてないのばかりです。そんな中、記事の中に「西岳の岩場を、道から外れて探しまくった」というのを見つけました。
他の資料として、県のホームページ「長崎県の文化財『多良岳のせんだいそう群落』」には次のように書かれていました。
「ユキノシタ科の植物で、ユキノシタより全体のスケールが大きく、長さ10mの茎があり、その先にフキの葉のような心円形の葉が束生する。多良岳には2カ所の群落がある。指定地はそのうちの一つで、金泉寺と経ケ岳間の絶壁で、付近にはバイカアマチャ・ツクシウツギ・ホトトギス・ヤマホトトギス・ダイモンジソウなどが見られる。」
「西岳の岩場」は、まさに「金泉寺と経ヶ岳間の絶壁」にあたります。
方針は決まりました。西岳周辺を探せば見つかると思い意気揚々と登ったのですが、そうは甘くありませんでした。
金泉寺登山口から金泉寺を経て西岳山頂
ところが全くそれらしいのがありません。
少し後戻りして西野越に下りました。
何もありません。
西野越から再び登り返して西岳山頂。
次は、西岳から笹岳に続く稜線上の岩場を探すことにしました。
道から外れて慎重に岩場を探します。
白い花発見!
ジンジソウでした。
アキチョウジ
結局はお目当てのセンダイソウは見つからず。
この後、稜線上に笹岳南峰、笹岳絶壁の周辺と探しましたが力尽き断念することに。
笹岳南峰
笹岳の絶壁
絶壁にしがみついていた木
これは?
撤退…
手強かったセンダイソウ、近いうちにリベンジします。
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