MAIKOのJAZZるココロ

ある日は歌手、またある日は食空間コーディネーター、たまに抜け殻。人生をカラフルに生きるMAIKOの日記風blogです。

ライブと別れ。

2012-06-28 12:19:31 | JAZZのことなど・・・・

こんにちは 梅雨空が続いていますが、皆さんお変わりはありませんか?

6月23日(土) ラカサJAZZ vol.9

本当に予想を上回るお客様に来ていただき、無事に終了しました

 

お客様、いつも盛り上げてくれる音楽仲間、メンバー、スタッフに、改めて感謝の気持ちでいっぱいです。

この写真は、フォトグラファーのあけみんが、撮ってくれましたよ。

只今編集中ですが、ぼちぼち、自身のBlogに記事と一緒に、UPしてくれています。

 あけみんのblog  http://akepot.exblog.jp/18251486/

私のホームページから、イベントのコーナーに入って頂きますと、雰囲気が一気にわかるスライドショーへ。

最後のオチは必見です!是非、覗いてくださいね!

 荒木眞衣子 オフィシャルHP http://arakimaiko.com/

 

話が、それますが、ライブの日の早朝、私は、ある方と、お別れをしました。

お友達というには、おこがましいのですが、あえてお友達と言いたい人です。

早朝5時前だったでしょうか? 電話で訃報を聞かされた私は、しばらく放心状態でした。 

だって、その日も、入院先に、口述タイピングのお手伝いに行くつもりだったから。

一昨日まで、癌で身体を蝕まれていながらその身を削るように、残すべき言葉を選びながら懸命に話をしてくれました。

私が音読をし、訂正を繰り返すのですが、言葉には力が漲り、何度訂正を繰り返しても、前の文章からの繋がりが

乱れることはなく、改めて、すごい人だな~。と思いながら、携わっていました。

訃報を聞いて、呆然としていると、共通の友人から電話があり、もう病院から家にに帰るみたいだから、一緒に行く?

と言われ駆けつけました。私のコーディネートの師匠である彼の奥様の顔をみたら、涙がとまらくなり、現実を受け止めました。

私の解釈で言わせていただくと、彼は、生まれも名家で、東大卒というエリートでありながらも、おそらく幼少の頃から

様々なコンプレックス、悩み、そして、それに比例する、溢れるような好奇心と、共に生きてきた人だと思います。

勤勉なのはもちろん、漢文、哲学、宗教、政治に至るまで、命が途絶えるまで、研究、葛藤、そしてその末に、確固たる自己の答

えを探し説いています。

育ちからなのか、様々なものに影響を受ける中で、そうなったのか解りませんが、一言で表すと、「ピュアな方」でした。

正直すぎるがゆえに、敵を作ることも多かったと思います、常人であれは、一旦飲み込んで言葉を選ぶようなことでも、

彼は、そのままを発するから、誤解は多かったと思います。そうかと思えば、言葉で人を傷つけた後は、気にして、反省もされてい

ました。本当は人一倍繊細でやさしい方だったんだと思います。故に、自分にも嘘がつけなかったのではないでしょうか。

友人を、見た目、学歴、国籍、宗教、利害関係で選びことは一切なく、本能の赴くまま、直感を基準に、それはいろんな方を連れ

てきてくれました。それは個性的な方々で、お陰で短い間に、私はいろんな勉強をさせていただきました。

彼の自宅に駆けつけて、お参りをした後、玄関横に腰掛けていたら、飛び込んでいた文字が、これです。 

 

 脚下照顧

  • 脚下照顧 意味 Googl引用
    自分の足元をよくよく見よという意。もと禅家の語で、他に向かって悟りを追求せず、まず自分の本性をよく見つめよという戒めの語。転じて、他に向かって理屈を言う前に、まず自分の足元を見て自分のことをよく反省すべきこと。また、足元に気をつけよの意で、身近なことに気をつけるべきことをいう。▽「脚下」は足元の意。転じて、本来の自分、自分自身。「照顧」は反省し、よく考える、また、よくよく見る意。「照顧脚下しょうこきゃっか」ともいう。

私は、表札代わりの、この言葉を見て、

「なーんだ。死んでない。また一つ教えてもらった」と、微笑さえこぼれる気分になりました。

死んだというのは、肉体が滅びただけであって、その人の意志というのは、影響を与え、連鎖します。

私は、急に寂しくなくなりました。

今後、私は生ある中で、色んな局面に出会ったとき。「あー、彼だったらどうしただろう?」と考えることでしょう。

だから、ずっと生きています。尊敬する父が亡くなってからも、ずっとそうでした。

もう、寂しくないです。

その夜の、LIVEは、過去最高の70名以上のお客様で賑わいました。

おそらく、笑って見ていてくれたはずです。

また、必ず、何処かで。

・家のお店に、彼が残した、岩尾俊志Q&A集を置いています。興味のある方は、是非読みに来てください。

 


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