若い頃、自己啓発本をたくさん読んでいました。
ナポレオン・ヒルの成功哲学とか、ジョゼフ・マーフィーなど。
それなりに勉強にはなりましたが、自分の人生に落とし込むことはできませんでした。
マーフィーの「良いことを考えれば良いことが起き、悪いことを考えれば悪いことが起きる」というのは一理あると思います。
ただ、この考えというのは、潜在意識優位の時に、そうなってほしい未来の姿を思い浮かべる、というようなことではなくて、普段、いつも何をどう考え、反応しているか、ということだったんですよね。
お釈迦さまの教えを読むようになって、これぞ、最高の成功哲学!と思うようになりました。
一般の人にとっては、大金持ちになるとか、出世するなんてことよりも、日々、幸福で感謝して生きる人生の方がよっぽど、素晴らしい人生だと思います。
なぜなら、そんなふうに感じ生きている人は、まだ少数であり、尚且つ、お釈迦様の教えを実践すれば、どんな人も幸福で感謝して生きる人生をおくることができるからです。
有名な「色即是空、空即是色」という言葉があります。
色とはこの私たちの肉体、肉体が存在する次元のことで、空とは、目に見えないエネルギーの次元のことです。
すべてはエネルギー次元である空から生まれ、色であるこの世界に現象となって現れます。
これは循環しているので、それまで醜い悪感情を放ち続け、良くないことが起きている人の人生も、善なる想念を放つようになると、いつか現象も良いことが起こるようになります。
ただ、嫌なことばかり続いている時、例えば、今朝も上司に怒鳴られたとか、意地悪をされたとか、仲間外れにされたとか、運の悪いことが続いている、なんていう時に、善なる想念を放つ方向に、方向転換するのは、まず、こういうことを知っていて、信じて、苦しくても実践していく覚悟が必要となります。
怒鳴られても平常心、意地悪されても平常心、運の悪いことがおきても平常心。
いちいち反応しないように少しずつ努力していかなければなりません。
怒鳴られても憎しみや恨みの心を持ったり、それを人に愚痴っていると怒鳴った人の悪い想念以上の悪い想念をエネルギー次元に放っていることになります。
自分が出したものが自分に返ってきます。
それが返ってくる頃には、いろんなものと結びついて、さらに良くない現象として、本人に襲いかかります。
だから、良くないことが起こり始めると、負のスパイラルなんです。
現象ももっとひどいことが起きてきます。
つまり、これはエネルギー次元があなたの方向、間違ってますよ、と教えてくれているんです。
まいた種は刈り取らなければ、新しい種をまくことはできませんよね。
だから、現象世界で今、自分にとって嫌なこと、辛いこと、不都合なことが起きていたら、「自分がどこかで、この種をまいたんだな」と気づいて、心を動かさずに、ひたすら刈り取っていくんです。
それがどのくらい長く続くかも、自分がどれだけそういう種をまいてきたかで決まるので、長くなってもへこたれないで続けてほしいと思います。
必ず全部刈り取れる日がきます。
その時、たぶん感謝の想いがあふれていることでしょう。
今まで何回生まれ変わってもできなかった偉業をあなたは、今世、成し遂げたのです。
そして、その感謝の想いは更に感謝する現象を生んでいきます。
今度は上昇のスパイラルです。
自分が全てを生み出していることを知っているので、どんな時も感謝で、みんなの幸せを祈り、自分の果たすべき使命を肉体が終わるまで続けていきます。
その間、素晴らしい人や素晴らしいことや素晴らしいものにめぐり逢い、素晴らしい人生となっていきます。
お釈迦さまの教えの一番最初にくるものは、自分の魂を目覚めさせるということだと思います。
肉体として、物質次元に生きている姿はその一端で、本体は魂と言われる永遠不滅の存在です。
でも、お釈迦様入滅後の2,500年間、魂も眠っていたのです。
昼の時代になって、今、魂も目覚めました。
ただ、夜の時代が長く続き、昼になっていることに人々は気づいていないので、魂と繋がることが出来ることを知りません。
見えないエネルギー次元の自分(魂)と、つながるためには、静かに心落ち着けて座る時間が必要です。
これが瞑想です。
目に見えず、聞くことも触ることもできない、けれど全てがある空の次元と接触するためには、自分を空の次元に合わせなければなりません。
いつも忙しく慌ただしく、騒がしいこの世界のことだけをしていたのでは、空の次元と接触できないので、魂が目覚めていても、繋がることは、できません。
少し時間をとって、目を閉じて、静かに座る習慣を持ってみてください。
瞑想はそれだけです。難しいことは、何もありません。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます