人は誰しも何かしらの宿命・運命を背負って生きている。
占星術において、ドラゴンヘッド・ドラゴンテイルという感受点を見ると、その人の魂が向かうべき方向性を教えてくれる。
他の要素の比べて抽象度が高い存在なので理解は難しかったが、「人生で成し遂げるべき目標」と捉えればイメージもしやすくなった。
ドラゴンヘッドはヘッドフォンのような形をした記号だ。ドラゴンテイルは、それを逆さまにしたものでドラゴンヘッドとは常に180度の位置にある。
一言で説明するなら
ドラゴンヘッド → 自分が持っていないもの or 目指すべきもの。
ドラゴンテイル → 自分が既に持っているもの or 過去に得てきたもの。
だろうか。個人の特性を示す惑星・ハウス・サイン等が重要視されるが、この感受点も非常に重要な記号の一つだ。
既に持っているというのは、前世でそのような意識を手に入れてある(≒無意識に格納されている?)という意味。価値観に近いのかもしれない。
下向きのドラゴンヘッド、上向きのドラゴンテイルと言えばわかりやすいだろうか。
私のドラゴンヘッドは、以前の記事で紹介した6ハウスに位置している。サインは責任や忍耐などを示す山羊座♑だ。
「義務・健康・自身を省みる部屋」として紹介したが、詰まるところ「自立する」ということが私の人生における課題だ。
22歳の時に家を出ることを決意したが、今思えばこの行動は間違っていなかったと感じている。
しかし健康にも比較的恵まれていた私はだいぶ傲慢な生き方をして、平気で無理をして仕事や趣味に取り掛かっていた。それがたたって体調を大きく崩し、独り暮らしの継続を諦め、現在は実家に戻ってきている。
自立すること自体は占星術に触れる前から課題にしていたのだが、占いを通して改めて自分の力で生きていく決意を固めたのだ。
自立という単語を調べてみると、「他からの影響や支配を受けずに、自分の力で歩んでいく事」と出てくる。
月星座が魚座の私は小さい頃から天真爛漫で、周囲の意見を言われるがまま吸収して生きて来た。中学・高校も親や近所に薦められた学校を選んだ。
自分で考えて自分で行動していく。そうした意識は、一人暮らしをする中で養うことが出来た。現在は健康の面も考慮して、自立の道を探している。
ドラゴンテイルは12ハウスに位置し、サインは家族・身内・母性などを表す蟹座。
思いやりや気を配る能力に長けているのは、このドラゴンテイルの影響もあることを知った。意識や感情の共有は、相手を慈しむ上でとても大切な事だ。
一方で責任感に欠ける、依存しやすい、意見がはっきりしないなどデメリットも多い。特に責任感の無さは常に実感していて、頼まれたこと忘れたり、やるべき事をやらずにいたり、それでいて「まあいいか」と許してしまう。
過去に得て来たものに浸ってしまうと、自分が成長できなくなってしまう...
ドラゴンヘッドはそれを戒める存在として、私は認識している。
今世では今世のやるべきことがある、と誰かから喝を入れられている気分だ。
体調を崩すのは仕方がないかもしれないが、甘えてばかりではいけない。健康管理を行い、自分の制御できるようにすること。これを目標に、私は今日も努力を重ねていこうと思う。