今回、市の社会福祉協議会主催のボランティアに参加してきました。
行先は陸前高田市で、作業内容は側溝のかき出し作業でした。
16日木曜日の夜に高速バスで移動(車中泊)し、
17日朝陸前高田のボランティアセンターに到着。
説明などを受けてから、 スコップなどの道具はボランティアセンターで借りて
ここでトイレも済ませておく。何しろ活動先には何もないので
途中でトイレに行きたくなると困りますから。
割り振られた場所へバスで移動して、早速活動開始です。
この日の天気は晴れ。気持ちのいいくらいの青空ですが、
肉体労働するには暑すぎる環境。
たまたま、同じ場所で活動する別団体がおり、
そちらで用意していた屋根があったので、そこを間借りできたので
休憩や昼休みは本当に助かった。
少しの日影が有るのとないのでは大違い。
日影に入ると、通り抜ける風がとても心地よく、
休憩でリフレッシュできました。屋根がなかったらと思うと
どっと疲れを感じるくらい。
作業は田んぼに伸びる側溝にたまってしまった泥のかき出し作業でした。
側溝なので水がたまっており、一生懸命掘っても水ばかり
かき出している状態が続き、効率が悪い。
そこで、部分部分で深めの穴を掘り、そこに水がたまるようにして
その先には水が流れて行かないようにして作業を進めた。
朝から15時頃まで作業して1日目は終了。
バスの迎えを待って、陸前高田のボランティアセンターに戻り
道具を洗ったりして片づけして、手洗いうがいを済ませて、
センター内で冷たい飲み物をもらい、作業終了。
陸前高田のボランティアセンターからバスでこの日泊まる
気仙沼のホテル観洋さんへ移動。
服もドロドロになり、汗だくでかなり汚い状態。
とりあえず、バスには他の人が気をきかせて持ってきてくれていた
新聞紙を頂いて、それをシートに敷いて座りました。
途中「希望の一本松」「奇跡の一本松」などと言われている
一本だけ残った海岸の松を見学することができました。
周りの惨状からよく残ったと本当に奇跡だなと感じるし、
この奇跡を希望につなげていけたらと思います。
一本だけでも残ってたくましく空に向かって伸びる姿は
力強さを感じました。テレビで見ただけではわからない
実物の迫力、そのスケールというのはやはり見たものにしか
わかりませんね。実際思っていたよりずいぶん大きく感じました。
でも、海水の影響などで枯れてきていたり、雷などで倒れることを
心配しているらしく今後は保存方法を検討されているようですが、
今回実物を見れたのは運が良かったなと思います。
ここで、あまりに服装が汚かったので、さすがにこのままではホテルには
入れないかなと思い、他の人たちがバスに戻るまでの時間に
2日目に着る予定だった服に着替えました。
バスも汚さずに済むし、ホテルの心配もいらないし、よかったよかった。
無事ホテルについて、あらかじめ決められていた部屋へ移動。
早速汚れたもので明日も使う手袋などを洗濯し、
その後お風呂へ。この辺りでは一軒しかない温泉だそうで
ゆったりくつろぐことができました。温泉は海水?と思うくらい
しょっぱい塩分の強い温泉でした。でもお肌はすべすべになりました。
食事はさすがに超豪華、というわけではありませんが、お刺身なども
ありまして、お腹一杯頂きました。以前11月くらいに来た人の話では
定食屋さん程度のものしかなかったので、ずいぶん良くなったそうです。
このホテル海のすぐ側にありまして、たまたま高台の上にあったので、
津波の被害を免れ、震災直後は避難場所として部屋を提供していたそうです。
窓から見える景色も家の土台部分だけになった場所が見られ
被害の様子が未だに見てとれます。前来た人の話によると
随分がれきなどが片付いたそうです。次行くときには
被害状況が分からないくらい回復しているといいですね。
最初はなかなか要領がつかめずばらばらな作業の部分もあったが、
二日目は同じ場所での同じ作業になったので、前日の経験を
活かして、水かき出しようのバケツを用意したり、
つるはしなどスコップが入らないような硬い場所を崩すための
道具も用意していきました。
1日目は被災地の視察をしてきたメンバも加わり
昨日よりも大人数での作業により、随分進めることができました。
幸い天気も昨日ほど暑くなく、曇っているけど雨は降らないという
理想的な状況で、熱中症や大きな事故や怪我無く作業を終える事ができました。
帰りは昨日の教訓を活かして、用意しておいたTシャツ、ハーフパンツに履き替え
気兼ねなくバスにも乗れ、途中の温泉までドロドロで過ごさずに済みました
温泉入って、そのあとのビールがうまいことこれがたまりませんね。
ゆっくり晩飯食べて、ゆっくり一休みしてから、帰りの高速バスです。
帰りも特に問題なく予定より少し早いくらいに帰って来れました。
また機会があれば参加したいと思います。
「廃却予定の服が最後に役立ってよかった、そしてさようなら。」
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