ブランド好き

ブランドにこだわるタイプです。
どうせ買うならできるだけ伝統と実績があるブランドの物が良いと思います。

カシミアは生産量が少ない。でも今は生産量の4倍くらいのカシミア製品が売られている。つまり売られているカシミア製品の3/4が偽物ということである。こんな世の中で、その筋の素人である私が限られた本物を手にするためには、スカに貴重なお金を払う過ちを避けるためには、ブランドを頼りにするしかないのである。


みたいな理由ではなく、小さいときの決定的な経験がそうさせているんだと思います。

あれは忘れもしない福岡に住んでいた頃、世の中は空前のミニ四駆ブーム。自分で組み立てたプラモデルが走る！自由自在に改造できる！という夢のおもちゃ。
私は製造業に就職したくらいなので当然めちゃ欲しかったんですが、育児方針か何かによりなかなか買ってもらえない状況。
大ブームになり周りの友達が最低一台は当たり前のように持つようになった頃、突然親が買ってきてくれました。ブームに便乗したパチものを。

大喜びで箱を開けると、なんかもうすでに完成しています。自分で組み立てるのが楽しいんですが。

電池交換以外、何もできません。友達みたいに自分好みのスポンジタイヤやハイパーダッシュモーターにパーツ交換したかったんですが。

それでも念願だったミニ四駆(正しくはミニ四駆のパチ物)なので、喜び勇んで走らせようとミニ四駆コースを持つ友達の家に持っていったら、私のミニ四駆(正しくはミニ四駆のパチ物)はコースに入りません。ミニ四駆の標準規格に適合していません。パチリ切れていなかったのです。本物と比べてややでかかったのです。たしか四隅に付いていた取り外し不可能なローラーがばかみたいにでかかったような記憶があります。

大人の世界の厳しさを思い知り過ぎました。
このときノーブランド品に対する極めてネガティヴなイメージと、ブランド(ミニ四駆だとTAMIYA)に対する永遠の憧れが決定的に生まれました。たぶん。