映画の話
今やピーター・パーカーの人生は順風満帆そのものだ。スパイダーマンとしてはNY市民にヒーローとして愛され、大学では成績トップ、ブロードウェイ・デビューを果たした恋人MJとの関係も良好で、ついにプロポーズを決意する。ところが、謎の黒い液状生命体に取り憑かれ、復讐と憎しみの感情に支配されたブラック・スパイダーマンになってしまう。そんな彼の前にこれまでになく手強い敵サンドマンとヴェノムが表れる…。
まずお馴染みのマーベルのタイトル、そしてダニー・エルフマン作曲のテーマ曲に載せて1、2作目の映像を交えてのオープニングタイトル。今回は音楽がクリストファー・ヤングに交代したそうです。
でも今回は、なかなかスパイダーマンが出てこない。映画最初のクライマックスのハリー扮するニュー・ゴブリンとのビルの谷間での壮絶な攻防戦もピーター・パーカーのままで、腕からポンポン糸玉を発射されても、ちょっと違和感。
そしてお馴染みの原作者スタン・リーの登場!今回はいいセリフもあって印象的、お楽しみに。
今回は新キャラとして、ピーターの育ての親の叔父ベンを殺したフリント・マルコが登場、って言うか1作目でピーターが復讐した男は何だったの?原作は不明だが、かなり脚本が強引。
それからピーターのライバル記者エディが後半大事なキャラとなって行く。
そしてMJの恋的になるグウェン・ステイシーを「レディ・イン・ザ・ウォーター」のプライス・ダラス・ハワードが演じている。私は映画を見ている間ハワードとは判りませんでした、彼女がこんな役も演じられるのかと感心しています。
映画の感想
まず上映時間が長い。2時間位に収めて欲しかった。長い理由は随分と話に色々と盛り込みすぎのような気がした。今回のテーマは「赦し」だったそうで、ピーターの叔父ベンを殺した犯人、そしてハリーの父を殺したスパイダーマン=ピーターへの復讐。赦しは、映画の中でも謎の生命体に心を操られ自我を忘れたピーターが管理人親子を怒鳴りつけ、自我を取り戻したピーターの謝罪を快く受ける管理人親子など、随所に赦しが散りばめられている。
それにしても自我を忘れたピーターのシーンはやり過ぎ感があった。黒いスーツに身を包み髪の毛も黒くなり、髪型も前髪を垂らしたストレートヘアになり、町を歩く女の子達に自分をアピールする姿は「サタデーナイト・フィーバー」のジョン・トラボルタを見るようで苦笑。
MJの働くライブスポットにも乱入してMJの邪魔をして楽しむピーター、このシーンはミュージカル調で面白い。
特撮面で見てもCGの出来は素晴らしい、サンドマンの(フィギュアにするのが難しそうな)形態を重視した地下鉄でのスパイダーマンとの対決や、スパイダーマンの分身とも言えるヴェノムの造詣や動きや表情など3Dアニメの真骨頂と言えるだろう。しかし、ヴェノムの原点でもある謎の液体生命体の正体は最後迄よく判らなかった。
頂けないのは巨大化したサンドマンが安易で、このまま行ったら東映の「スパイダーマン」で活躍するロボット「レオパルドン」が出てきてもおかしくない状況だが、感動的な展開に持っていくアメリカ版の旨さを感じた。でもシリーズを見てゆくとスパイダーマンの恋人にはなる物ではないとつくづく感じた。
今回は多分、スパイダーマンの初めの3部作が終了した感があり、サム・ライミの演出も余裕を感じさせられ、特にコメデイシーンが面白く、フレンチレストランのシーンでは、ライミの盟友ブルース・キャンベルが大活躍だし、編集長との絡みではライミの弟テッド・ライミも登場する。
ライミの演出で旨いのは、常にスパイダーマン活躍や敵キャラを見ている市民の目線が描かれている所に感心するのと、スパイダーマンへの愛情を感じさせられる。ラストは不覚にも涙が溢れてしまった。
尚、これから鑑賞する方は「スパイダーマン」の1作目を見直してからの鑑賞をお勧めします、本作は1作目から強い繋がりがあるので注意が必要です。
映画「スパイダーマン3」の関連商品はこちらをクリック。
今やピーター・パーカーの人生は順風満帆そのものだ。スパイダーマンとしてはNY市民にヒーローとして愛され、大学では成績トップ、ブロードウェイ・デビューを果たした恋人MJとの関係も良好で、ついにプロポーズを決意する。ところが、謎の黒い液状生命体に取り憑かれ、復讐と憎しみの感情に支配されたブラック・スパイダーマンになってしまう。そんな彼の前にこれまでになく手強い敵サンドマンとヴェノムが表れる…。
まずお馴染みのマーベルのタイトル、そしてダニー・エルフマン作曲のテーマ曲に載せて1、2作目の映像を交えてのオープニングタイトル。今回は音楽がクリストファー・ヤングに交代したそうです。
でも今回は、なかなかスパイダーマンが出てこない。映画最初のクライマックスのハリー扮するニュー・ゴブリンとのビルの谷間での壮絶な攻防戦もピーター・パーカーのままで、腕からポンポン糸玉を発射されても、ちょっと違和感。
そしてお馴染みの原作者スタン・リーの登場!今回はいいセリフもあって印象的、お楽しみに。
今回は新キャラとして、ピーターの育ての親の叔父ベンを殺したフリント・マルコが登場、って言うか1作目でピーターが復讐した男は何だったの?原作は不明だが、かなり脚本が強引。
それからピーターのライバル記者エディが後半大事なキャラとなって行く。
そしてMJの恋的になるグウェン・ステイシーを「レディ・イン・ザ・ウォーター」のプライス・ダラス・ハワードが演じている。私は映画を見ている間ハワードとは判りませんでした、彼女がこんな役も演じられるのかと感心しています。
映画の感想
まず上映時間が長い。2時間位に収めて欲しかった。長い理由は随分と話に色々と盛り込みすぎのような気がした。今回のテーマは「赦し」だったそうで、ピーターの叔父ベンを殺した犯人、そしてハリーの父を殺したスパイダーマン=ピーターへの復讐。赦しは、映画の中でも謎の生命体に心を操られ自我を忘れたピーターが管理人親子を怒鳴りつけ、自我を取り戻したピーターの謝罪を快く受ける管理人親子など、随所に赦しが散りばめられている。
それにしても自我を忘れたピーターのシーンはやり過ぎ感があった。黒いスーツに身を包み髪の毛も黒くなり、髪型も前髪を垂らしたストレートヘアになり、町を歩く女の子達に自分をアピールする姿は「サタデーナイト・フィーバー」のジョン・トラボルタを見るようで苦笑。
MJの働くライブスポットにも乱入してMJの邪魔をして楽しむピーター、このシーンはミュージカル調で面白い。
特撮面で見てもCGの出来は素晴らしい、サンドマンの(フィギュアにするのが難しそうな)形態を重視した地下鉄でのスパイダーマンとの対決や、スパイダーマンの分身とも言えるヴェノムの造詣や動きや表情など3Dアニメの真骨頂と言えるだろう。しかし、ヴェノムの原点でもある謎の液体生命体の正体は最後迄よく判らなかった。
頂けないのは巨大化したサンドマンが安易で、このまま行ったら東映の「スパイダーマン」で活躍するロボット「レオパルドン」が出てきてもおかしくない状況だが、感動的な展開に持っていくアメリカ版の旨さを感じた。でもシリーズを見てゆくとスパイダーマンの恋人にはなる物ではないとつくづく感じた。
今回は多分、スパイダーマンの初めの3部作が終了した感があり、サム・ライミの演出も余裕を感じさせられ、特にコメデイシーンが面白く、フレンチレストランのシーンでは、ライミの盟友ブルース・キャンベルが大活躍だし、編集長との絡みではライミの弟テッド・ライミも登場する。
ライミの演出で旨いのは、常にスパイダーマン活躍や敵キャラを見ている市民の目線が描かれている所に感心するのと、スパイダーマンへの愛情を感じさせられる。ラストは不覚にも涙が溢れてしまった。
尚、これから鑑賞する方は「スパイダーマン」の1作目を見直してからの鑑賞をお勧めします、本作は1作目から強い繋がりがあるので注意が必要です。
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