ほぼ日記

日銀介入のレート水準は146円、来年は149円、2050年は157円か?

2022/9/22の夕方、鈴木財務相が為替介入を行ったことを明らかにしました。

その数日前に市場関係者、特にテレビのコメンテーターやユーチューバーさんたちが
「無い無いw、アメリカが許さないよ」と、
さも断言するかのように吹聴していたことを
私達は肝に銘じておかねばなりません。

投機は騙し合い、海千山千の欲望が渦巻く危険な場所でもあります。
ポジショントークのカモにされては堪ったものではありません。

これに対抗するには、事実の整理が大切だと思うので、
今後の個人的なレート予想も交えながら
ここにメモしておきます。

鈴木財務大臣は先週14日の時点において
「市場に対してあらゆる手段を排除せず、やるべきことをやる」
と明言しています。

“市場介入に警戒感” 日銀「レートチェック」とは 円相場どうなる | NHK

やるときは間髪入れずに瞬時にやる=為替介入で鈴木財務相

つまり、円買いドル売りの為替介入も手段としてやる、ということですね。

昨日のドル円高値145.90

1998年8月に付けたピーク147.65を超えてしまうと、
次のピーク(心理的抵抗値)がバブル崩壊直後の160円台と大きく離れており、
そのため日銀・財務省147円を防衛すべき水準として意識している、

と私は推測します。

(↓リンク先、下の方に超長期チャート図があります)
超長期のチャートを眺めてみよう「元大手邦銀ディーラーが教える FX実力アップ教室」戸田裕大 - 外為どっとコム マネ育チャンネル

 

ただし、以下の話が本当ならば、それより下(円高)の水準でも
介入が入る可能性があるので注意が必要です。

神田財務官「数字のことを考えたことはまったくない」
値よりもボラティリティ(変動率の大きさ)が問題という趣旨の説明 

 

約24年ぶり円買い介入、「過度な変動見過ごせず」と鈴木財務相

政府・日銀は22日、急速な円安を抑止するため為替介入を実施した。円買い・ドル売り介入は1998年6月以来、24年3カ月ぶり。鈴木俊一財務相は同日夕、神田真人財務...

JP

 

 

また、米財務省は「理解している」と容認の姿勢を示しましたが、
「我々は介入には参加していない」と報道官がコメントしています。

 

米財務省 日本の為替介入を容認 協調介入は否定(TBS NEWS DIG Powered by JNN) - Yahoo!ニュース

アメリカ財務省は、日本の為替介入について「最近の円の急激な変動を抑えることが目的だと理解している」と容認する考えを表明しました。そのうえで、「アメリカは今回の...

Yahoo!ニュース

 

 

以上から、この介入が効果の弱い日本の単独介入であったことが分かります。
(それでも数時間で6円近く動いたわけですが)

アメリカは高止まりしているインフレを抑えるため、
自国にとってはドル高で輸入デフレになるほうが好都合という背景があります。

ただし、ドル高によって米国内のグローバル企業の収益が悪化する側面もあり、
さらに、各国が通貨防衛のために米国債を売り出すと、米国債の金利が上昇、

アメリカにとってはさらにドル高・株安が加速するという懸念もあるかな
と私は思っています。

 

さて、日本の介入の実弾とも言える外貨準備高は9月時点で、
1兆2千億ドル(約180兆円)ほどあります。(出典 財務省)
外貨準備等の状況(令和4年8月末現在) : 財務省

 

効果は限定的という前評判ですが、
ドル円の市場規模が年間で3656兆円ということらしいので、
FX・暗号資産(仮想通貨)取引業界 市場規模・動向や企業情報 | 日経テレコン

素人考えとして
一日10兆円の取引があるところに、同額の10兆円でもぶち込めば
てんやわんやにできるような気がします。

いずれにしろ、今後は145円以上の高値でドルを買うときは要注意だと思います。

介入が行われた22日はアメリカでFOMCの金利発表があり、
日本の金融政策決定会合の日でもありました。

黒田総裁が今後2~3年の緩和継続を発表したタイミングなので、
ここで円安が加速すると、世論的に具合が悪いわけですね。

なので、
「介入としては、ここしかないベストなタイミングだろう」
と、予言的に岡崎良介氏が事前に解説しておられたので、
私は上値を追って高値掴みせずに済みました。
(ソースは、氏がいろいろなメディアで喋っておられるので、どれだったか分からなくなりました。
興味のある方は14日~22日のYouTube動画を検索で探してみてください)

FRBのパウエル議長の談話や、ドットチャートを見る限り、
年末の最終FF金利4.4%~4.6%
 現在が        3.0%~3.25%
前回からの変動が +0.2%~0.4%
となると、日米の金利差で1%が10円幅で動くとするなら、
だいたい4円ほど上振れして
年末は146円あたり、財務省が介入を諦めたなら150円突破を試す展開になりそうです。

(あくまでド素人の勝手な予想なので、投資の判断はご自身の責任で慎重に、
裏をかかれても良いリスク範囲を、余裕資金にて行ってください)

ただ、円安は2024年までのどこかで反転すると思われます。

 

超長期GDP人口格差による予想

    日米GDP格差   人口格差
 2022       4.0倍   2.7
 2030( 8年後)  4.3倍   2.9
 2040(18年後) 4.8倍   3.2
 2050(28年後) 5.3倍   3.6
 
 GDP  米国 +51%  日本+13% 

人口   米国+13%   日本-16%
 ↑
 第三回 後藤達也の何が起きているの!?岡元兵八郎対談後編より

 読み取れるのは2050年米ドル
ファンダメンタルズ上では今よりも38%強くなるということ。
 過去10年のチャートを見ながら、平均真ん中に近そうな2022年1月の114円を基準とすると、
(過去10年の実際の平均値は106円ですが)
  そこから私の推測で

  2030年124円  (+ 0.95%)
  2040年135円  (+19%)
  2050年157円  (+38%)
  
 ※このほかにもドル円為替には8年周期の周期性もあります。

来年2023年はインフレCPI数値次第ですが、
粘着性のある賃金インフレによって
まだまだ金利を上げていく可能性もあるので
現時点ではやはりドル買いの気がするんですよね。

CPIが下がったとしても、金利は2024年まですぐには下げない(70年代の教訓によって)


私事ですが、為替介入まで読み切っていたのに、
思ったより円高にいかなかった…
FRBを信じて
137円で一括ドン!と利益確定したのが私の痛恨のミスでした(;´Д`)
買戻し中…

これからは個別のドル債券(今はドルキャッシュ)の時代
(※40代以上の低収入・マス層・氷河期・ミニマルFIRE民。
20~30代&高収入&メンタルつよつよの人は株でチャレンジしてください)

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