FRBのパウエル議長が重要な発言をすると注目されていた
ジャクソンホールですが、
「インフレ退治するまでは利上げを続けるよ」という従来のスタンスに加え、
1970年代の高インフレを退治したポールボルカー議長の歴史に習って、
「インフレが鎮静化しても金利は高止まりのまま、しばらく据え置く」という趣旨の発言がありました。
ジャクソンホール会議 インフレ抑制「やり遂げるまで」FRB議長 | NHK
これにより、来年早々にも金利が下がる(=株高)を期待し織り込んでいた株価は下落。
時間的な機会損失を嫌った機関投資家も短期債券やオプションに資金をシフトさせるだろうという思惑から
今週のSP500は三日連続の下落、先週金曜も合わせると5%を超える値動きになりました。
31日水 -0.78%
30日火 -1.10%
29日月 -0.67%
26日金 -3.37%
S&P500 過去のレート - Investing.com
ここ数カ月はいい感じで上昇していたのに、明らかにトレンドが変わりましたね。
アメリカの金利は4%まで上がるだろうという見方もあり、
PERの高い「投機的な」ハイテク株は下降トレンドが確実だと思います。
9月はFRBが大量に保有している財務省短期証券の圧縮など
「QT(量的引き締め)が本格化」します。
FRBのQTが9月に「本格化」、9兆ドルのバランスシート圧縮加速(Bloomberg) - Yahoo!ニュース
さらにアメリカの9月は歴史的に下がりやすいというアノマリーもあって、
ベテランのトレーダーは
すでに株を全部売却、100%キャッシュで機敏に逃げています。
(私は三日逃げ遅れました(;´Д`)
ITバブルとの相似がささやかれていますが、あれやリーマンと同じだとここからさらに
3割くらい下げるんですよね。
逆に日銀は金融緩和を続けているわけですが、
日経もつられて下がっています。
国内のこれからのインフレや、中国とアメリカの景気後退、海外勢の売りなどが
連想されるというところでしょうか。
26日までのデータしか見ていませんが
海外勢の目立った売りはありませんでした。
アメリカの雇用統計は強いままで、深刻な景気後退にはならないだろうという
予想が関係者の間では優勢に思えます。(それだけ賃金インフレも強いということですが)
ただ、中国深圳での新たなロックダウン、米国債券60年周期(ここから高インフレが予想される)
ロシアの冬将軍と原油・天然ガス価格など、
株は中長期的な悪材料が気になります。
バイデン政権が新たに通した法案は
設備投資や補助金によって
さらにインフレが加速するという話もあります。
上記の状況を考えるなら、
ここから5%ルールが点灯したときの
押し目買いには
注意されたほうが良いと思います。
私はバフェットが過半数の買い増しを発表した天然ガス株、OXYを
たまたまニュースを見たので即買い、原油下落を見てさっさと利確しました。
下落している相場でも見張っていればチャンスが転がっているということでしょうね。
(その見張っている時間のコスパがアレなんですが…手数料も考えたら鬼ホールドが一番か)
金利上昇局面では、債券価格は下落しやすく、狙うなら短期債券が良いそうです。
ETFでない債券を物色しているところなのですが、
まだこれから金利が上がるとなると、ちょっと買いづらいですね。
結論としては
キャッシュで年末まで様子見しようかと今は思っています。
1ドル140円を超えたあたりで、為替介入によって10円くらい円高になって、
買い時のチャンスがくればいいなと。
ドルを大量に売り払って利確した(総資産+9% 年内はFIRE確定!)ので、
150円以上の一方向な円安トレンドになったら
米国債購入勢には辛いところです。
ただ、30%円高が来ても10年間債券を保有すれば利息の方が多いので負けない!