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印刷物の需要は新興国を中心に拡大しており、特に、中国やインド等のBRICs地域の需要が増大している。
なかでも、人口10億人のインドは、近年の経済拡大に伴い、印刷産業の出荷額も年々成長を続けている。
また、IT先進国であるインドの先進印刷企業は、近年の印刷工程のデジタル化を背景に急速な技術進展を遂げつつあり、印刷品質の向上等により、欧米、豪州などの英語を標準語とする国からの組版業務や印刷業務の受注が増大している。
これら旺盛な印刷需要から印刷機械の需要も増大し、ドイツ、日本を中心に高級機が輸入され、近年はインドのオフセット印刷機メーカーも台頭してきている。
インドの印刷機械市場は零細・小企業、中企業、そして大企業という3つのカテゴリーに分かれている。
インドの印刷設備施設の大半は零細企業や中小企業が保有しており、インドの市場を支配しているのは膨大な数の非組織部門企業である。
印刷設備施設のおよそ90%から95%は、中小企業に属している。
インドにはおよそ70社の印刷及び関連機器メーカーがあり、インドの印刷機械市場はおよそ年間16.4%の率で成長を続けている。
インドの調査会社によると、2007年時点におけるインドの印刷機械市場の規模は4億6,530万米ドルとなっており、2007年から2012年の間の予想年間平均成長率(CAGR)はおよそ16.4%である。
印刷機械市場の規模は2012年には9億9,210万米ドルに達するものと予想されている。
インドの印刷機械市場(国内需要)
2002-03 464.5 (1000万ルピー)
2003-04 570.5
2004-05 854.3
2005-06 1140.6
2006-07 1851.3
2007-08 3580.0
インドにおける印刷機械の国内需要が急速なペースで伸びていることが分かります。
46 億4,500万ルピーであった2002-03年度の国内需要が、2007-2008年度にはおよそ6倍になっています。
このように、今の印刷機械市場で毎年上昇しているのは、インドと中国だけです。
次回は印刷機械の機種毎にレポートします。
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